野生のライオンが繰り出す大迫力の猫パンチをバギー搭載のカメラで撮影
「GoPro」のような小型アクションカメラが普及して誰でもカンタンに迫力ある映像や写真を撮ることができるようになってきましたが、やはり本格的な機材で撮影されたものはひと味違うものです。プロのカメラマンが特殊な機材を使い、南アフリカに位置するボツワナ共和国の大自然の中でライオンを撮影した風景がYouTubeで公開されています。
"Car-L" meets the lions - YouTube
撮影を行ったのは、自然風景カメラマンのクリス・マクレナンさん。
撮影には、クリスさんの友人が制作したラジコンバギーの「Car-L」が使われています。四輪駆動・四輪操舵でどんな場所でもだいたい走行可能。
バギーには、AquaTech社製の防水カメラハウジング「Sound Blimp(旧モデル)」を搭載し、カメラを載せたまま走行することが可能になっています。
カメラはNIKONのD800Eを使用し、シャッターはリモートで操作しています。フォーカスはマニュアルで1メートルに固定し、絞りも最小に絞り込むことで広い範囲にわたってボケの少ない撮影を行いました。
慎重にセットをおこない……
出発!
いきなり木陰で休むオスライオンに近づいていきました。
興味津々に眺めるオスライオン
バギーカメラ視点だとこうなります
近い……おなかが空いていなかったのか、このあとバギーは無事にこの場を去ることができました。
こんどはメスライオンの集団にチャレンジです。
わらわらと近寄ってくるライオンたち
おそるおそる近寄り……
まずは軽く猫パンチでけん制です。
だんだんと距離が近づいてきました。
かじってみたり
4匹で取り囲んでみたり
ついに手が出ました!
そしてそのままホールド
がっちり固められて逃げられないCar-L
横から別のメスライオンが首を入れてきて……
「ガブリ」とタイヤにかみつき、そのまま走って行きました。
その後、無事に回収されたCar-Lの姿。よかったよかった。
右後輪がおかしな方向を向いていますが、とりあえずは生きています。さっそくカメラの画像を確認。
バックパネルを「バカッ」と開けて……
液晶画面でまずは確認
「うわー!」と驚く3人。どんな写真が撮影されていたのでしょうか。
そこには、ライオンたちと同じ目線から撮影された迫力の写真が写っていました。
猫パンチのジャブ
かみつかれそう……
かみつかれました
取り囲まれるとこんな感じ
生きた心地がしません……
このように自然味あふれる貴重な写真を撮影することに成功したクリスさんは、ニュージーランドを拠点に活動するカメラマン。NIKONのニュージーランド地区のアンバサダーをつとめています。同氏のウェブサイトでは、写真の紹介のほかにも世界各地へのフォトツアー企画が提供されています。
International Photo Tours with renowned travel photographer Chris McLennan
http://cmphoto.co.nz/phototours/
ちょっとしたアイデアで写真の世界がグッと広がる好例と言えるのではないでしょうか。いろんなイマジネーションが広がってくるようです。
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