アート

磁性流体の神秘的な変化の様子を堪能できる「LiquiMetal」


磁性を帯びるため磁石に吸い寄せられる性質を持つ磁性流体は、化学とアートを融合した幻想的な姿を見せてくれる不思議な流体です。そんな磁性流体の神秘的な姿を満喫できる机におけるサイズのオブジェが「LiquiMetal」です。

Fluux LiquiMetal - A Color Shifting Ferrofluid Suspension by Fluux Design Lab — Kickstarter
https://www.kickstarter.com/projects/370230099/fluux-liquimetal-a-color-shifting-ferrofluid-suspe

そもそも「磁性流体ってどんなもの?」という疑問は、このムービーを見れば一発で解決します。

Fluux LiquiMetal - A Color Shifting FerroFluid Suspension - YouTube


磁性流体は一見、水銀のようなメタリックな流体です。


流体なので流れたり……


波打ったり。


ブルーの流体は、この状態でも美しく見ていて飽きないのですが……


突如として突起のようなものが現れ……


一転、とげとげしい状態に変化。


滑らかな流体が、まるでバラの花のように美しくも危うい印象に。


突起は重力にしたがって落下。


それもつかの間、また隆起を開始。


美しいとげの花を咲かせます。


まるで野生動物のように素早く移動したかと思うと……


またとげとげに変化します。


この美しくもあやしげな磁性流体の様子はLiquiMetalの中を撮影したもの。磁性流体は観察キットなどが販売されており、実際に手元で動きを見ることも可能なのですが、LiquiMetalは青色の磁性流体をガラスの円柱に閉じ込めることであらゆる角度から流体の変化を観察し、その美しさを余すところなく堪能できるというわけです。


このネオジム磁石を使って美しい流体を変化させることが可能。


このように磁石を近づけると、磁性流体はとげとげに。これは磁場を発生する物体を近づけると磁力線に沿って角のような突起が生じるスパイク現象と呼ばれるもの。


ガラスの筒は懸濁液で満たされており、磁性流体は滴のような形にも変化します。


LiquiMetalはこのように縦置きにすることも可能。


横から磁石を近づけると、重力にあらがう突起の様子が観察できます。


LiquiMetalで磁性流体で遊ぶ様子は以下のムービーから。

Fluux LiquiMetal - A Color Shifting FerroFluid Suspension - YouTube


底にたまった磁性流体を磁石で持ち上げて……


とげとげに。


逆さまにした状態から……


磁石を遠ざけると重力で落下。


落下した磁性流体に再び磁石を近づけると吸い付くかのように持ち上げられます。


液体の中を落下していく磁性流体。これだけでも絵になります。


底にたまっていても……


磁石を近づければこのように引き寄せられ……


今度は耐えきれずに落下。


生き物のようにうごめく磁性流体はとても神秘的。


机上のオブジェとして、時間がたつのを忘れさせてくれそうです。


この不思議な磁性流体オブジェLiquiMetalは、アメリカ・ヒューストンに拠点を構えるFluux Design Labが2年の研究の末に開発したもの。懸濁液の選定はもちろん、磁性流体に美しい青色を持たせるのに研究を積み重ねて長い時間を費やした末にようやく完成させた作品であるとのこと。

LiquiMetalは、現在、クラウドファンディングサービスKickstarterで、目標金額2万ドル(約205万円)で出資を募集したところあっさりとその目標をクリア。記事執筆時点で目標金額の4倍近い出資の獲得に成功しており、75ドル(約7700円)の出資でLiquiMetal本体とネオジム磁石1本を、85ドル(約8700円)の出資でLiquiMetal本体とネオジム磁石2本をゲットできます。

なお、LiquiMetalプロジェクトへの出資期限は、日本時間で2014年4月4日(金)午前5時49分となっています。

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in ハードウェア,   サイエンス,   動画,   アート, Posted by darkhorse_log

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