SamsungがデスクトップPCビジネスからの撤退を決定
by JAK SIE MASZ
韓国の大手家電・電子製品メーカーであるSamsung Electronics(三星電子)が、あまり利益の上がっていないデスクトップPC事業を廃止する方針であることが、会社関係者の話により明らかになりました。今後はタブレット、およびオールインワンのノートPCに力を振り分けていくとのこと。
追記:Samsungがこれを否定するコメントを発表しました。
Samsung to close desktop business
http://www.koreatimes.co.kr/www/news/tech/2013/06/133_138061.html
2013年1月にインテルがデスクトップPC向けマザーボード市場からの撤退を示唆したように、デスクトップPCの需要が落ちてきているというのは世界的な流れ。Samsung Electronicsでも、中心となっているのはタブレット、オールインワンのノートPC、ハイブリッドPCであり、デスクトップPC事業は利益の上がるものではなくなってきています。
韓国政府が2015年からデスクトップPCビジネスを「小さな会社にふさわしい産業」に指定することもあって、Samsung ElectronicsではデスクトップPC事業に充てているリソースをポータブル端末向けに振り分けることにしたそうです。
by John Karakatsanis
「手短に言って、デスクトップPCはもはやお金を生まないのです」と語ったのはタウルス・インベストメントのシニアファンドマネージャーKim Il-tae氏。「Samsungはよりスマートになっているのです」とのこと。
市場調査会社Strategy Analyticsによると、Samsungは2013年1月~3月だけでタブレットを910万台販売したとのことで、これは「Galaxy」ブランドのタブレットの需要が新興市場で増加しているため。来年には、Galaxyのフラッグシップスマートフォンよりもいろいろなタブレットを出すことを計画していて、今年は昨年比約2倍にあたる、3300万台のタブレット販売を見込んでいます。
追記:
The Next Webの取材に対して、Samsungは「これは根拠のない噂であり、今後もSamsungは消費者と市場のニーズに応じて製品を提供し続けます」とコメントしました。
Samsung denies ‘groundless’ rumor that it is shutting down its PC business - The Next Web
http://thenextweb.com/asia/2013/06/25/samsung-reportedly-shutting-down-desktop-pc-business-amid-declining-demand/
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