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BlackBerryが全株式を4600億円で投資会社に売却

by Ninja M.

身売りを含めた戦略的選択を検討していたBlackBerryが、カナダのトロントに本社を置く投資会社フェアファックス・ファイナンシャル・ホールディングスを中心とした企業グループに全株式を売却すると発表しました。取引総額は47億ドル(約4646億円)。

BlackBerry Enters into Letter of Intent with Consortium led by Fairfax Financial - Yahoo Finance
http://finance.yahoo.com/news/blackberry-enters-letter-intent-consortium-173000552.html



BlackBerryは1984年、Research In Motion(RIM)の社名で創業しました。BlackBerry OSを搭載した携帯電話の開発・販売で知られるスマートフォンの先駆者で、2001年には日本法人を設立、NTTドコモを通じて端末の提供を行ってきました。今でこそスマートフォンというとAndroidとiPhoneの2強の構図になっていますが、2008年時点ではRIMの市場価値は550億ドル(約5兆4000億円)もありました。

BlackBerryの特徴は、端末への物理キーボード搭載にこだわったところにあり、また、BlackBerry Messengerは匿名性の高さから、2011年1月のエジプト革命や2011年夏のイギリス暴動では広く利用されて大活躍しました。


しかし、AndroidやiPhoneのアプリ数が爆発的に増加していく中で、BlackBerry対応のアプリは数を増やすことが出来ず、ユーザ離れを招くことに。乾坤一擲の次世代端末「BlackBerry 10」はリリースが延期になって、業績悪化で社員の1/3を解雇することになり、なんとかリリースにはこぎ着けたものの出荷台数増加には繋がらず、「身売り」するに至りました。企業グループは1株を9ドル(約890円)で取得して、株式を非公開化する予定。

業績が落ちていく中、その技術力にはMicrosoftやGoogleが興味を示しているという話もあったのですが、Microsoftは自社OSであるWindows Phoneの搭載端末を主に作っていたノキアの携帯電話事業を買収。その他に名前が挙がっていた会社も、結局は手を出さなかったようです。

国内のBlackBerryユーザーにとってみれば、2013年にBlackBerry 10とその搭載端末を出したときに日本市場からの撤退を決定したことに比べれば大きなニュースではないかもしれませんが、ここからもう一展開あるのでしょうか……。

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in メモ,   モバイル,   ソフトウェア,   ハードウェア, Posted by logc_nt

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