チームリーダーが見落としがちな聞き手としての3つスキル
By eanbaptisteparis
話すスキルのハウツー本まで出るくらい、他人に自分が思っていることをきちんと伝えることは難しいことです。しかしながら、人とコミュニケーションを取るには話の聞き手が必要となることも事実。聞き手がしっかりとしていたら、話し手のレベルに関わらずスムーズなコミュニケーションを取ることができます。そこで、聞き手の重要性に気づいたいうピーター・ブレッグマンさんが、うまい聞き手のテクニックを「最も見落としがちなリーダーシップスキル」としてブログで公開しています。
The Most Overlooked Leadership Skill - Peter Bregman - Harvard Business Review
http://blogs.hbr.org/bregman/2013/05/the-most-overlooked-leadership-skill.html
ブレッグマンさんが聞き手の重要性に気づいたのは、クライアントのアルバさんとの、翌週に控えた会議のミーティングがきっかけ。アルバさんとのミーティングを前にかなり緊張していたというブレッグマンさんは、気まずい感じでミーティングを始め、多くのことを伝えようとしすぎて脈絡のない話をしてしまったとのこと。しかしながら、聞き手であるアルバさんは、いらついた様子も見せず、時折質問を挟みながらブレッグマンさんの話を理解してくれました。そのおかげで、翌週行われた会議は大成功し、ブレッグマンさんは聞き手の大切さに気づかされたといいます。
By thetaxhaven
ブレッグマンさんは、メッセージを明確にそして力強く伝えられる話し手としてのスキルよりもむしろ、聞き手のスキルをリーダーは備えておくべきだといいます。そんなリーダーが備えておくべき、聞き手としてのスキルは以下の3つ。
◆01:勇敢になること
By Sephiroty Magno Fiesta
勇気がいるのは聞き手よりも話し手と思われがちですが、実は逆。話し手は、事前に何をどうのように話すか準備できますが、聞き手にはそのようなアドバンテージはありません。聞き手は、準備なしに相手の話す内容をしっかりと受け入れなければいけないわけで、話し手よりも勇気を持っていないといけません。
◆02:判断をしないこと
BY Christopher Walker
話し手に対して批判的に思ったり、実際に批判したりしないこと。議論したり、攻撃的になったり、冷たくするといった態度は禁物です。
◆03:オープンになること
By Nathan Rupert
話し手がどんな変化球のパスを投げてもしっかりと受け止めるために、聞き手は常にオープンな気持ちでなければいけません。恐れや怒り、悲しみなどの力強い感情は会話のパスを邪魔します。また、話し手の話す内容のアラを見つけないようにすること。話の揚げ足を取ることではなく、理解するよう常にオープンな気持ちで相手の話を聞くことが大事です。
上記の3つのスキルをきちんと実行すれば、話し手のパスがどんなにむちゃくちゃでもしっかり理解できるようになります。ブレッグマンさんによると、チームの中で1番価値があり重要な人材は聞き手としての能力を持っている人とのことです。
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