9000円台の新型家庭用ゲーム機「OUYA」が3月28日から出荷を開始、そもそもOUYAとは一体何がすごいのかまとめ
テレビにつなげる家庭用ゲーム機の復権を掲げ、不正コピー横行の原因は事前に十分プレイして買う価値があるかどうか検討できないのが最大の原因であるとして、すべてのゲームに無料で中身が確認できるレベルで遊べる体験版(課金すると製品版にアップグレード可能)を義務化、その他の課金としては2面以降有料やゲーム内のアイテム課金・継続エピソードプレイ課金を採用、ゲーム開発のために専用機体は必要なく開発ソフト一式がネットから無料でダウンロード可能でAndroidベースなので開発も移植も簡単、といった画期的な新型ゲーム機計画を発表、859万ドル(約7.9億円)もの資金をKickstarterで集めてこの時点だけで5万8000台も予約を集め、スクウェア・エニックスはファイナルファンタジーシリーズを提供することを決定、バンダイナムコなどの有名デベロッパーも続々とゲーム開発に参入を検討・表明したAndroid採用の家庭用ゲーム機「OUYA」がついに3月28日から出荷されることが発表されました。
OUYA is coming OUYA
http://www.ouya.tv/ouya-is-coming/
これが本体。極めて小さく、手のひらサイズ。
コントローラー
Kickstarterのみの特別カラーバージョン
テレビにつなげるとこのような画面からゲームを選び、ダウンロードしてまずはお試しプレイして中身を確認、気に入ったら購入・アイテム課金・追加エピソード購入、というような感じになります。もちろん無料で全部プレイできるゲームを開発して配布するのもOK。
実際にテレビにつなげてみるとこんな感じになります。
OUYA Demo - YouTube
スペック的には以下のようになっており、本来はモバイル用途のCPUであるTegra3を常時電源が供給される据え置き型として特化させることでフルパワーを発揮させて潜在的なパフォーマンスを最大まで引き出しているのが最大の特徴となっており、その他のパーツも既存のよくあるものを流用することで開発リスクを最小限に抑えています。
◆仕様詳細
・大きさ:75mm×75mm×82mm(本体はサンドブラスト加工されたアルミニウムとプラスチック)
・重さ:300g
・CPU:NVIDIA Tegra3 クアッドコアプロセッサー
・メモリ:1GB RAM
・容量:8GBフラッシュストレージ内蔵、USB 2.0接続の外付けHDDなどで容量アップ可能
・テレビ出力:HDMI経由で1080pの解像度
・サウンド:5.1チャンネルサラウンド
・通信:Wi-Fi 802.11 b/g/n、有線LANポート、Bluetooth
・端子:USB2.0ポート1つ、マイクロUSBポート1つ
・コントローラー:タッチパッド付きワイヤレスBluetoothコントローラー
2012年12月28日頃にはKickstarterで開発者用として先行出荷されることになっていたOUYAが実際に各出資者の手元に届き、途中で頓挫するような中途半端なプロジェクトではなく、しっかりと地に足の付いたものであることを証明しました。以下がその開発者向けの透明なバージョンを実際に開封している様子。大きさなどがリアルに分かります。
OUYA Developer Console Unboxing - YouTube
そして実際に開発者用に先行出荷されたOUYAでAndroid用の「ソニック4 エピソードI」をプレイし、どれぐらいのパフォーマンスを誇っているかを検証したのが以下のムービー。見れば分かるように、非常になめらかに動いており、まったくプレイに問題はありません。
OUYA Graphics and Performance Test #1. - YouTube
なお、価格は本体1個とコントローラー1つのセットが99.99ドル(約9200円)となっており、今から購入予約をした分については2013年6月に出荷予定となっています。
Amazon.com: OUYA Console (Coming June 2013): Video Games
http://www.amazon.com/dp/B0050SZD18
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