写真で見る世界最速のスーパーコンピュータートップ10

スーパーコンピュータの性能ランキング「TOP500」は6カ月に1回更新されており、今回はスーパーコンピュータの国際会議である「ISC 2013」に合わせて更新され、前回1位だったアメリカのオークリッジ国立研究所にある「Titan」を破って、中国国防科学技術大学の「Tianhe-2」(天河二号)が1位になっています。

China’s Tianhe-2 Supercomputer Takes No. 1 Ranking on 41st TOP500 List | TOP500 Supercomputer Sites
http://www.top500.org/blog/lists/2013/06/press-release/

そんなわけで10位から順に、世界トップレベルのスーパーコンピューターたちは実際にどのような見た目なのかというのを見ていくと、以下のような感じになります。

June 2013 | TOP500 Supercomputer Sites
http://www.top500.org/lists/2013/06/

◆10位：Tianhe-1A(天河一号)、中国人民解放軍国防科学技術大学、IntelのXeon X5670(6コア・2.93GHz)とNVIDIA 2050を使用、コア数は18万6368、計算速度は2.57ペタフロップス、消費電力は4.04MW

◆9位：SuperMUC、ドイツのLeibniz Supercomputing Centre、IBMのiDataPlex DX360M4を採用し、中のプロセッサーはIntelのXeon E5-2680(8コア・2.70GHz)でInfiniband FDRを使用、コア数は14万7456、計算速度は2.90ペタフロップス、消費電力は3.42MW

◆8位：Vulcan、アメリカのローレンス・リバモア国立研究所、IBM BlueGene/Qを採用し、中のプロセッサーはPower BQC(16コア・1.60GHz)、コア数は39万3216、計算速度は4.3ペタフロップス、消費電力は1.97MW

◆7位：Juqueen、ドイツのJülich Supercomputing Centre、IBM BlueGene/Qを採用し、中のプロセッサーはPower BQC(16コア・1.60GHz)、コア数は45万8752、計算速度は5.0ペタフロップス、消費電力は2.30MW

◆6位：Stampede、テキサス大学のTexas Advanced Computing Center、DELLのPowerEdge C8220を採用し、中身はXeon E5-2680(8コア・2.70GHz)、さらにInfiniband FDRでIntel Xeon Phi SE10Pも使用、コア数は46万2462、計算速度は5.2ペタフロップス、消費電力は4.51MW

◆5位：Mira、アメリカのアルゴンヌ国立研究所のエネルギー部門、IBM BlueGene/Qを採用し、中のプロセッサーはPower BQC(16コア・1.60GHz)、コア数は78万6432、計算速度は8.6ペタフロップス、消費電力は3.95MW

◆4位：スーパーコンピュータ京、独立行政法人理化学研究所 計算科学研究機構(AICS)、富士通 SPARC64 VIIIfx(8コア・2.0GHz)を採用し、コア数は70万5204、計算速度は10.5ペタフロップス、消費電力は12.7MW

システムボードはこんな感じ

◆3位：Sequoia、アメリカのローレンス・リバモア国立研究所、IBM BlueGene/Qを採用し、中のプロセッサーはPower BQC(16コア・1.60GHz)、コア数は157万2864、計算速度は17.2ペタフロップス、消費電力は7.9MW

◆2位：Titan、アメリカのオークリッジ国立研究所、AMD Opteron 6274(16コア・2.2GHz)とNvidia Kepler(14コア・0.732GHz)を採用し、コア数は56万640、計算速度は17.6ペタフロップス、消費電力は8.3MW

使用しているnVIDIAのTESLAはこんな感じ

◆1位：Tianhe-2(天河二号)、中国人民解放軍国防科学技術大学、IntelのIvy Bridge(12コア・2.2GHz)とXeon Phi(57コア・1.1GHz)を採用し、コア数は312万、計算速度は33.9ペタフロップス、消費電力は17.8MW