取材

「ジュースが袋」「バイクが多い」「停電する」といった途上国あるあるをまとめてみた


トイレの便座はペルーの安宿だと10回泊まって3回あればいい方で、「Wi-Fiが飛んでいるのに、便座がついていない」というホテルもありました。これには深い考察が必要かもしれませんが、面倒なので「途上国だから」のひと言で片付けています。バスの代わりに人が運ばれていくトラックの荷台。車優先の社会なので、横断歩道では轢かれないように気をつけています。お釣りは不足しているので、計画的にお金を崩していかないといけません。ただ、悪い事ばかりでもありません。いろんな屋台が出ていて、気軽に買い食いができるのは、途上国ならでは楽しみ方でしょう。

こんにちは、ペルーの屋台を練り歩く自転車世界一周の周藤卓也@チャリダーマンです。たくさんの国を回って来たのですが、途上国には共通点がある気がしてなりません。南米もアルゼンチン、チリは発展しているらしいので、ペルーにいるうちに「途上国あるある」をまとめることにしました。

まずはペルー以外のネタからどうぞ。

◆買物
先進国のショッピングモールの代わりに、市場では何でも手に入ります。フードコートまで併設。


果物を買うときに、天秤で重さを量ります。


ビニール袋が薄いので、持ち運びには注意が必要です。


自分でパソコンが持てなくても、ネットカフェがあれば問題ありません。Facebookやネットゲームをしている人が多いですね。


プリペイド携帯が主流。旅行者でも気軽にSIMカードを手に入れることができます。


気合が入っているディスプレイのマネキン。


怪しげな遊具が置いてあるのも特徴の一つです。


クスリもバラ売り。処方箋が無くても、必要な分だけ購入できました。


◆インフラ
ブルンジのお金が汚くなりすぎて、布のような質感に。セロテープでくっつけてある紙幣が流通していることもあります。


電線が雑。


停電がやって来ます。もしくは、最初から電気が無かったり。


こうした不安定な電気事情を、車のバッテリーで解決していました。


安宿ではコンセントや照明のスイッチが剥き出しで少し怖かったり。


服を洗うのも手を洗うのも一緒の洗剤。これがまたよく落ちるのです。


暑いときは問題ありませんが、安宿が水シャワーオンリーなので、寒くなると少し厳しいですね。


水の確保に井戸を使っていました。


トイレットペーパーのクオリティが落ちます。それでもお尻が拭けるといいんですけど。


◆飲食
瓶ジュースが広く流通。こればかりはよく冷えているので、途上国の方がいいかもしれません。


瓶ジュースがあるから、王冠の密集ポイントもあったりして。


袋ジュースが売られています。モーリタニアでお腹を壊して以降は控えていたのですが、ニカラグアの果実を含んだ袋ジュースは美味しくて、たまに手を出していました。


同様に中米にも袋水がもあります。西アフリカと全く同じ形状のものがあって驚きです。


喫茶店で出てくるコーヒーがインスタント。お湯だけ出てきても、びっくりしないで下さいね。


日本でいう駄菓子が豊富。一袋10円~20円で買えるので、日本と一緒の感覚です。お菓子だけでなく、洗剤、シャンプー、髭剃り、オムツなんかも低価格の使い切りサイズが用意されています。


商品のデザインがおかしい。写真はブルガリアのチョコーレートバー。


自家製の袋チップスが出てきます。バナナチップスもポテトチップスも、市販品より美味しいのでお勧めです。


手作りクッキーもありますよ。


グアテマラではカキ氷の屋台が練り歩いていました。


◆交通
トヨタのハイエース型のワンボックスカーは乗り合いバスを兼ねています。主に市内交通で活躍。


タイ庶民の足となっている三輪バイクのトゥクトゥク。


日本ではタクシー運転手が強盗に遭いますが、途上国だとタクシー運転手が強盗を働くこともありますので、くれぐれもご注意ください。


自家用車の代わりにバイクが多いです。2人乗り、3人乗りに留まらず、両親に子ども3人で家族5人が一つのバイクに乗っていることも。


小さな頃からバイクに乗せられています。お父さんと一緒にハンドルを握る小さな両腕は微笑ましいものです。


ルーマニアでは馬車も走っています。キルギスで運ばれた事があるのですが、意外とスピードが出て快適でした。


カンボジア名物の過積載。


エクアドルではダットサンのような古い車も、現役で走っています。


ボトルに入ったガソリン。東ティモールで初めて見たときはジュースかと思いました。


排ガス規制なんてどこ吹く風。黒いガスが顔面に降りかかるので、時にはマスクが必要です。


幹線道路なのに、未だに未舗装路。タイ国境からカンボジアのアンコールワットのあるシェムリアップまでの道は、主要道なのにこんな感じでした。現在では全面的に舗装されているようです。


舗装されていたとしても、重たいトラックがアスファルトを押しつぶして走り道路に波を作ります。車輪がここにぶつかると転倒するので危険。


信号が動いていません。


◆家畜
道草を食べるのに勤しむお牛さん。よく道脇に繋がれて牛が放置されています。


庭で豚を飼っています。


道で山羊が徘徊しているのも普通の光景。


羊もそこら中でうろうろとしています。


中米の道脇では食用の爬虫類が売られていました。途上国ではよく分からないブッシュミートが出てきますね。


犬に吠えられるのも、追われるのも途上国が多いです。立ち止まると「吠えていませんよ、知りませんよ」と素知らぬ顔をするバカ犬たち。


道路上によくある牛の落し物。


◆ペルーだとこうなる
ペルーの市場付近は往来が激しくて、たいてい渋滞しています。


瓶コーラをビニール袋に移し替えてくれました


夜になると屋台で出ている、フライドチキンとフライドポテト。


ペルーでもインターネットカフェは賑わっています。


同様にテレビゲームカフェがあるのも、途上国の特徴です。PS3やXboxのゲーム本体を貸し出し、時間制でお金を徴収しています。


違法のコピーDVDが大量に。店頭のプロモーションで流れていたのは「アイアンマン3」「エンド・オブ・ホワイトハウス」と最新の流行を押さえていました。


ペルーでもお腹を壊したので、薬局のお世話になっています。


途上国では洗車もよく見かけます。ペルーの看板は美女の水着姿が多いです。


マネキンはこんな感じでいいのでしょうか?


このマネキンが首を吊っているのが途上国スタイル。盗難防止の為に括りつけられているのです。


プリントじゃなくても、ペイントの広告で十分な気がしました。職人が活躍しています。


ペルーも電線が雑。


やっぱり、便座が見当たりません。


洗濯物を地面に置いて乾かす方法。これも途上国によくある光景ですが、「物干し台を作ればいいのに」と思うのは自分だけでしょうか?


ペルー庶民の足はモータータクシー。


運転手も強盗に遭うのか、乗客との間に仕切りがありました。


レトロな車が走っていますよ。


庭で豚を飼っています。求められた気がしたので、写真に残した三匹の子豚。


お馬さんも活躍。


ロバも日常の中に溶け込んでいます。


村では鶏も元気に駆け回っています。ゼルダの伝説がリアルな世界。


アヒルも飼育されていました。


餌を求めて街中をごろつく野良犬たち。食堂で食事をしていると、まとわりつくので迷惑です。


このように途上国であっても、それなりに生活は回っていってます。発展してない代わりに人々は精力的に活動していて、ファミリーカーが無くてもトラックの荷台で行楽に出かける家族の笑顔は、眩しいほどに輝いてました。途上国ほど衝撃を受けて躊躇してしまいますが、それにもめげずに行動することによって、楽しんで欲しいものです。海外ならではの、新鮮な発見が待ち構えていますから。

(文・写真:周藤卓也@チャリダーマン
自転車世界一周取材中 http://shuutak.com
Twitter @shuutak
)

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in 取材,   乗り物,   , Posted by logc_nt

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