Twitterでのテレビ番組への反応を測る「Twitter TV指標」をビデオリサーチが提供へ
by Esther Vargas
テレビ番組への反応を測る数値としては、機器を設置した世帯のうち何%が番組を視聴していたかを示す「視聴率」が用いられ、近年は録画機器でどれぐらい録画されたかを示す「録画率」という数字も出てきています。こういった数値を調べているのがビデオリサーチですが、このたび同社は、Twitter上でテレビ番組に対してどれぐらいの反応があったかを示す「Twitter TV指標」の提供開始について、Twitter社と合意したことを発表しました。
ビデオリサーチ 「Twitter TV指標」提供に関し、Twitter社との協業に合意 - ツイートの到達を示す「インプレッション指標」などを独占提供 -
https://www.videor.co.jp/press/2013/131210.htm
「Twitter TV指標」は、ツイート数・ツイートしたユーザー数・インプレッション数(ツイートが見られた数)・インプレッションユーザー数(ツイートを見たユーザーの数)などで構成されるもの。この「インプレッション」は、ビデオリサーチがTwitterとの協業によって国内で初提供することになります。
テレビとソーシャルメディアとの連携が活発になる中で、ビデオリサーチはテレビとTwitterとの関係を考える視点を「Twitterによるテレビ視聴への誘引効果」「番組コンテンツの価値を探ること」の2つと捉えています。
他者に影響を与えた度合いを測る場合、「ツイートが何件投稿されたか」よりも「ツイートが何件見られたのか(表示されたのか)」の方が適しているという考えからインプレッションを提供するとのことで、これによって影響度合いを把握することができます。
また、ツイート数が時間帯によってどう変わるのか、ツイート内容はどんなものになるのか、そのツイートがどれだけ見られたのかを確認することで、番組に対する評判や番組がどれだけ話題性を持っているのかを把握していくそうです。
ちなみに、これまではハッシュタグを基準にして指標を整備してきたものの、タグをつけないツイートも多いことから、ハッシュタグとキーワードの両者を用いてツイートを取得しているとのこと。
この「Twitter TV指標」は2014年6月から提供されることになっています。
NHKでもTwitterでの番組の評判を番組作りに活かすつぶやき解析技術を研究しており、「テレビの向こうの視聴者」ではなく、「ネットの向こうの視聴者」にアピールするような番組が増えてくるのかもしれません。
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