空飛ぶドローンを使ってお店からビールを配達してくれるテストが進行中
Amazonが注文してから30分以内に商品を自宅まで届けてくれる小型の無人飛行機「ドローン」実用化に向けての実験を開始していますが、アメリカのミネソタ州・ウィスコンシン州では瓶ビールをドローンで配達する実験が進められています。Amazonのドローンの前には航空規制が立ちはだかっていますが、このドローンはある理由によって航空規制をクリアしているようです。
Lakemaid Beer
http://www.lakemaidbeer.com/
MINNEAPOLIS: Lakemaid Beer Tests Drone Delivery on Frozen Northern Lakes | Business Press Releases | Fort Mill Times
http://www.fortmilltimes.com/2014/01/24/3241050/lakemaid-beer-tests-drone-delivery.html
ビール配達ドローンによるデリバリーの様子は以下のムービーから。
Lakemaid Beer Drone Delivery - YouTube
「BAIT TACKLE」という看板。
BAIT(釣り)関連のお店でしょうか。
店の中には電話で注文を受ける男性。
メモしているのは住所ではなく緯度・経度の位置情報。
注文を受けた店員は冷蔵庫から瓶ビールを取り出して……
ドローンにくっつけると店先にセット。
ドローンがプロペラを回転させると……
飛び立っていきました。
ビールデリバリー開始。
ドローンを見上げる男性。ビールドローンは思いのほか低空飛行です。
ドローンが飛ぶのは凍った湖の上。
これはドローンからの光景。氷上にたくさんある小さな建物は、釣りを楽しむためのトレーラーハウスです。
先ほど男性がメモしていた位置情報の配達地点にドローンが到着。
ビールケースを氷面に置くと再び飛び立っていきました。
注文主がビールを受け取って……
釣りを楽しむ仲間のもとへビールを持ってきます。
氷上で釣りをしながら飲むビールは美味しそう。
このビール・ドローンデリバリーは、ミネソタ州・ウィスコンシン州で季節限定地ビールを販売するLakemaidBeer社が、氷上で釣りを楽しむ釣り人たちをターゲットにして実験中の無人配達サービスです。
LakemaidBeerのジャック・サピー社長は、「Amazonは都市でのドローンデリバリーサービスなので連邦航空局(FAA)の航空規制に苦戦中ですが、LakemaidBeerは凍った湖の上でのデリバリーサービスなので、より低くドローンを飛行させることができます。木もなければ電線もなく大きな建物もないので配達地点まで一直線にドローンを飛ばせるのです」と話します。
LakemaidBeerの氷上のビール・ドローンデリバリーサービスは、FAAの規制をクリアするだけでなく、注文者が飲酒可能な年齢かを確認する方法を確立する必要があるため、実際にサービスを開始するにはまだ少し時間がかかる見込みとのことです。
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