静岡のご当地レストラン「さわやか」のげんこつハンバーグといちごジュースを味わってきました
静岡県民の間では「県外に『さわやか』がないと聞いてびっくりする」といわれるほど親しまれているお店が「炭焼きレストランさわやか」です。いったいその秘密はどこにあるのか、実際に店舗を訪れて人気を集める「げんこつハンバーグ」と、こちらも人気の季節限定メニュー「いちごジュース」を味わってみることにしました。
げんこつハンバーグの炭焼きレストランさわやか
http://www.genkotsu-hb.com/
さわやかのお店に到着しました。
駐車場入り口に掲げられた「げんこつハンバーグ」の写真が食欲をそそります。
はやる気持ちを抑え、お店に入ります。
この日は3月の創業価格フェア開催期間中となっており、げんこつハンバーグにドリンク一品とライスまたはパン、季節の野菜スープがセットになって税込み999円というお得な価格になっていました。
新着情報 - <3月>さわやか創業価格フェアは6日(木)から12日(水)まで | 炭焼きレストランさわやか
http://www.genkotsu-hb.com/news/2014/02/-3612.html
注文したげんこつハンバーグは250グラムのお肉が使用されているとのこと。調理場には炭火コンロの上にお肉の塊のようなハンバーグがセットされていました。
炭火で焼くいい匂いが店内に漂っています。
待つこと約10分、げんこつハンバーグが運ばれてきました。文字どおり、こぶし大の大きなハンバーグにはいい感じに焼き目が付いていて、このままでもおいしそうですが、ここで店員さんによる最後の仕上げが始まります。
まずは、ハンバーグを真っ二つに切り分けます。
パカリと割れたハンバーグの中は、赤身が残ったレア状態。表面はしっかりと焼き色がつけられていますが、中に赤身を残すのがさわやかの焼き方です。
真っ二つになったハンバーグは、切り口を下にして鉄板に並べられます。2つになってなんだか得した気分になりましたが、残念ながら気のせいでした。
ここで店員さんがフォークとナイフでハンバーグを「ぎゅーっ」と鉄板に押しつけました。一気にお肉の焼けるシズル音が大きくなります。この音を聞くだけでハンバーグのおいしさが口に広がるような感覚に襲われるから不思議です。
間近でみると、ものすごい量の肉汁が飛びまくっているのがわかります。店員さんの手首の角度から、力の込め具合が伝わってくるようです。
最後にソースをかけてげんこつハンバーグの完成です。ソースは2種類用意されていてどちらかを選択するようになっていますが、半分ずつ両方の種類を選ぶことも可能でした。
鉄板の上でじゅーじゅーしているのは「デミグラソース」です。肉類と野菜を煮込んだトマト風味の洋風ソースとのことで、香りも濃厚です。
一方のこちらは、さわやかの人気ナンバーワンという「オニオンソース」です。淡路島産のたまねぎをしょう油ベースの和風ソースに仕上げてあります。
なお、仕上げの際には卓上の紙シートを手に持ち、飛んでくる油からガードするように勧められます。最後は油でこのような状態になるので、防御は必須。
それではげんこつハンバーグを食べてみます。ナイフで切り分けてみると、赤身のままレア状態で残るハンバーグ内部。一般的なハンバーグはほとんどの場合が中まで火を通しますが、赤身を残すのはさわやかのこだわりの焼き方とのこと。あえて赤身を残すことで、肉本来の食感とおいしさを味わうための調理方法になっています。なお、赤身が苦手な人でも、中まで火を通してもらうことが可能なので安心です。
まずはデミグラソースがかかった方からひとくちバクリ。こんがりとした外側は香ばしく、カリッとした歯ごたえなのに対し、グッとかんだ時には赤身の「むぎゅっ」とした食感と肉の甘さが感じられます。これはもう、ハンバーグというよりローストビーフやユッケに近い食感。生肉のうまみとハンバーグの香ばしさが同時にやってくるという、独特の味わいです。デミグラソースは濃厚で、ハンバーグのボリューム感を引き立てています。
次に人気ナンバーワンというオニオンソースで食べてみます。同じハンバーグなのに、こちらはサッパリとした風味が引き立つソースになっています。たまねぎの甘みとサッパリとしたしょう油の風味、すこし酸味のきいたソースは、こちらもハンバーグのおいしさを引き立てるソースになっていました。
ハンバーグに添えられた肉厚のかぼちゃは中までしっかりと火が通っており、ふっくらした食感と甘さを感じます。
にんじんには、ちょうどよい感じに焦げ目が付いていました。
ブロッコリーは、ハンバーグソースをたっぷりつけて食べるとおいしさが増します。
小ぶりなジャガイモも、中までふっくらと火が通っていました。
ハンバーグと一緒に、2月6日からの季節限定メニューで提供されている「いちごジュース」を注文してみました。「紅ほっぺ」のいちごを約7粒分使用したというジュースは、オーダーが入ってから作られているとのこと。
一口飲んでみると、まるでいちごをそのまま口に入れているような錯覚に襲われます。いちごとシロップ、氷だけで作られているジュースだけあって、余分な雑味は全く感じられず、いちごの一番甘い部分だけを濃縮してジュースにしたような風味が感じられます。よく味わってみると「へた」の部分が持つ青っぽい風味も感じることができ、それがいちごのリアルさを強くしているように感じられました。
まだハンバーグは残っています。卓上に置かれたペッパーソースをプラスしてみます。
ハラペーニョを使用したというソースがピリッとした刺激をプラスして、肉の味に締まりを与えてくれました。
最後は、いちごジュースに添えられていた紅ほっぺをパクッと口に入れて締めの一口としました。お肉の風味に満たされた口の中を、さわやかな風味でリセットしてくれるようでした。
250グラムと一般的にはやや大きめのハンバーグでしたが、一気に最後まで食べ切ってしまいました。さわやかは「地域一番店」を目指すという方針のため、他県へ進出する意向は今のところ持っていないとのこと。このハンバーグを食べに静岡に行きたくなると思わされると、それはもう「さわやか」の術中にはまったということなのかもしれません。
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