レビュー

部屋の中に天の川を映し出せる「新型ピンホール式プラネタリウム」を作ってみました


現在の七夕は新暦で行われ、たいてい梅雨のさなかにありなかなか星も見られないという状況のため、国立天文台は2001年から伝統的七夕として新暦の7月31日から8月30日までを旧暦7月7日に近い日としています。しかしプラネタリウムであれば雨であっても曇りであっても雪の日でも満天の星空を見ることができるということで、細かい星を散りばめ天の川まで再現した大人の科学マガジン「新型ピンホール式プラネタリウム」を実際に組み立てて星空を作り出してみました。

新型ピンホール式プラネタリウム | 大人の科学マガジン | 大人の科学.net
http://otonanokagaku.net/magazine/vol39/

こちらが新型ピンホール式プラネタリウムがふろくについた大人の科学マガジン。


A4変型判で、横から見るとほぼ付録で占められています。


中を開くとこんな感じ。


雑誌は取り外し可能。


プラネタリウムの作り方は雑誌の中に書いてありました。


用意するものはハサミ・プラスドライバー・単二電池2本。


キットの内容はこんな感じです。


ということで早速架台の作成から入ります。まずはギアボックスにモーターを取り付け、ネジを締めます。


プーリーとギア付プーリーにシリコンリングをはめます。


先ほど組み立てたモーター付ギアボックスにプーリー・ギア付プーリー・4枚のギアを取り付けて……


ギアボックスと電球ソケットを主軸にセット。


しっかりネジを締めます。


電球ソケットを一旦ギアボックスから外して、少し傾けながら主軸ギアに通します。


主軸ギアを電球ソケットとギアボックスの間に設置できたら、ネジで固定。


この時、歯車がちゃんとかみ合っていることを確認していないと、後で分解してやり直すことになるので注意が必要です。


主軸を支柱で挟み、ボルトとナットをナットつまみを使って締めます。


架台を台座にセットすると、なんとなく完成が見えてきました。


続いて台座を裏返し、プリント基板の「LAMP」に電球コードのコネクタ、「BATTERY」に電池コードのコネクタを差し込みます。


ネジを使ってプリント基板を台座に固定。


さらにプリント基板の接点金具に、図のようにモーターコードのコネクタを差し込みます。


電池を入れて……


電球ソケットに電球をねじ込みます。台座の端にあるボタンを押すと電球がつき、もう一度押すとモーターが回転、さらにもう一度押すと電球とモーターがOFFになることを確かめます。


モーターはゆっくり静かに回るので「もしや失敗した……?」と不安になるのですが、じっと見ていると回転しているのがわかります。


以上で架台は終了。続いて恒星球を作成します。まずは全部で6枚ある恒星原板に一つずつ折り目をつけていきます。


折り目をつけたらのりしろの部分に両面テープを貼り付けます。


くっつけていく面に両面テープを貼り終えるとこんな感じ。


そして両面テープを外し……


のりしろ部分に書いてあるアルファベット・数字が同じもの同士をペタッとくっつけていきます。


恒星原板の中には北天投影用と南天投影用で使用するパーツが異なるものがあるので注意。今回は北天投影用の恒星原板を使用しました。


全てのパーツをくっつけ終わるとこんな感じ。


恒星球には一部穴が開いている部分があるので、そこにベースを取り付けます。


次は恒星原板についている保護シートを取り外していきます。保護シートを外すときはベースを持ち、シートを外した後の恒星原板にはなるべく触れないようにしましょう。


のりしろの部分に黒シールを貼って、光が漏れるのを防ぎます。また、シールを貼ることで恒星球を補強することも可能。


余分なのりしろはハサミでジョキジョキ。


これで完成。


ということで、実際に部屋の中で投影してみます。


電気を消すと、部屋の中が星でいっぱいに。


天の川もしっかり投影されています。


ベッドのわきで、ナイトスタンド代わりに使うといい夢が見られそうです。


階段で使うとこんな感じ。


お風呂で使用するとお湯に光が投影されてロマンチックな雰囲気。


邪魔にならないサイズなので、ちょっとしたスペースにも置くことが可能です


なお、冊子は全100ページ。ふろくのプラネタリウムを使った遊び方の応用編なども書いてあり、見ごたえがあります。ペラッとページをめくってみると、いろんなシーンでプラネタリウムを使っている様子がずらり。


プラネタリウムに付属している電球は一つ一つ手作業で作られているとのこと。


宇宙機エンジニア・作家・漫画家・イラストレーター・元IT社長らによる低コスト民間ロケット開発計画の様子も取り上げられていました。


価格は税込み3500円で、組み立て所要時間は90分。部屋中に星を散りばめて季節や天気に関わらず夜空の星を楽しむことができるので、星好きな人だけでなく、部屋をロマンチックにしたい人やリラクゼーションアイテムとしてもよさそうな一品になっていました。

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in レビュー,   ハードウェア, Posted by darkhorse_log

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