空飛ぶ自動車「AEROMOBIL 2.5」の開発がスロバキアでも進行中

「空飛ぶ自動車」といえば映画ブレードランナーやバック・トゥ・ザ・フューチャーにも登場して近未来を象徴するような技術の一つですが、スロバキアでもそんな空飛ぶ自動車「AEROMOBIL」の開発が進められています。
Aeromobil: Roadable aircraft
http://www.aeromobil.com/
AEROMOBILの詳細とテスト飛行のシーンを下記のムービーで見ることができます。
Aeromobil Roadable aircraft 2.5 - YouTube

街中の縦列駐車の列から出てくる、なにやら変わった形の自動車……

上から見ても、周りとの異質さは明らかです。

まるで、映画のワンシーンのような光景。

しかしこれはCG映像ではありません。

空港の滑走路の上で羽を広げて……

車体後部にあるプロペラを始動させると……

離陸開始です!

短い滑走のあと、車体がフワリと浮きました。

高さ数メートルのところを、少しふらつきながら飛行しています。

今回はテスト飛行なので、滑走路の上だけの飛行のようです。

実際に空を飛べることを証明して見せました。

AEROMOBILを開発しているのは、以前はアウディやフォルクスワーゲン、BMWでデザイナーを務めていたというStefan Kleinさん。「空飛ぶ自動車」の開発は20年来の夢だったそうです。

そしてそのプロジェクトの共同出資者でエンジェル投資家であるJuraj Vaculikさん。2010年に共同でAeroMobil社を設立しました。

AEROMOBILの主な仕様は下記のようになっています。エンジンはRotax社のRotax912を搭載し、折りたたみ式ウィングを装備。定員は2名で、最高速度は地上走行時には時速160キロ以上、そして飛行時には時速200キロ以上となっています。

最終バージョンは「3.0」ですが、現在のバージョン「2.5」でもかなりの完成度に近づいていることがわかります。

これが最終バージョン「3.0」の予想CG。地上走行時には、ウィングを格納します。

飛行機状態ではウィングを真横に広げることにより、低速でも十分な揚力を得られるよう設計されているようです。

上から見ると、まるでフリージャンプの際に着用するウイングスーツのようにも見えます。

透明シールドに覆われたコックピットには2名が乗車可能。

ほぼ乗用車と変わらないデザインになっています。

この空飛ぶ自動車の開発は世界でも進められており、アメリカではTerrafugiaからはすでに世界初の空飛ぶ自動車The Transitionが発売されていて、後継機の開発が進められています。
Welcome | Terrafugia
http://www.terrafugia.com/

空飛ぶ自動車には主に安全面で解決しないといけない問題が残っているようですが、セスナ機などの軽飛行機にはない身近さをかなえてくれる乗り物として普及する日は来るのでしょうか。

・つづき
空飛ぶ自動車「AeroMobil」がついに予約開始、最終プロトデザインや量産時期・価格など総まとめ - GIGAZINE

・関連記事
ファンで浮き上がる近未来的な空飛ぶバイク「Tandem Duct Aerial」 - GIGAZINE
SF映画の金字塔「ブレードランナー」をファミコン風の8bitにするとこうなる - GIGAZINE
SF作品で描かれた技術で現実となった15のこと - GIGAZINE
思わず目頭が熱くなるファン自作のタイムマシン「デロリアン」(1985年仕様) - GIGAZINE
TVドラマ「ナイトライダー」ファンが自作した「ナイト2000」が半端ないクオリティ - GIGAZINE
米軍普天間飛行場に配備されている「オスプレイ」がどんな機体なのか見てきた - GIGAZINE
16基のローターで空を飛ぶ自動車やエッグカーなど変わり種アイデア自動車いろいろ - GIGAZINE
中国のパワフルなDIY事情を映す写真「Chinese DIY Inventions - In Focus」 - GIGAZINE
・関連コンテンツ
in 乗り物, 動画, Posted by darkhorse_log
You can read the machine translated English article Development of a flying car "AEROMOBIL 2….