メモ

「好奇心の窓」によって音楽の好みは20代のうちに固定されてしまう

By Aaron Brown

見知らぬ人でも普段どんな音楽を聞いているのかを知ることで、どんな人なのか深く捉えられることがあります。こういった音楽の嗜好によって人々の性格が4タイプに分類でき、また、好きな音楽を追究できる年齢には限界があるという研究結果が発表されています。

You are what you listen to
http://www.apa.org/monitor/julaug03/listen.aspx

What does your favorite music say about you? - The Week
http://theweek.com/article/index/255909/what-does-your-favorite-music-say-about-you


テキサス大学オースティン校の卒業生ジェイソン・レントフロー氏とサム・ゴスリング教授は、在学生たち数千人の音楽の嗜好データや、音楽ファイルシェアサービスの利用者から統計をとりました。そこからShort Test Of Music Preferences(STOMP)という独自のテストを使い、音楽の嗜好によって性格を4タイプに分類しました。

◆タイプ1:思慮深くて複合的な人

By Eddy Van 3000

このタイプの人はブルース・ジャズ・クラシック・フォークを好んで聞きます。情緒的に安定しており、新しい経験に対して積極的で平均以上の知能と言語能力を持っているとのこと。

◆タイプ2:熱狂的かつ反抗的な人

By Rev. Xanatos Satanicos Bombasticos (ClintJCL)

ロック・オルタナティブ・ヘヴィメタルが好きな人に多いのがこのタイプで、積極的な人に影響されやすい傾向にあり、健康的で平均以上の知能と言語能力を持っています。

◆タイプ3:楽天的で因習的な人

By Ed Yourdon

カントリー・映画のサントラ・宗教音楽やポップス好きが多く、外交的で愛想が良く、誠実で政治的には保守的。裕福な人が多く健康的ですが、柔軟性・独占欲・言語能力が低めとのこと。

◆タイプ4:精力的でノリが良い人

By Tupac Amaru Shakur

ヒップホップ・ソウル・ファンク・エレクトロニカを好む人々は、著しく外交的で愛想が良く、政治的にはリベラル。健康的で他人に本心を打ち明けるという傾向があります。

研究によると、人が自分の気分や活動にあった音楽を選んでいくことで、好きな音楽と性格との間には相関性が生まれるとのこと。音楽は自分自身のアイデンティティを示す名札代わりに使われることもあり、顕著な例として、青少年が特定のグループになじむために共通の音楽を示し合うことをレントフロー氏は挙げています。

◆好奇心の窓が閉じる年齢のピーク

By Fernando Valença

音楽などの嗜好と年齢の関係を研究したロバート・サポルスキー氏は、「人は人生の中で20歳を過ぎると音楽の好みに対する『好奇心の窓』が閉まり始める」と話しています。

35歳ごろには窓がほぼ閉じきった状態になるので、たとえ新しい音楽のジャンルが流行しても、約95%の人は聞くことがないとのこと。「好奇心の窓が閉じる」というのは食べ物やファッションについても同様で、「舌にピアスを開ける」というような過激な文化に対しては23歳までに好奇心の窓が閉じてしまい、新しい食べ物への挑戦は39歳が限度である、とサポルスキー氏は述べています。

By marya

音楽の嗜好は自らの性格に影響するほか、相性の良い友人や恋人を探す判断材料としても有効です。音楽の嗜好は両親や流行によっても左右されやすく、23歳からは好みの固定が始まってしまいますが、自発的に関心の薄かったジャンルの音楽を聞いてみると、新しい世界が広がるかもしれません。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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