ボカロ曲動画をつなげて星座のように可視化して表示してくれる「Songrium」がかなり強力

ボーカロイドは初音ミクを筆頭に人気を博していますが、多くの人がボーカロイド曲を製作しているため、曲の検索が難しいのもまた事実です。そんな時に便利な、ニコニコ動画の曲を見た目にも美しく星座のように配置して似た曲を検索できるのが「Songrium」です。

Songrium (ソングリウム) - つながりを用いた新しい音楽鑑賞を
http://songrium.jp/

トップページ上部にある、「音楽星図」をクリックすると、楽曲が惑星に見立てられて表示され、曲調の自動解析により似た曲同士が近くなるよう配置されます。

楽曲の1つにカーソルを当てると別の楽曲へ矢印が伸びます。この矢印は「同じ製作者の人気曲」など曲同士のつながりがあるものへ結ばれています。

また、フィルターを設定することで音楽星図に配置する曲にソートをかけて表示することも可能。

楽曲の惑星をクリックするとこんな感じ。選択曲の周辺に浮かぶ惑星は派生動画を表しており、色で動画の種類、大きさで再生回数が一目でわかる仕組み。

右端の再生中の曲の下には「サビJUMP」ボタンがあり、クリックごとにパロメーター内の再生バーがサビを表すオレンジのブロックへジャンプ。

また、再生中の曲をクリックすると曲の詳細なデータを左下の4つのタブで切替えて表示可能。

「派生星図」では、音楽星図の詳細版が表示され、円の真ん中に再生回数が表示されます。

「派生ヒストリー」では、アップロードから現在までの再生回数の推移グラフを表示。

「タグクラウド」では、楽曲についているタグクラウドを表示し、再生回数の合計数がタグクラウドの大きさに反映されています。

「派生リスト」は、派生動画のリストを表示。タグは「Pの次回作」「ミリオン曲」「ぼからん1位」などがあります。

さらに「矢印タグ」では星図内でつながっていた矢印がタグごとに確認できます。

星図内では矢印を追っていくことで曲調が近いものや、同じ歌詞が使われているものなどを視覚的に検索できるというわけです。

画面上部の「バブルプレーヤ」をクリックすると、再生している曲の派生動画のイントロが年代ごとに自動再生されます。音楽番組のヒットチャートのような感じでぼーっと見ているだけで飽きません。

そのほか、「歌声分析」をクリックすると、声の高低や女性声、男性声に分類されて曲が表示され、クリックで再生も可能。

「拡張機能」をクリックすると、Google Chrome版のブラウザ拡張をインストールできます。

インストールして拡張機能を追加すると、ニコニコ動画やYouTubeでボーカロイドのオリジナル曲やその派生動画を再生する際、サビジャンプ機能が直接動画再生サイトで使用可能に。

「追加」をクリック。

実際にブラウザ拡張をインストールしてニコニコ動画を見てみるとこんな感じ。再生画面の下にSongriumのバーが設置されているのがわかります。

また、ニコニコ動画のボーカロイド曲だけではなく、画面左上のスクロールから「YouTube」を選択すると、海外アーティストなどのYouTube動画が表示されています。

ボーカロイド曲に比べるとどれも派生動画は少なめですが、YouTubeを流し見する際に使い勝手が良いため、今後のSongriumユーザーの増加に期待がかかります。

YouTubeは全体的に「ダンス」の派生動画がボーカロイド曲に比べて多めなのが特徴的。子どもがPitbullに合わせて踊る動画が見つかりました。

曲名やアーティスト名、URLからも検索できますが、まだSongriumに楽曲登録がなかった場合は「登録されていません」と表示されます。

登録する場合は、曲をクリック後に「楽曲動画として登録する」をクリック。

「楽曲タイトル」「アーティスト名」を入力したら「登録」をクリック。

これで登録が完了。たくさん楽曲が登録されればその分ユーザビリティも上がりそうです。

YouTubeの方はもう少し時間が経てば快適に使用できそうですが、ニコニコ動画のボーカロイド曲に関しては既にバリバリ使用できるようになっていました。次の曲を再生するまでは曲が止まらないのも良いポイントで、ニコニコ動画やYouTubeのミュージックプレイヤーとして使用しながら類似曲をきれいなビジュアルで可視化検索でき、無料とは思えないほどの機能が備わっています。ボーカロイドが好きな人も、音楽が好きな人も一度使ってみると楽しめそうです。