Raspberry Piを使ってプログラミング&カスタマイズが可能なヒューマノイドロボットを作れる「RAPIRO」
計12個のサーボモータとフルカラーLEDライトなどを搭載したカスタマイズ&プログラミング可能なロボットが「RAPIRO」です。Raspberry Piを組み込むことができ、Linuxで動作するヒューマノイド・ロボットにも関わらず価格は低く設定してあり、はんだ付けなどを必要とせず、スクリュードライバーのみで簡単に組み立てることが可能となっています。
RAPIRO (ラピロ) : The Humanoid Robot Kit for your Raspberry Pi
http://www.rapiro.com/
RAPIRO: The Humanoid Robot Kit for your Raspberry Pi by Shota Ishiwatari — Kickstarter
http://www.kickstarter.com/projects/shota/rapiro-the-humanoid-robot-kit-for-your-raspberry-p
RAPIROが実際に動いている様子は以下のムービーから確認可能です。
コーヒーメーカーからマグカップを取ってきて……
おやつと一緒に運びます。
作業中でもPCから手を放す必要はないようです。
お掃除中のRAPIRO。
RAPIROにはサーボモータが首・胴体・脚・腕などに計12個取り付けられており、歩いたり手を上げたりといろいろな動作が可能。
内部はこんな感じ。首には1個、両足に4個、腕には6個のサーボモータが取り付けられています。
外側のパーツはプラスチック製。
胴体や脚・首についていていサーボは2.5kgf-cm、腕のサーボは1.5kgf-cmとなっており、いずれもスピードは0.12秒/60度、稼働角度は180度になっています。
目にはフルカラーLEDライトが使ってあり、カラフルに光ります。
RAPIROという名前は「RAspberry PI RObot」という意味であり、頭の中にはRaspberry Piを搭載することが可能になっています。
Raspberry PiはARMプロセッサを搭載した名刺サイズのシングルボードコンピュータ。OSにLinuxを使用しており、価格は50ドル(約5000円)ほど。PCやスピーカーに接続したり、LANケーブルを使ってインターネットを行ったり、USB経由でWi-FiやBluetoothを利用することも可能です。
また、頭部はRaspberry Piとカメラモジュールがマウントできるようにデザインされています。
Raspberry Piカメラモジュールを取り付ける様子は以下のムービーから。
RAPIRO: Mounting of a Raspberry Pi camera module - YouTube
サーボ制御ボードはArduinoと互換性があり、プログラミングが可能。Bluetooth経由でスマートフォンからRAPIROを操作したり、TwitterやFacebookのメッセージを知らせてくれるように設定、カメラを使って留守中の部屋を監視させたりと自由にロボットをカスタマイズできるようになっています。
本体はPSD距離センサとスピーカーをマウントできるようにデザインされていますが、Kickstarterの出資で得られたキットにはRaspberry Piやカメラモジュール、PSD距離センサやスピーカーは付属していません。
RAPIROは現在のロボットキットのおよそ4分の1、Linuxを搭載したヒューマノイド・ロボット・キットの10分の1の価格に設定されており、サンプルコードと3Dデータは公開される予定。229ポンド(約3万円)の出資でプラスチックパーツと12のサーボモーター、サーボ制御ボード、RGB LEDボード、ケーブル、スクリュードライバーがセットになったRAPIRO KITをゲット可能。イギリス国外への出荷が必要な場合は、送料として別途20ポンド(約3000円)が必要になります。
なお、締め切りは8月19日の午後5時1分です。
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