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世界のPC販売台数が過去最大の落ち込み、前年同期比で14%減少

By br1dotcom

調査会社IDCが2013年第1四半期のPC販売台数データを発表しました。これによると、第1四半期の販売台数は7630万台で、2012年の同期に比べると13.9%減少。これはデータを取り始めた1994年以降では最大の落ち込み幅となっています。

PC Shipments Post the Steepest Decline Ever in a Single Quarter, According to IDC - prUS24065413
http://www.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prUS24065413



IDCによると、2013年第1四半期のPC販売台数は7630万台で、4期連続の減少傾向を記録。減少幅としては、2012年第1四半期の販売台数が8864万台だったので13.9%の減少となりました。事前の予想は7%台の減少だったため、予想をはるかに上回る勢いで市場が冷えているということになります。

シェアトップ5のベンダーを見てみると業界最大手のHP(ヒューレット・パッカード)は昨年同期の1573万台から1200万台へ、販売台数が23.7%減少。市場シェアは17.7%から15.7%に後退しました。


第2位のレノボは昨年が1171万台、今年が1170万台で、販売台数でいうとプラスマイナス0%。他のメーカーが軒並み数字を落としたため、シェアは13.2%から15.3%に増加しています。

これに続く第3位のDELL、第4位のAcer、第5位のASUSの3メーカーはいずれも数を落としていて、特にAcerは31.3%のマイナスと大きく販売台数が低下。順位はなんとか2012年第1四半期から変動なしで推移したものの、こでまではDellに迫る勢いだったものが、今やASUSとの距離の方が近くなっています。

スマートフォンとタブレットの勢いに押される中、新OSであるWindows 8の登場でPC販売台数の下落傾向に歯止めがかかることが期待されましたが、その役割を十分に果たしたとは言えない結果となっていて、IDC副社長のボブ・オドンネル氏は「Windows 8は市場を加速させるどころか、PC市場の停滞に一役買ってしまった」とマイナス要因になってしまったことを指摘。「PC市場を再び活性化させたいのであれば、Microsoftはかなり苦しい決定をいくつも迫られることになるだろう」とコメントしています。

ここ最近(1年3ヶ月)のPC販売台数の成長率。2012年第1四半期はまだプラスでしたが、どんどんと右肩下がりになっています。


なお、地域別で見ても全体的に減少傾向なのは変わりませんが、アメリカではレノボが昨年比13%増という好成績を残しました。アメリカ市場のシェアは1位がHP、2位がDell、3位がApple、4位が東芝、5位がレノボですが、今や東芝とほぼ差がないところまで来ている状態です。

これから先、多種多様なOSのタブレットやスマートフォンが出てくる中で、PCはどれぐらい残っていけるのでしょうか……。

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in メモ,   ハードウェア, Posted by logc_nt

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