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「カタンの開拓者たち」の生みの親が明らかにする開発秘話とは?


ボードゲームには「人生ゲーム」や「モノポリー」など、さまざまな種類があり子供から大人まで幅広く楽しまれています。その中の1つに六角形のパネルの無人島を複数の入植者たちが開拓していき、もっとも繁栄したプレイヤーが勝利するというボードゲーム「カタンの開拓者たち」があります。「カタンの開拓者たち」はドイツで生まれ、その後アメリカで大ヒットして日本にも上陸し、トーナメントが行われるほどの人気。その「カタンの開拓者たち」の生みの親であるクラウス・トイバー氏が、「カタンの開拓者たち」作成の経緯をThe New Yorkerのインタビューで明らかにしました。

Klaus Teuber, the Man Who Built The Settlers of Catan : The New Yorker
http://www.newyorker.com/online/blogs/currency/2014/02/klaus-teuber-the-settlers-of-catan.html

トイバー氏は1952年ドイツの中央部にあるRai-Breitenbachという小さな村で生まれました。ミニチュアの古代ローマ兵などを使ってよく遊んでいた少年だったというトイバー氏は、ドイツの徴兵制度に従って軍隊に入隊。当時、トイバー氏が仮宿舎で妻と子供と遊んでいた時に「2人を喜ばすのに何かできないか」と考えた挙句、粘土の駒を使ったゲーム「Barbarossa」を作成します。

のめり込んでいた小説からヒントを得てBarbarossaを作ったというトイバー氏は、作成から7年後にBarbarossaを出版社に持ち込み、Barbarossaは見事商品化されることになりました。商品化されたBarbarossaは1988年にボードゲームの権威ある賞の「Spiel des Jahres」を受賞し、ドイツ国内でも売れ行きは好調でした。

その後、トイバー氏は歯科技工士として働きながらボードゲームを作成し、Spiel des Jahres賞を2度も受賞。そのトイバー氏に人生の転機が訪れます。ある日、小説を読んでいたトイバー氏の頭の中に「無人島を発見したらどんな気持ちになるのか?」という疑問がわき、思考錯誤を重ねて「無人島を開拓して町を作り上げる」という内容を盛り込んだボードゲーム「カタンの開拓者たち」を思いつきます。

By Lauri Rantala

「カタンの開拓者たち」は発売後ドイツ国内ですぐに成功を収め、1995年にSpiel des Jahres賞に輝きます。その後、「カタンの開拓者たち」はアメリカに輸出され、洗練なデザイン性や六角形のタイルから生み出される多彩な戦略が評価を得て、アメリカで大ヒットを記録。英語版の「カタンの開拓者たち」を販売しているMayfair Gamesによると、「カタンの開拓者たち」や関連グッズだけで75万個以上売れたとのことです。

「カタンの開拓者たち」のアメリカでの評価は2014年現在に至るまで非常に高く、ワシントンポストは「モノポリーの再来」と評しBoardgamegeek.comの創業者Derk Solko氏は「もしこの世に存在する全ての『モノポリー』が『カタンの開拓者たち』に変わったら、世界はより素晴らしくなる」とWIREDのインタビューで回答。

「カタンの開拓者たち」の大成功にも関わらず、トイバー氏は「『カタンの開拓者たち』がここまで成功するとは本当に予想外なんです」と述べています。ボードゲーム業界は厳しい世界で、ほとんどのクリエイターはボードゲーム作成以外の職に就いており、トイバー氏のようにボードゲームだけで生活できているのはほんの一握りとのこと。

「カタンの開拓者たち」はボードゲームだけに留まらず、iOS・Android・Xbox 360・Xbox Liveでもリリースされ、インターネットにはPlaycatan.comというCatan専用のオンラインプラットフォームまで登場しています。「カタンの開拓者たち」はアナログであるべきなのか、デジタルでもいいのか、という議論がなされることありますが、それはいかに「カタンの開拓者たち」の人気があるかという証拠です。


トイバー氏は「カタンの開拓者たち」をオンラインでプレイするのがお気に入りとのことですが、正体を明かさずにプロフィールを匿名にして遊んでいるそうです。「カタンの開拓者たち」をオンラインでプレイしている人は気づかない間にトイバー氏と一緒に遊んでいるかもしれません。

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in ゲーム, Posted by darkhorse_log