ナノテクで水・油・泥・コンクリ・汚れなど何でもはじく驚愕レベルのコーティング「Ultra Ever Dry」
防水スプレーを使ってもすぐに効果が薄れて水が染み込んできてしまうことがよくありますが、ナノテクノロジーを使用して凄まじい撥水性を発揮するコーティング剤が「Ultra Ever Dry」です。様々な素材に適用でき、水だけでなく油やその他液体であれば何でも弾いてしまうことがわかるおそるべき威力のUltra Ever Dryデモムービーは以下から。
Ultra Ever Dry - YouTube
Ultra Ever Dryはナノテクノロジーを使った疎水性コーティング剤。
コンクリートのブロックに水を垂らすと、何もつけていない左半分には水が染み込んでいきます。
しかしコーティングを施した方では水滴がぽろぽろと弾かれて下へと落ちていきました。
差は一目瞭然です。
ボルトを油の中に沈めます。
この通り、コーティングを施した方のボルトは初めから油につけなかったかのような見た目。
続いて手袋を水の中へ。
水から取り出すと、明らかに左の手袋がビショビショになっています。
ベトッと紙の上に手をつきます。
すると、コーティングしていない左手の手袋の形はくっきりとつきましたが、一方で右手を置いていた場所には何の跡形も残りませんでした。
さらに泥水の中に手袋をつっこみます。
白黒別れました。
続いてオイルをかけていきます。コーティング済みの手袋の上をツルツルと滑るオイル。
左側の手袋は油が染みて色が変化。
また、コーティングを施したブロックと、そうでないブロックを並べて置いて……
ビシャッと泥をかけます。
コーティングされた右側のブロックの上を泥が滑り落ちていきました。
次はガラスの上、周辺部の部分にだけコーティングを施します。
色水を流すと、コーティングがされていない真ん中にだけ水が集まって不思議な光景に。
スポイトでコーティングの上に水滴を落とします。
コロコロと転がっていき……
一体化。
指で色水に触ってみます。
少し形は崩れましたが……
しばらくすると元通り。
次はろうとの中にペンキを流し込んでいきます。ろうとの左半分はコーティング済み。
少し跡が残りましたが、殆どのペンキが流れていってしまいました。
プラスチックシートの上に泥水をかけるとシートがキレイに2色にわかれました。
また、コーティング済みのハンマーを生コンクリートの中にずぶり。
まったくコンクリートはついていません。
そのため、半円の筒の上にコンクリートを流しても……
最後までコンクリートがくっついてしまうことはありませんでした。
筒はキレイなまま。
コーティングは非常に簡単で、オブジェクトにコーティング剤をスプレーするだけ。
こんな感じでベースコートとトップコートの2層をスプレーしていきます。
コーティングした靴を履いて泥だまりに向かいます。
思いっきりジャンプで飛び込みました。
泥だまりから出ると、加工していない方の靴は見るも無残な姿に。
なお、Ultra Ever Dryは実際に以下のサイトで販売されており、購入することも可能。
Ultra Ever Dry - Waterproofing Coating - Industrial - Tools - Clothing
http://www.ultraeverdrystore.com/
詳細な使い方は以下のムービーから見ることが可能です。
Ultra-Ever Dry - Application - YouTube
作業する際はゴム手袋、ゴーグル、マスクを忘れずに使用します。万が一目にコーティング剤が触れてしまった時、あるいはコーティング剤に触れてしまった肌に異常が出た場合は、しっかり洗浄した後に病院に行ってください。
-34度~149度にまで耐えられ、摩擦が少ない環境の下にあれば野外であっても数年間効果が持続するとのこと。
価格はベースコート用が1クォート(0.946L)で53ドル(約5000円)、トップコート用が1クォート96ドル(約9000円)です。
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