レビュー

1.9mmのペン先を実現したタッチペン「Jot Script」を使ってみました


スマートフォンやタブレットで使うタッチペンは通常ペン先が丸く、小指の先ほどの太さだったり「極細」とされるものでも3mm程度のものが多いのですが、独自のPixelpoint Technologyで「ペン先1.9mm」を実現し、Bluetooth接続することでペン使用時に手が画面に触れてしまっても感知されない、という機能を搭載しているのが「Jot Script」です。Evernoteのアプリ「Penultimate」に最適化されているということで、実際にJot Scriptの使い勝手をアプリで試してみました。

Jot Script Fine Point Stylus for iPad & iOS - Evernote Edition
http://adonit.net/jot/script/

これがJot Script。


パッケージ裏面はこんな感じ。説明書きが英語・日本語・繁体字・簡体字で表記されています。


Jot ScriptはEvernoteAdonitが共同開発した商品のため、パッケージにはEvernoteのロゴマークが入っていました。


開封。


Jot Scriptを手で持ってみるとこんな感じ。


Jot Scriptの特徴は何と言ってもこのペン先。タッチペンは静電気でデバイスに認識されるため、多くの商品が指先ほどの太さなのですが、Jot Scriptはペン先が1.9mmで、通常のペンとほとんど変わらない印象。


グリップはこんな感じで滑り止めがついています。


「JOT SCRIPT」の文字の横にはEvernoteのゾウマーク。


PILOTのオプトと比較してみると、サイズはほぼ同じでした。


Jot Scriptの実測は22g。


オプトは19gとなっており、Jot Scriptと3gしか変わらないのですが、Jot Scriptはペン後方に単4電池が入っており重心が後ろにあるため、実際に持ってみるとJot Scriptの方がやや重めに感じます。


ペンのお尻にあるキャップを取り外すとこんな感じ。


初回使用時は電池の後ろにあるシートを取り外します。


再びキャップをしめれば準備は完了。いつでも使える状態です。


Jot ScriptはEvernoteのアプリ「Penultimate」に最適化されているということなので、実際にPenultimateをiPadにインストールしてJot Scriptの使い心地を確かめてみます。

Penultimate | Evernote
http://evernote.com/intl/jp/penultimate/


アプリを起動してみると、以下のような画面が現れます。


「書き心地の良さを最大限に味わっていただくため、書いているときの手首の位置に最も近い図をタップして選択して下さい」という画面が現れたので、右利きの列にある真ん中の図をタップ。


ノートの画面が現れるので、さっそく書いていこうとするも……反応なし。


Jot Scriptはデバイスのタッチスクリーンが発生している静電信号を正確に読み取ってタッチスクリーン側に返す「Pixelpoint」というテクノロジーを採用しており、使用にはまず電源ボタンを押す必要があるのでした。


ということで、電源を入れ実際に文字を書いてみます。


非常になめらかな書き味。


ペン先が指先のように丸っこいタイプのタッチペンではタブレットとの接触部が見えず、一体どこで物を書いているか分からなくなることがあるのですが、ペン先1.9mmのJot Scriptは接触部がよく見えるので書きやすくなっています。文字を書くとペン先が少し押し込まれる感触がありますが、慣れれば問題ない程度の違和感です。


ということで、実際にJot Scriptで落書きしている様子は以下から。

New Sniper Project - YouTube


また、Bluetoothでデバイスと接続することで、加速度センサーによる角度検知で入力精度を高めることが可能とのこと。実際にデバイスと接続すると、画面に「Jot Scriptと接続されています」という表示がでてきました。


Bluetoothで接続すると「パームリジェクション機能」を利用することが可能。この機能を使うと、ペンを使用している時に手が画面に触れてしまっても感知されないようにすることが可能。実際にパームリジェクションが機能している様子は以下のムービーから見ることができます。

Jot Scriptの「パームリジェクション機能」とは? - YouTube


ペンの色を変えたり、太さを調整したりも楽々。


画像を取り込む作業も問題なくペン先で行えました。


まさにノート感覚で画像に書き込みをしたり、メモを取ったりが可能になります。


ただ、少しクセがある部分もあります。例えば以下の画像のようにペンを直立させて画像をなぞると……


人形のフチをしっかりなぞれました。


しかし、ペン先を寝かせてしまうと……


こんな感じで画面と触れているペン先とずれて線が認識されてしまうことがありました。


どうなってるのだ?と思い、ペン先をじっと見てみました。通常は以下のようにデバイスと接触している芯の部分が反応します。


しかし、場合によっては芯よりやや右の部分に線が現れてしまうようです。ペンを寝かせると必ずしもずれてしまうという訳ではなく、最初に選択した「ペンの持ち方」の選択を変えてみたり、まずペンを直立させてから寝かして書いたりすると正しく線が表示されました。ここがJot Scriptを使った中で最もネックとなるポイントで、「メモを取る分には問題ないけれど、細かな絵を描くのはちょっと難しいのかな」という印象。


また、細い線でゆっくり描くとやや線が揺れます。


ササッと手を動かして描くと、スラっとした線が書けました。


早く線を描きすぎると、ワンテンポ遅れて線がついてくる感じ。


価格は74.99ドル(約7700円)。通常のペンに近い感覚でタブレットやスマートフォンに書き込みができるので、これまでのタッチペンで使いづらさを感じていた人は試してみる価値ありと言えます。

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in レビュー,   ハードウェア,   動画,   ピックアップ, Posted by darkhorse_log

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