メモ

記録的な大雪で道路上に駐車を防止して安全に歩行できるパブリックスペースが出現


日本では歴史的な降雪を記録し、一晩で1メートルもの積雪を観測する地域も現れています。残雪により物流がストップしたりと、降り積もった雪はなかなかとけないものですが、アメリカのフィラデルフィアで発生した記録的な大雪では、普段は駐車地帯となっていた道路に安全な歩行スペースや交通整理スペースが出現。自然にできたものですが、実際に駐車防止エリアやガードレール、街路などのパブリックスペースを作るのに参考になるような的確な写真がまとめられています。

PHOTOS: What Snow Tells Us About Creating Better Public Spaces on E. Passyunk Avenue | This Old City
http://thisoldcity.com/advocacy/photos-what-snow-tells-us-about-creating-better-public-spaces-e-passyunk-avenue

車が走行する場所はみぞれ状にとけて道路が見えていますが、歩道付近の雪は直角に残っているため通行人が安全に歩けるパブリックスペースが出現。車道とパブリックスペースとの境界がわかるようにと、写真に緑色のラインが引かれています。


歩道の角にできたパブリックスペース。横断歩道が短くなっているため滑りやすい雪道を渡るのに有効。車からも歩行者がよく見えるため安全性が高まっています。


車が走行するルートによっては三角型のパブリックスペースも多数出現。雪がなければ危険なカーブポイントですが、車の目印にもなっておりスムーズに通行可能。交通整備のためにこういった場所にガードレールを建てることがありますが、積雪時の轍を参考にすると、的確な位置に設置できるかもしれません。


小さな三角スペースでも車両の走行を整理でき、歩道側に積もった雪は歩行者を危険から遠ざけます。


赤い建物の前の交差点では雪の出現によって、これほど広いスペースを作ることが可能であることがわかります。この状態なら、交差点の角にあるお店も安心して営業できそう。


普段ならもう1車線分ありそうな交差点の角部分が雪によってパブリックスペース化し、歩道も広くなっています。


2つの一方通行により直角に細長いパブリックスペースができています。この緑のラインに沿って縁石を設置して歩道化しても、車の交通には支障がないことがわかります。


もともとあった駐車車両と走行ルートの組み合わせで巨大な通行人スペースができた例。安心してゆっくり歩けそう。


X字にパブリックスペースが出現したところ。普段なら手前のスペースは道路ですが、雪ならではの光景です。


雪道はチェーンを履いていてもスリップしやすいものですが、道路の真ん中で立ち往生しても安全な雪の中央分離帯が出現。


フィラデルフィアに大量に出現したパブリックスペースは、歩行者にとっては安全に歩ける歩道が増加し、ドライバーにとっては「どこを走れば滑らずに済むのか」がよくわかり、「歩行者も確認しやすい」など、どの住民にとってもメリットがあったためか苦情は出ておらず、公共機関が設置する駐車防止バーより効果を発揮しているとのこと。日本では雪による物流の断絶といった深刻な問題が発生していますが、実際にパブリックスペースを作る際に非常に参考になるという、雪によって利益が生まれた珍しい例になっていました。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
東京都23区に13年ぶりの大雪警報、都内は見たことのない景色へと変貌 - GIGAZINE

大雪をものともせず全国から美麗&強靱なコスプレイヤーが集まった2014年冬のワンフェス - GIGAZINE

ウクライナで大雪、玄関先まで雪かきする様子はまるで巨大かまくら - GIGAZINE

ネコが降ってくる雪を捕まえようと右往左往するムービー - GIGAZINE

Google+でアップした写真を自動的に雪の降るGIFアニメに変換する機能が追加される - GIGAZINE

in メモ, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.