取材

ディズニーすら恐れないエクアドルの道端に置かれたゴミ箱がシュール


あの人気者の口にゴミを突っ込むなんて……。南米のエクアドルではある理由で道端にゴミ箱が設置されていて、感心してしまいました。そのゴミ箱のおかげで、街がなんだか賑やかに。愉快な景色が広がっています。

こんにちは、自転車世界一周の周藤卓也@チャリダーマンです。新しい国に入ると、新しい発見に驚きます。だから旅は止められません。コロンビアからエクアドルに入ると「スペイン語でキリスト教」という同じ文化圏なのですが、これ程までに違いがあるとは、思ってもいませんでした。

◆エクアドルの日常
エクアドルのイミグレーションなのに掲げられていた国旗がコロンビアと一緒で戸惑いました。でも、間違っていません。エクアドルに入国します。気になって調べてみるとコロンビア、エクアドル、ベネズエラの国旗は似ています。グラン・コロンビアとして一緒に独立した歴史のためでしょう。ですが、別の国として歩んできた時間は、コロンビアとエクアドルをここまで変えていました。

エクアドルに入ってから街の中心が「石畳」に変わりました、自転車だと走りにくい。


中米では安宿だった「Cabinas」はエクアドルだと「電話屋さん」に。日本の電話ボックスみたいな物が置かれています。


エクアドル人の愛するファストフードは「ソーセージ&ポテト」。これしか売っていないお店までありました。


コロンビアでは見かけなかった「中華料理」が美味しくて助かりました。街ではCHIFAという看板を掲げて営業をしています。


巨大な「バナナ」に驚いたのもエクアドル。そういえば、ヨーロッパで手にしていたバナナの多くがエクアドル産でした。


飲料のサイズが「1.35リットル」と中途半端です。これはワンコイン(1USドル)で買うことができるようにするため。


「奇妙なオブジェクト」が多かったのもエクアドルでした。ラウンドアバウトに置かれたバレリーナは、回れ回れってことですか。


◆ゴミ箱
異彩を放っていたエクアドル人の美的感覚。これが街中のゴミ箱にも表れていました。ゴミ箱の上部がキャラクターになっていて、口にゴミを入れるようになっています。これが多い場所だと、30秒も歩けば何かしら見つかる状況でした。商店入口の両脇に2つ。その隣も商店で、そこにはまた別のゴミ箱があったり。このゴミ箱も北部に多くて、南部は少ない傾向がありました。こちらもコロンビアには無かった光景です。

一番の人気キャラクターがピエロ。10個のゴミ箱があれば8個はピエロだったりします。


商店の前に置かれているピエロのゴミ箱。


こちらはかなりくたびれた姿となっていました。夜に目を合わしたくはないですね。


慣れてくるとピエロが日本の大黒様に見えてきます。


このキャラクターは種類が豊富でした。おじさんバージョン。


紳士な豚さんはお口が小さい。これだと、ゴミを入れにくそうです。


そこで出てくるのが、大きなお口のドナルドダック。ピエロの次に人気なのが、このアヒル口です。


お口が大きいので、ゴミ箱のキャラクターとして重宝されています。


ドナルドダックがあるなら、ミッキーマウスも当然います。絶対数が少ないので、見つけることが難しいのですが。


ゴミ箱なので、このような事態に。


シュレックも犠牲になっていました。


◆アイスクリーム
このようなゴミ箱が多い理由は、アイスクリームにありました。アイスクリームのある商店やパン屋の軒先に、こういったゴミ箱が置かれています。エクアドルは標高の高いアンデス山脈しか走ってないというのに、アイスクリームは豊富でした。逆さにしたコップの形が、大人気だったエクアドル。普通のアイスクリームもあったのですが、自分も倣ってエクアドルスタイルを追い求めていました。

こちらがエクアドル独特のアイスクリームの形。


4層に分かれていて4つの味が楽しめます。


斜めに突き刺さった棒が多かったのも不思議でした。こうした方が途中で崩れないのでしょうか?


小さいサイズ。一粒のレーズンが入ってるのも可愛い。


こういったカップに入っているのは、両手で少し温めてから取り出します。


冷凍庫には、このアイスクリームばかり。エクアドル庶民の形です。


こういった普通のアイスクリームもありますが、値段と質はコップの形が勝っていました。


「ゴミは道端に」という国だってあるのですから、エクアドルのゴミ箱には感心していました。キャラクターのゴミ箱だと、小さな子どもだって嬉しいでしょうしね。美味しいアイスクリームとシュールなゴミ箱はエクアドルの旅では欠かせませんでした。

(文・写真:周藤卓也@チャリダーマン
自転車世界一周取材中 http://shuutak.com
Twitter @shuutak
)

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in 取材, Posted by logc_nt

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