サイエンス

SF作品で描かれた技術で現実となった15のこと


小説や映画などSF作品はあくまで科学的な空想にもとづいた作り話ですが、この空想が現実となった技術が多くあり、「truTV.com」がそんな現実となったSF技術15個をリストアップしています。

15 Sci-Fi Predictions That Came True Photo Gallery - - Conspiracies on truTV.com
http://www.trutv.com/conspiracy/paranormal/true-sci-fi/gallery.html

◆01:宇宙船
フランスのSF作家の父ジュール・ヴェルヌの「From the Earth to the Moon(月世界旅行)」は1865年に刊行されたSF小説の初期の作品です。彼の予想は驚くほど正確で、月の大きさ、宇宙船、月に到着する人間が描かれていました。100年以上前に「人類の小さな一歩」はすでに描かれていたのです。


◆02:衛星
SFの伝説、アーサー・C・クラークは「先端技術と魔法はもはや区別を付けることが難しい。なぜならすぐに自分の話を聞いた人がいて、そういった技術を作る人がいるからだ」と述べています。科学雑誌“Wireless World”へ寄稿し、現在、通信の基幹となっている衛星通信の構想を初めて科学的に示しました。


◆03:潜水艦
ジュール・ヴェルヌの「海底二万里」は1870年に出版された小説。当時潜水艦は存在し、南北戦争などで利用されましたが、人力以外で動かす潜水艦は存在しませんでした。現在自動操縦は技術的に可能になっており、少なからずヴェルヌに影響されたものと言えるでしょう。ネモ艦長のポータブル潜水システムはスキューバ・ダイビングを予示しました。


◆04:ウォーターベッド
それはロボットや殺人光線より魅力的ではないかもしれませんが、ウォーターベッドは、実際にロバート・A・ハインラインの1961年発売の「Strange Land」に登場します。彼は「病院のベッドでくだらない時間を過ごすことによって、完璧なベッドを設計したいと思ったんだ」と述べています。最初の商用ウォーターベッドはそれから7年後発売されました。


◆05:不可視性
H. G.ウェルズの1897の短編小説「透明人間」は不可視性を特色とする多くのSFの最初の話です。現在はレーダーに映らない飛行機や裸眼からは見えなくなる透明マントなども開発されていますが、軍事用の技術であるため、どこまで広まるかは未知数です。


◆06:空飛ぶ車
あらゆるSFに出てくる空飛ぶ車がついに現実になりました。The Terrafugia Transition Roadable Aircraftは27万9千ドル(約2650万円)で世界初の空飛ぶ車を売り出しました。


◆07:エイリアン
H.G.ウェルズは1988年に出版した「宇宙戦争」では結局、侵入する火星人は地球のバクテリアによって一掃されましたが、今日、天文学者は他の文明からの信号を注視しています。NASAは宇宙飛行士が地球に帰ってきた時、地球外の微生物が地球に入る危険を避けるため予防措置を講じています。


◆08:携帯電話とブルートゥース
スタートレックの通信装置は現代の携帯電話のように便利に作動し、 銀河系間でローミングを行うことが可能です。ジェームズ・T・カークをまねて遊ぶ子どものほとんどは、いつか彼のようにコミュニケーションを取ることを知らなかったでしょう。


◆09:光線銃
光線銃はSF作品にかなりの頻度で登場します。初期の例では「宇宙戦争」で使用されるヒート・レイなどが挙げられますが、SF雑誌の中にはその他にも多くの光線銃が登場します。現在、いくつかの軍事レーザーはミサイルを打つことができます。なお、光線銃ではありませんが、2012年のロンドンオリンピックでは警備のために音響兵器が用いられました。


◆10:ロボット
カレル・チャペックの1920年の戯曲「R.U.R.」は「人工的な人々」という考えを提示し、「ロボット」という単語を作り出した初めての作品です。戯曲では、反乱を起こしたロボットたちによって人類は皆殺しにされてしまいます。幸いなことに、現実にはこのようなラストは起こっていないのですが、BAEのTaranisのようなの次世代無人軍用機や、カーペットに掃除機をかけるルンバなど、ロボットが現代を担っているのは明らかです。なお、現在最も人間らしいロボットの1つであるASIMOは、ロボット三原則を制定したアイザック・アシモフから取られました。


◆11:宇宙旅行
宇宙旅行は、どのようにSFが現代の真実になっているかを提示した顕著な例です。今日では、お金を払えば国際宇宙ステーションに旅行が可能であり、多くの民間会社は宇宙飛行の実現を計画しています。より長期的な計画では、宇宙および月への訪問でさえ、ホテル建築が計画されています。


◆12:小惑星の激突
数年前であれば、誰も小惑星について心配しませんでした。小惑星は何百万年前にも恐竜を絶滅させましたが、NASAは今日、地球に接近する天体について脅威を感じており、潜在的な災害リスクについてのデータを集めています。いくつかの観測所は、そのような物体の発見を専門としています。NASAが知りうる限り地球を破滅状態にすることができる宇宙岩の数は、約5000あるとのことです。


◆13:試験管ベビーと遺伝子工学
私たちが今住んでいる世界を、様々な観点で不気味に予言したのは1932年に発売されたオルダス・ハクスリーの「すばらしい新世界」です。ハックスリーは試験管ベビー、クローニング、遺伝子操作およびデザイナーチャイルドなど、近代社会の一部である遺伝子工学の要点をつきました。また、すばらしい新世界に出てくる消費主義社会やソーマ(不快な気持ちになった際に飲む副作用のない麻薬)は、現代における抗うつの手段と類似しています。


◆14:タッチスクリーン・タブレット
iPad、電子書籍およびタッチスクリーン電話はSFだけでなく、私たちの実際の生活全体にわたって存在しています。1960年代の終わり、スタートレックの宇宙船エンタープライズのメンバーは、コンピューターとして使うためにPADD(個人のアクセス・ディスプレイ装置)を使用しました。本のように使われる「ヒッチハイカーズガイド」は、まるでWi-Fiで動いているようです。。そして、トム・クルーズが「マイノリティ・リポート」の中で腕を動かし、ジェスチャーでコンピュータを操作していたことを思い出して下さい。SFが今日の最もポピュラーな端末を予想した良い例です。


◆15:監視
SF作品ではありませんが、1949年に出版されたジョージ・オーウェルの反ユートピア的な小説「1984」には、監視の多くの要素が、予言めいて描かれています。2009年にはイギリス国民14人ごとに1台の監視カメラが設置されていること明らかになり、企業はインターネット上の情報を集めて私たちのネットでの習慣を把握することが可能になるなど、1984に登場する完全支配を行う独裁者偉大な兄弟は911以降実際に存在するのです。

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in サイエンス,   映画, Posted by darkhorse_log

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