レビュー

kobo miniをKindle・iPad mini・Nexus 7などと並べてどれぐらい小さいか比較してみました


12月18日(火)発売だったものが発送が遅れてしまい、本日午前中に到着した「kobo mini」が一体どれぐらいミニサイズなのかを確認するため、Amazonの「Kindle Paperwhite 3G」、Appleの「iPad mini」、Googleの「Nexus 7」などと比較してみました。

【楽天市場】kobo mini【販売:楽天kobo】【送料無料】:楽天24 koboショップ
http://item.rakuten.co.jp/rakuten24-kobo/i001281088023/

到着した時点ではこんな感じの箱に透明フィルムでくるまれていました


フィルムをはがすと一番上にあるのは箱のふたではなくて、説明書であることが判明


最初の頃のkoboでボコスカに言われた「説明書が簡素すぎて何をすればいいか分からない」というようなことはもうありません。


また、パソコンがなくても無線LANにさえつながれば単体でのセットアップも可能。なんだかんだ言いながらちゃんと改善して進歩しているところはさすがです。


箱をひっくり返して両端にあるテープを切断して開封。この裏面を見ると世界各国の言語で書いてあるため、「ああ、koboは本当に世界中での展開をベースにしているのだなぁ」というのがよくわかります。


世界中あちこちの過酷な輸送環境に耐えるためなのか何なのか、かなりがっちりとくっついており、もうテープも何も無いのにびくともしませんというか、開きません。逆さまに持ってもこの程度で、隙間がないので無理矢理開けました。


kobo mini登場、眠っているアイコンが表示されています。このあたりは他機種よりもかわいげがある感じ。


表面を保護するフィルムをぺりぺりとはがしておきましょう


本体を箱から出すとその下にはさらに何やら入っており、これらはものすごく簡単な説明書とか保証関係とか注意書きなど。


取り出すとさらに「ここから開けてね」みたいなアイコン表示が。


ぱかり


充電・同期に使うUSBケーブル登場


これで全部です


手に持つとこんな感じの大きさ。幅10.2cm×縦13.3cm、重さは約134g。片手で持ってもまったく苦ではありません、ラクチン。


下部にUSBポート


上部には電源スイッチ


裏面はこうなっています。つるつるしているわけでもなく、かといってねちゃねちゃしているわけでもなく、手触りは良好で、指紋も付きません。


ではいよいよ大きさ比較です。左がkobo mini、右がKindle Paperwhite 3G。


厚さを見るとこんな感じで、左のkobo miniの方がほんの少し厚みがあるかな?という程度。Kindleの方はアールのついた曲面部分が多く、kobo miniはまっすぐな側面部分があるため、持ち比べただけだとKindleの方が手触りとしては薄く感じるようにできています。


しかし真上に重ねるとこんな感じになっており、kobo miniのアドバンテージであるその小ささがはっきりわかるレベル。


これだけだとわかりにくいかもしれないので、さらに比較。左端から順に「kobo mini」、「Kindle Paperwhite 3G」、「Nexus 7」、「iPad mini」。


ついでに文庫本とも比較


左から小さい順に「kobo mini」、「文庫本」、「Kindle Paperwhite 3G」、「Nexus 7」、「iPad mini」。


一番右端に第4世代iPadも追加。


さらにiPhone 5も。


左から順に「iPhone 5」、「kobo mini」、「文庫本」、「Kindle Paperwhite 3G」、「Nexus 7」、「iPad mini」、「iPad」。こうやって見るとkobo miniはかなり小さいことがよく分かります。


一番大きなiPadと比べるとこんなにサイズに差が。


というわけで、持ち歩きやすいサイズと重さという点だけで言えば、kobo miniは現時点の電子書籍リーダーの選択肢としてはバツグンにぶっちぎりのレベル。しかも価格は送料込みで税込6980円となっており、価格的にも高くはないです。

ただ一点だけ難点があり、それはmicroSDHCカードが挿入できないという点。kobo Touchやkobo gloはいずれも最大32GBまでmicroSDHCを増設することができ、これは直接のライバルとなるKindleにはない特徴。出版社がなかなか電子書籍化を進めておらず、年内に20万冊を目標にしていたものの、残り10日あまりで半分の10万冊まで集めた楽天koboですら、その実態は「楽天koboイーブックストアの日本語書籍が10万点を超えたので、中身について改めて検証してみた - 見て歩く者 by 鷹野凌 -」を見れば分かるように、現時点では楽譜が30.8%という状態。ぶっちゃけこのまま行くとAmazonの方が先に圧倒的品揃えになりそうな予感がしており、なおかつAmazonお買い物端末&Androidタブレットと化しそうなKindle Fireシリーズにぼこぼこにされる可能性大。

ということは、koboの生き残ることができる方向性としては、内部の空き容量が極めて少ないライバル機種を出し抜くためにも、microSDHCによって一気に32GBまで増量できるというのは極めて魅力的な点だったわけです。ところが今回のkobo miniではそれができず、空き容量は約1GB……これでは「ただ小さいだけ」しか特徴がありません。koboシリーズ最大の特徴でもあった「品揃えが悪くても自炊したPDFファイルをたっぷりぶちこめるぜ!」という利点が、このkobo miniには欠落しているわけです。おそらく、本家本元の世界展開しまくりであるkobo自体は、日本と違って既にkobo上で購入・購読できる電子書籍数が相当数になっており、microSDHCなどなくてもいける状態なのだと思われます。


microSDHCがない以上、せめて何かDropboxやSkyDrive的な同期システム、あるいはFTPクライアントやウェブブラウザから無線LAN経由で接続して自由自在に中のファイルを手軽に転送できる仕組みがあれば、ある意味、隙の無い非常にとがった電子書籍リーダーとして確固たる地位を築くことができるのではないか、と思えてなりません。

そんなわけなので、kobo miniは「空き容量は気にしないし品揃えの悪さも気にしない、とにかくめちゃくちゃ小さくて軽くて持ち歩ける電子ペーパー端末が激安で欲しい!」という人であれば、まったく文句の付けようがない端末にはなっています。なので、モバイル性を超重視するのであればOKなはずです。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
「kobo glo」と「Kindle Paperwhite 3G」の大きさ、反応速度など比較検証レビュー - GIGAZINE

「iPad mini」vs「Nexus 7」実機対決、サイズ、重量、持ちやすさなど徹底比較 - GIGAZINE

iPad mini、Kindle Fire HD、Nexus 7をミキサーに入れて耐久力を試すムービー - GIGAZINE

「Kindle Fire」「Kindle Fire HD」が大体どんな感じかわかるフォト&ムービーレビュー、わずか1万円台のAmazonの7インチタブレット - GIGAZINE

1万円台で買えるGoogleのタブレット「Nexus7」を実際に使い倒してみました - GIGAZINE

in レビュー,   ハードウェア, Posted by darkhorse

You can read the machine translated English article here.