HDD4万台以上の運用データが公開され信頼できるハードディスクメーカーの傾向に変化が生じていることが判明


オンラインストレージサービスを提供するBackblazeは、自社サービスで使っている大量のHDD運用データから「最も信頼できるのはどのブランドのHDDか?」を考察、その結果を定期的に公表しています。これまではSeagate製HDDの壊れっぷりばかりが目に付いた信頼性レポートでしたが、2015年1月発表の最新版ではその傾向に大きな変化が見られるようです。

The Ultimate Hard Drive Test: What Hard Drive is Best?
https://www.backblaze.com/blog/best-hard-drive/

これまでの信頼性レポートの変遷については以下の記事で見ることができます。

ハードディスクはどこのメーカー製が一番壊れにくいのかが2万5000台の調査結果でついに明らかに - GIGAZINE


HDD約3万5000台を運用した実績からSeagate製品の圧倒的壊れっぷりが明らかに - GIGAZINE


2014年12月31日時点で総計4万1213台に到達したBackblazeの運用するHDDは、現在、4TBモデルへの乗り換えが進んできており、一部は6TBモデルの導入も始まっているとのこと。

2014年通年における主要HDDのデータ一覧はこんな感じ。一部のSeagate製品に故障率の高いモデルがあるのが分かります。なお、HGSTで記されたモデルには、前ブランドの日立製のものも含まれているとのこと。


一方、これがHDDの通年での故障率を示すグラフ。灰色のバーが2013年通年データを、色つきバーが2014年の通年データを示しています。Seagateの3TBモデルは2014年を通じて壊れまくったようです。


クラウドストレージサービス需要の高まりに応じて、より大容量のHDDへの運用に切り替えてきているBackblazeは、前述の通り、ほとんどの1.5TBモデルを4TBモデルへと切り替えたとのこと。3TBモデルではなく4TBモデルへデータを移行させている理由は、4TBモデルの容量単価が安くなりコストパフォーマンスが改善していることだけでなく、その信頼性の高さにもあるようです。

HGST・Seagateの4TBモデルの2013年、2014年の故障発生率を示すグラフ。4TBモデルはメーカーの種類を問わず信頼性が上昇しています。


Backblazeが注目しているのはSeagateの4TBモデルの故障発生率の低さ。Seagate製4TBのHDDは価格が比較的安いためBackblazeでの採用も多いところ、運用1年目である2014年を通じた故障発生率は2.6%ととても低く優れているとのこと。これは、Seagateの3TBモデルの初年度故障発生率が9.3%だったことに比べても著しく優秀な成績で、「これまで故障率の高かったSeagate製品ですが、4TBモデルに関しては期待できそう」とBackblazeは述べています。なお、Western Digitalの4TBモデルは価格が高めなため、これまでのところ採用数が少なく、今回はデータに含まれていないそうです。

Backblazeが運用するHDDは3TBモデル・4TBモデルが主流となっている現在のところ、3TB・4TBいずれのモデルにおいても高い信頼性を示しているのはHGSTとのこと。しかし、こと4TBモデルにおいてはSeagateもHGSTと甲乙つけがたいほど優秀だそうです。今後、より大容量の6TBモデルの採用も増えてくることが予想され、「最も信頼性の高いHDDはどのメーカーか?」という傾向が大きく変わることもあり得ます。

・つづき
4万台以上のHDDを運用して得たモデル別故障率の「生データ」が公開されダウンロード可能に - GIGAZINE

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