宅配便の受取人不在時に使われる「ご不在連絡票」は各社でどれぐらい違うのか実物比較
宅配便が届いたときに不在だったり、宅配BOXに配達されたりしたときに投函されるのが「ご不在連絡票」。受け取れなかった場合、この紙を見て再配達依頼をかけたり、営業所へ荷物を受け取りに行ったりするわけですが、いろいろな会社から荷物が届くとそれぞれ異なる連絡票を使っていてなかなか面白かったので、見比べてみることにしました。
まずは手元にあった「ご不在連絡票」の数が多かったヤマト運輸。基本情報として「届け先」「連絡票を入れた理由」「依頼主」「荷物の種別・品名」がわかりやすく書かれており、配達を行った日時と伝票番号は裏にシール出力されたものが貼り付けられています。この連絡票をもらうと、再配達連絡先としてまず担当ドライバーの携帯電話番号が目に入るようになっており、自動受付とインターネット受付はその下に配置されています。再配達の時間は午前中か12時以降2時間区切りで、ラストは20時~21時。
続いて佐川急便。こちらも基本情報はほぼ同じですが荷物の品名(生もの・食品・衣類・書類などの分類)はありません。担当ドライバーの携帯電話番号も書かれていますが、上に来ているのは24時間受付の番号。配達時間はヤマトとほぼ同様の区切りですが、最も遅い時間帯は「19時~21時」で、その前の「18時~20時」と時間が重複しています。
日本通運(日通航空)の場合はAmazon.co.jpの荷物専用の連絡票が用いられていました。担当ドライバーの電話番号はこの連絡票の場合は090や080ではないので、どうやら営業所で受け付ける模様。配達時間の区切りはヤマトと同じ。
福山通運は表には「ご不在連絡票」と大書してあり、情報は裏にまとめて掲載。再配達受付は営業所への連絡のみで、自動受付はないので配達時間帯の区切りなどは載っていません。
西武運輸のものは名前が「ご連絡票」となっていて、英語・中国語表記もあるのが特徴。再配達受付は営業所のみですが、裏面に配達時間帯の区切り・締め切りが掲載されています。最も遅い配達は18時~21時。
西濃運輸の連絡票は表のみで、裏面は白紙でした。情報はこの表面にぎっちりと詰まっており、基本は24時間受付の自動応答システムを使用しますが、左下には営業所とドライバーの電話番号も掲載されています。
手元にあった日本郵便のものは「郵便物お預かりのお知らせ」。これはちょっと古いもので現在のものとは仕様が異なります。なお、荷物の際には他社と同様にドライバーの携帯電話番号の載った票が使われるとのこと。郵便の再配達依頼はネット・電話での24時間自動受付・支店での電話受付・窓口受け付けというオーソドックスなもののほか、このお知らせをFAXで送信するかポストに投函して郵便で送るという珍しい形態があります。
だいたいどの運送会社でもネットか自動受付には対応していますが、可能な限り早く再配達して欲しいというときには担当のドライバーと直接交渉した方がうまいことやってくれたりするので、ヤマトや佐川のようにドライバーの携帯電話番号まで載っているとなにかと便利です。場合によっては、この連絡票が入っていることに気付くのが多少遅れても、配達日の翌日にはもう1度配達に来てくれたりもしますが……。
そういえば、ネットでは
プルル…プルルル
俺「はい、もしもし」
西濃「おるかーー?」
俺「え…?ど、どちらさまでしょうか…?」
西濃「よーし、おるな!いくわ!」
俺「え、え!?」
ピンポーン、ガチャ
西濃「ここやで、トントン(はんこ押すとこを指で叩きながら)」
西 濃 は 神
という西濃運輸に関するコピペが知られていますが、残念ながらこのやりとりには出会ったことがありません。
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