世界中の大理石や溶岩石で手作りされ独特の光沢と精巧さを持つサイコロ「Eternity Dice」

サイコロといえばチンチロリンやマージャンなど、ギャンブルやテーブルゲームに使われるイメージの強い道具ですが、これを世界中の大理石や溶岩石などから手作りすることで、やたらと高級感のあるものに仕上げたのが「Eternity Dice」です。

Eternity Dice - Prestige Edition by Escape Studios — Kickstarter
http://www.kickstarter.com/projects/escape/eternity-dice-prestige-edition


これが完全に手作業で作られるEternity Dice、光沢仕上げが施されており普通のサイコロにはない存在感を醸し出します。

Eternity Diceの制作元であるEscape Studiosは以前にもサイコロを制作しており、それが左側に置かれている光沢感のないサイコロ。2つのサイコロは「Verde Alpi」という大理石で作られたサイコロなのですが、右側の新しいEternity Diceは表面に透明感があり同じ素材とは思えない感じ。サイコロは1つ1つとても精巧に作られており、1辺が16mmで特にエッジ部分が精巧に作られているとのこと。

「光沢のあるこのサイコロを前回と同じ価格で提供するのは大変でした。なぜならこの光沢仕上げを行うと生産時間が長くなり、どうしても前よりもコストがかかってしまうからです。それぞれのサイコロはデコボコの石を手作業でカットして磨くことで作られており、それぞれのサイコロは粗さの違う7種類のブラシを使って整形されます」とはサイコロを制作するEscape Studiosの言葉。

オーバーサイズのサイコロもあり、これは1辺30mmというサイズ。

サイコロは9種類の素材で作られており、各素材は以下の通り。

◆Giallo Reale
Giallo Realeはイタリアのシエナ産のもので、イタリアでは古代から最も有名かつ美しい「有色の大理石」の1つとされてきました。金や太陽のような黄色をしており、ぜいたくや権力、さらには軍事力の象徴とされていたり、即位式や結婚時の贈り物として使われてきました。これらの故に「石製の金」とも呼ばれています。

◆Grigio Repen
これはグレーの大理石で、中に化石を含んでいます。非常にコンパクトなサイズの石で、古くから床の材料や建築物の装飾部分として使われてきました。

◆Verde Alpi(ヴェルデ・アルピ)
ヴェルデ・アルピは深い緑色と上品な葉脈のような筋が入った、イタリアの伝統的な大理石。

◆Trani Stone(トラニ石)
トラニ石は炭酸塩岩であり、トラニ市の近くの採石所にて採掘されます。この石は炭酸カルシウムからできており、トラニの大聖堂やCesare Bazzani記念碑、Casa del Fascioなどに使われているとのこと。

◆Vesuvian Lava(ヴェスヴィオ火山の溶岩石)
イタリア・カンパーニア州にあるヴェスヴィオ山は東京ディズニーシー内にあるプロメテウス火山のモデルにもなっている火山。ここで採掘されるシリカが少なくカリウムを多く含んだ灰色の溶岩石がコレ。

◆Alabaster(アラバスター)
アラバスターは美しい白色の鉱物の変種のひとつで、白いものの形容として使われています。

◆Portoro
PortoroもしくはPortovenere marbleは、金や銀色の葉脈のような筋を持ったとても黒い大理石。イタリアのラスペーチアで取れ、その美しい見た目から教会や宮殿内部の装飾や床の材料などとして使用されてきました。地質学上はジュラ紀の炭酸塩を含む石灰石であり、名前はフランス語の「porte d'or(金色のゲート)」から来ています。

Portoroで作られたサイコロを旧バージョンと比較してみるとこんな感じ。

◆Travertino Romano
Travertinoは温泉などに付着する石灰石で、クリームがかった色をしており、イタリアにある遺跡のいたるところで使用されています。

◆Rosso Francia(ロッソ・フランシア)
ロッソ・フランシアはルイ14世の統治の下で広く使用された赤い有色大理石で、フランス南部で取られます。大トリアノン宮殿の細部は、ロッソ・フランシア製のマントルピースで装飾されている、とのこと。

このサイコロたちは現在Kickstarterにて出資を募っており、22ドル(約2200円)で好きなサイコロを1つ、32ドル(約3200円)でオーバーサイズのサイコロを1つ、69ドル(約6800円)で好きなサイコロを5つゲットすることができ、全体の出資金額が4万ドルを超えると、5つ以上のサイコロをゲットした人の元にはサイコロ用の木箱が届きます。なお、記事執筆中の段階では目標金額の2000ドル(約20万円)を超える約3800ドル(約37万円)が集まっているところ。出資金の総額が目標金額である2000ドルから増えるごとに新しい素材のサイコロが追加されていき、最終的に2万ドル集まれば18種類のサイコロから好きなサイコロをゲットできるようになります。前回のEternity Diceでは3万4000ドル(約336万円)まで出資金が集まっているので、入手できる全てのサイコロをゲットしたい場合には注意が必要です。

また、プラス12ドルでレギュラーサイズのサイコロを1つ。

さらにはプラス22ドルではオーバーサイズのサイコロ(1辺が30mm)もゲット可能となっています。

なお、出資期限は12月1日の午後2時までとなっています。

2013/11/21 11:50 追記
サイコロを収納する木箱の詳細画像がアップされました。

5・6・12・27個のサイコロを収納できる5種類の木箱が用意され、5・6・12個のサイコロ収納用の木箱はプラス10ドル(約1000円)、27個収納用の木箱はプラス15ドル(約1500円)の出資でゲット可能です。