2.5インチHDD(7200rpmモデル)をSeagateが2013年末に生産終了
現在、世界のHDDメーカーといえばSeagateとWestern Digitalが2強でモバイル向けでは東芝が強く1.8インチモデルに関しては独占状態となっています。この二大巨頭の1つであるSeagateが、モバイル向けの2.5インチHDDのうち7200rpmモデルの生産を2013年末で終了する方針であることが明らかになりました。
Seagate to Cease Production of 7200rpm Mobile Hard Drives This Year - X-bit labs
http://www.xbitlabs.com/news/storage/display/20130228212108_Seagate_to_Cease_Production_of_7200rpm_Mobile_Hard_Drives_This_Year.html
これはSeagate Technologyのマーケティング&製品管理部門ディレクター、David BurksさんがX-bit labsに語ったもの。
従来、モバイル向けのストレージは2.5インチHDDが主流で、その中にあって7200rpmのモデルは高性能をウリとしてきました。しかし、2008年ごろからフラッシュメモリを用いた高速性と、物理的機構を持たないことによる省電力・静音性・耐衝撃性がウリのSSDが登場。さらにはSSDの速度とHDDの大容量というメリットを兼ね備えたSSHD(ソリッド・ステート・ハイブリッド・ドライブ)も登場してきました。
7200rpmのHDDは、5400rpmのものに比べれば高速なものの、SSDやSSHDと比べるとまだまだ低速で、また省電力の面からもSSDやSSHDがモバイル用途に採用される事例が多くなりました。このため、2013年末に生産を終了することに決定しました。
SeagateではSSHDへの移行を促していく方針です。しかし、今すぐにSeagateがモバイル向けの2.5インチHDD生産から撤退するというわけではなく、5400rpmのモデルについては今後も安価なノートPC向けのストレージとして生産を続けていくとのこと。
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