「ゼロ・グラビティ」のスピンオフムービー「Aningaaq」がネットで全編視聴可能に
アメリカで2013年10月4日(日本公開12月13日)から公開されている映画「ゼロ・グラビティ(原題:Gravity)」は、公開から約1カ月で興行収入が2億4000万ドル(約240億円)を突破し、早くも第86回アカデミー賞の本命のひとつとまで言われるほど注目の作品です。そしてゼロ・グラビティに登場するシーンの1つが、ゼロ・グラビティのアルフォンソ・キュアロン監督の息子であるホナス・キュアロン監督の作品「Aningaaq」とリンクしていることが判明し、The Hollywood ReporterがAningaaqのフルムービーを公開しています。
'Gravity' Spinoff: Watch the Other Side of Sandra Bullock's Distress Call (Exclusive Video) - The Hollywood Reporter
http://www.hollywoodreporter.com/news/gravity-spinoff-watch-side-sandra-657919
◆ここから先の内容は映画本編のストーリーに絡むものなので、予告編以上の事前知識を一切入れたくない人はここで読むのをやめておくべきです
Aningaaq
舞台は雪と氷の世界グリーンランド。
1人の男性が作業をしていると、無線から誰かの声が聞こえ始めます。
男性が無線に出てみると、「ヒューストン聞こえますか?」と言っている女性の声が聞こえてきました。
Aningaaqと名乗る男性は「聞こえますよ」と返答。
「酸素レベルが低下しています」と訴える声が続きますが、悲しいことにAningaaqはその言葉を理解できません。さらに、「メーデー、メーデー」と助けを求める声。
しかしながら、Aningaaqはメーデーが無線の相手の名前と勘違いして「ハロー、メーデー。こちらはAningaaqです」と返答。
「Aningaaqがあなたの名前ね?」と言っている声が聞こえてきます。
「初めまして、メーデー」と返すAningaaq。
声の主は「メーデーは私の名前ではありません」と言いますが、Aningaaqは犬がほえているのに気をとられて聞いていません。
「今のは僕の犬なんだ。病気なんですけど。僕は犬が大好きなんだよ」とAningaaqは説明します。
声の主は「犬の鳴き声を聞かせてちょうだい」と犬の鳴き声をマネしながらAningaaqに頼みます。
しかしながら、よくわからないAningaaqは「犬の鳴き声はそうではないよ」と犬の鳴き声のマネを始めてしまいました。無線の向こうでは声の主も一緒に犬の鳴き声をマネしています。
「私はもうじき死んでしまいます。とても怖いの」と泣きながらAningaaqに訴えかけますが、Aningaaqは子どもに気を取られて聞いていません。
子どもが泣き声を上げたので、Aningaaqが歌いながらあやしていると、声の主は少し落ち着いたのか「優しい感じがするわ。もう少し歌っていて」と言います。
子どもが泣きやむとAningaaqは再び話しかけますが、すでに無線は切れていました。
Aningaaqは銃を手に、仕事に戻っていきます。
そして、遠く離れた宇宙で孤独に闘う「ゼロ・グラビティ」を想起させるように、空が映し出され、最後に「何か」がちらっと見えます。
一体このシーンがどのように映画とつながっているのかは実際に鑑賞した後であれば「これはあれのことか!」と一発で分かるようになっており、非常に感慨深い気持ちにさせられること間違いナシです。
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