ダイソンが人間と同じように考え見ることのできるロボット製造を目指すことが判明
By 陳 好酸
Googleがロボット企業7社を買収したり、3Dプリンタで世界初のロボット型歩行支援機が開発されるなどロボット事業は新しいビジネスとして注目を集めています。そんな中、サイクロン掃除機を世界で初めて開発したダイソンが、500万ポンド(約8億5300万円)を投資して新しいロボット研究施設を設立することを明らかにしました。
BBC News - Dyson invests £5m in robotic vision lab with Imperial
http://www.bbc.co.uk/news/technology-26084765
BBCによると、吸引力の落ちないサイクロン掃除機や羽根のない扇風機など、画期的な製品を開発してきたイギリスに本社を持つダイソンが、インペリアル・カレッジ・ロンドンにあるロボット研究所に500万ポンド(約8億5300万円)を投資して、人間と同じレベルで考えたり空間を認識したりする能力を持ったロボットの製造を目指すとのことです。
By Andrew Crump
ダイソンは2005年からインペリアルカレッジと共同でロボットの研究を行っており、今回の投資で新たな研究施設を設立し、本格的なロボット開発に乗り出します。ダイソンの研究は、主に家庭内ロボットに焦点を当てていて、ロボット掃除機の開発も視野に入れているとのこと。
「私たちの世代の人間は、2014年までに多くのロボットが活躍するロボットの世界を昔から夢見てきました。ロボットを開発できる技術は十分あるのですが、ロボットが人間と同じレベルで考えたり、物を視認したりするといったことはまだ実現できていません。もし、ロボットが人間と同レベルの思考・空間認識能力を持てたら、我々の生活はさらに便利になる、と考えています」とBBCに語るダイソンの創業者のジェームズ・ダイソン氏。
By Conservatives
ダイソンは以前にもDC06というロボット掃除機のプロトタイプを開発しましたが、実際に販売するには至りませんでした。それ以降、LGのホームボット・iRobotのルンバといったロボット掃除機が登場しており、ダイソンも今後ロボット掃除機市場に参入し、掃除機以外の家庭内ロボットの開発にも力を注いでいきます。
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