液体窒素でRaspberry Pi 5をオーバークロックして3.6GHzで動作させた人物が現れる
Raspberry Pi 5の定格クロックは2.4GHzです。オーバークロック愛好家のSkatterBencherは液体窒素などを駆使してクロック周波数を3.6GHzにまで引き上げることに成功しました。
3600 MHz Raspberry Pi 5 with Liquid Nitrogen - SkatterBencher
https://skatterbencher.com/2024/11/11/3600-mhz-raspberry-pi-5-with-liquid-nitrogen/
SkatterBencherは基本的にUbuntuを使っているそうですが、Raspberry Pi 5のオーバークロックではRaspberry Pi OSを使用し、Raspberry Piの処理性能を向上させられるNUMAエミュレーションパッチを適用したとのこと。
さらに、Raspberry Pi 5のSoCの上に液体窒素コンテナを設置。
コンテナに液体窒素を投入してSoCを冷却しながらオーバークロックした結果、3600MHz(3.6GHz)での動作に成功しました。
Raspberry Pi 5を3.6GHzで動作させた際のGeekbench 6のスコアが以下。シングルコアスコアが1062点に達しています。参考までに、定格の2.4GHzで動作させた際のシングルコアスコアは800前後です。
なお、SkatterBencherは3.6GHzを超えるオーバークロックも試しましたがうまく行かず、「電源回路を強化する」「水晶発振器を可変式のものに交換する」といった対策も効果なしだったとのことです。
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