AppleがSamsungをディスプレイ発注先から外す方針、Innoluxなどに変更へ
AppleはiPadやiPad miniのディスプレイを、タブレットやスマートフォン市場でのライバルであるSamsungにも発注していますが、今後はSamsungを外す方針で、新しいiPad mini(iPad mini2)については台湾のInnolux(群創光電)などが供給すると調査会社が予測しています。
Innolux to be new iPad Mini supplier: researcher - Taipei Times
http://www.taipeitimes.com//News/biz/archives/2013/03/29/2003558230
ディスプレイ市場調査会社NPD DisplaySearchは、2013年中にリリースされる予定の新型iPad miniは、ディスプレイをInnoluxに発注するという予測を立てています。
現在のディスプレイ市場はSamsung電子、LGディスプレイ、シャープの3社がシェアを支配しています。
NPD DisplaySearch中国地域副社長の謝勤益さんによると、iPad miniの主なディスプレイ供給元はLGディスプレイと台湾のAU Optronics(友達光電)の2社。しかし、iPad miniの分解によって、Apple最大のライバルであるSamsungの液晶も使われているということが明らかになっています。
謝さんは「Innoluxと中国のCentury Display(深超光電)が、iPad miniディスプレイ製品のための証明書を受けることになるだろう」とコメント、供給元が変更されることを示唆しました。
대한민국 IT포털의 중심! 이티뉴스(Samsung, “No Worries Even If Apple Walks Away”)
http://english.etnews.com/markettrends/2738371_1278.html
3月21日段階で「AppleがiPhone 5とiPad Mini 2のパーツ製造メーカーに対して見積もり依頼をかけたが、その対象にSamsungディスプレイは含まれていなかった」というニュースが報じられていましたが、まさにその通りだったというわけです。
Innoluxは今年の終わりまでに新しいタッチパネル技術「Touch on Display(TOD)」を採用したスマートフォンやタブレット向けの最初のタッチパネルを出荷予定だそうですが、iPhone 5や新型iPad miniではTODを採用するという話が出ています。ただし、Innnolux自身はこの噂についてノーコメントを貫いています。
報喜訊群創觸控面板 送樣蘋果|焦點新聞|中時電子報
http://news.chinatimes.com/2007Cti/2007Cti-News/2007Cti-News-Content/0,4521,50103936+122013010300347,00.html
上述のKorea IT Newsによると、Samsungの副会長はAppleからの発注がなくなるという話について「ビジネスにおいては、敏感な問題によるものも含めて、注文が増えたり減ったりすることはあります。しかし、それについて私は特に心配していません」とコメントしているそうですが、ここからまたAppleとSamsungの全面的な戦いが繰り広げられていくことになるのでしょうか。
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