レビュー

液晶ディスプレイと電子ペーパーを搭載したロシア製2画面Androidスマホ「YotaPhone」実機詳細フォト&ムービーレビュー


消費電力が少ない電子ペーパーと応答速度が高速で鮮明な表示もできる液晶ディスプレイを1つの端末に搭載することで両方の良いとこ取りをするべく開発されたスマートフォンが「YotaPhone」です。今回はMWC2013でその実機に触ることができたので、詳細を写真と映像に納めてきました。

YotaPhone: A New Archetype
http://www.yotaphone.com/


まずは、2画面を駆使して液晶ディスプレイ側で壁紙を選択した後に背面の電子ペーパー側の画面を切り替える様子を納めたムービーでこの端末の特徴をサクっとチェックしてみてください。

電子ペーパー搭載スマホ「YotaPhone」の2画面使用デモ - YouTube


他社が開放的な明るい雰囲気で展示を行う中、異彩を放つダークな印象のYota Devicesのブース。


卵のようなカプセルの中に「YotaPhone」を発見。


ケースの中に入ったものもあります。


本体サイズは横67×縦131×厚さ7.3(最厚部9.9)mmで公称重量は140gとなっており、2画面搭載ながら重量はiPhone 4の137gとほぼ同じです。クアルコム製のSnapdragon MSM 8960(1.5GHz)と2GBのメモリを備え、ストレージは32GBか64GBが選択可能。4G LTEによる通信に対応し、2100mAhのバッテリーを搭載。


表側の液晶ディスプレイは4.3インチ(1280×720ドット)。一般的なAndroid端末にある「ホーム」や「戻る」のボタンは搭載しておらず、画面下部を左右にスワイプすることで同様の操作が可能です。


裏面には電子書籍リーダーなどに採用されているものと同じ電子ペーパーの画面を備え、画面のサイズは前面の液晶ディスプレイと同じ4.3インチ。このままカバンなどに入れると傷がつきそうなので、保護シートを貼るか両開きの専用カバーのようなものが発売されれば便利そうです。


通常はTwitterやFacebookの通知を表示したり、SMSやメールの着信を確認するのに使用できるほか、スマートフォン本体の電源を落としても電子ペーパー側の画面の表示は消えないので地図を表示したままにしたり、クーポンやチケットを表示するためにも使えます。


リアカメラは1200万画素。


壁紙と時計を表示してみたところ。


iPhone 5と大きさを比べるとこんな感じ。


右側面にある充電用ポートはケーブルをマグネットで取り付けるようになっています。


左側面にはボリュームボタンがあります。


下部。



上部には電源ボタンとイヤフォンジャックを搭載。なお、この電源ボタンはSIMカードスロットのカバーも兼ねているとのこと。


実際に手に持ってみるとこんな感じ。握った印象は一般的なスマートフォンとまったく同じで、特に厚かったり重かったりすることはありません。


iPhone 5と重ねてみるとこんな感じ。


GIGAZINEを表示してみたところ。


液晶ディスプレイ側で表示した内容は、画面の上を2本指で上から下にスワイプするだけで背面の電子ペーパー側に送信でき、背面の端末下部を1指で左から右にスワイプすると画面が切り替わります。実際にGIGAZINEを2つの画面に表示している様子は以下のムービーでチェックしてみてください。

ロシア製2画面スマホ「YotaPhone」でGIGAZINEを表示してみた - YouTube


なお、発売時期などを広報担当者に確認したところ2013年下半期にロシアで発売し、その後クリスマス商戦に間に合うようにできるだけ多くの地域で販売を行うつもりで、予想実売価格は450ユーロ(5万4000円)前後となる見込みだそうです。なお、日本でも発売したいという意気込みはあるそうですが、正式な予定は未定とのこと。

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in レビュー,   取材,   モバイル,   ハードウェア,   動画, Posted by darkhorse_log

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