メモ

いよいよ4K画質のポルノビデオが登場間近に

By Konstantin Kryukovskiy

先日閉幕した国際家電見本市「CES 2014」では、多くのメーカーから4Kテレビが出展され、中には10万円程度の高性能機も発表されるなど、いよいよ4K時代の幕開きを予感させられました。そんな中、オンラインポルノビデオにも4K時代が到来しそうな様相です。

Naughty America in Ultra-High-Definition - Digits - WSJ
http://blogs.wsj.com/digits/2014/01/11/naughty-america-in-ultra-high-definition/

4Kポルノムービー
ポルノムービーを配信するNaughty Americaが、すべてのムービーを4K画質で提供する準備を整えつつあることが判明しました。Naughty AmericaのCEOであるアンドレアス・フロノポウラス氏は、CES 2014の会場外でのウォールストリートジャーナル紙の取材に対して、同社が4Kポルノムービーの配信に向けて、過去最大規模の投資を行っていることを認めたとのことです。

4Kムービーは、30分で約1TBの容量を持つため、オンライン4Kポルノサイトはオリジナルムービーとバックアップ用のムービーを収納するのに大容量のサーバが必要。加えて、4Kクオリティでの撮影が可能なビデオカメラや4Kムービーを編集できる高性能なPCなどの専用機材も導入する必要があります。フロノポウラスCEOによると、「4Kコンテンツサービスが顧客に受け入れられない結果として巨額の投資を回収できない場合、Naughty America社は存亡の危機に立たされかねません。それくらい、4Kコンテンツサービスへの参入障壁は高いと言えます」と話しています。

By SamsungTomorrow

しかし、フロノポウラスCEOは、4Kコンテンツには非常に大きなセールスポイントがあるため巨額の投資というリスクに見合った価値があると確信しているとのこと。「あたかも女性がそこにいるかのように感じられるほどのクオリティを持つ4Kコンテンツは、必ずやコアなポルノ愛好家に受け入れられるはずです」と、フロノポウラスCEOは語っています。

4KムービーがいかにハイクオリティかはYouTubeでいくつか公開されている4K画質のムービーで確かめることができます。例えばこちらは土星のリングを捉えた美麗4Kムービーです。

In Saturn's Rings First Official Teaser in 4K (watch the newest teaser here) - YouTube


画面右下のアイコンをクリックして、「2160p(4K)」を選択すれば、4Kクオリティでのムービー再生が可能となっています。


フロノポウラスCEOによると、Naughty Americaは、HD画質でのポルノムービー配信サービスの月額料金24.95ドル(約2600円)に、月額10ドル(約1000円)の追加料金を支払うことで4K画質の映像を楽しめるようにする予定で、4Kサービス提供に向けて最終の追い込み段階にあるようです。

4K技術の普及
ポルノムービーに限らず4Kコンテンツを利用するためにはディスプレイやコンテンツ再生デバイスなどを4K対応にする必要があるため、4Kコンテンツに対するハードルが高いのはサービス提供者だけではなくサービス利用者も同様と言えます。4Kコンテンツが増えることで4K対応ハードウェアが普及するのか、それとも4K対応ハードウェアが低価格化し普及することで4Kコンテンツが増えるのか。4Kコンテンツがどれだけ早く普及するのかについては「卵が先かニワトリが先か」という問題が生じそうです。

もっとも、CES 2014の会場では、4Kの次の技術である「スーパーハイビジョン(8K)」についての発表もいくつかなされています。例えば、シャープは4Kテレビだけでなく、85インチサイズの8K・3D対応テレビのコンセプトモデルをCES 2014で展示しており、すでに8Kに向けた開発が進んでいることをうかがわせています。


4Kが水平約4000×垂直約2000の解像度を持つのに対して、8Kでは水平7680×垂直4320と4Kの約4倍の超高解像度が想定されており、4K以上の映像クオリティであることは確実。仮に8K技術の開発ペースが大幅にアップした場合、8K時代の到来を想定して消費者が4K対応製品を買うのを控え、4K技術がスキップされる可能性がないとは言えません。もちろん8K時代の到来が予想より早まった場合でも、開発した4Kコンテンツ自体は無駄にならないと言えます。

しかし、4K・8K技術に巨額の投資を行う、ハードウェアメーカー・コンテンツ提供者が最も恐れるべきなのは、4K・8K技術が3Dテレビのように消費者にそっぽを向かれる事態なのかもしれません。

これまでもたびたび新しいハードウェア・コンテンツの普及に大きく貢献してきたポルノムービーが、またしても4K・8K技術の普及を促進させるのか。4Kオンラインポルノムービーは試金石になりそうです。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
4K解像度ディスプレイの普及でアダルト向けコンテンツが果たす役割とは? - GIGAZINE

4Kテレビとしては激安の約10万円の50インチ高性能4Kテレビ「VIZIO P-Series」 - GIGAZINE

IGZOパネルを搭載したデルの32インチ4Kモニタ「UP3214Q」実機レビュー - GIGAZINE

宇宙からの眺めが体験できる驚愕の4Kムービー「The World Outside My Window」 - GIGAZINE

ソニーが最大147インチの4K超短焦点プロジェクターを2014年夏までに市販予定 - GIGAZINE

Amazonが4Kコンテンツ配信に向けてSamsungやワーナー・ブラザースなどとパートナーシップを締結 - GIGAZINE

Amazonが4K映像で撮影したコンテンツを独自チャンネルで配信すると発表 - GIGAZINE

スーパーハイビジョン(8K)映像を既存のCATV網で配信可能な技術が登場、伝送実験に世界初成功 - GIGAZINE

テレビはここまで進化する、145インチスーパーハイビジョンディスプレイからSFさながらの研究までNHKの本気がわかる展示の数々 - GIGAZINE

完璧なVR実現のためには8Kディスプレイでも物足りない理由とさらなる課題点 - GIGAZINE

in メモ,   動画, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.