取材

「勝手に入るゴミ箱」を文化庁メディア芸術祭会場で実演しているムービー


壁にセンサーを取り付けておくことで、ゴミを放り投げるとゴミ箱が落下点を予測して拾いに走って行くというガジェットが「勝手に入るゴミ箱」。ワールドビジネスサテライトでも取り上げられていますが、第16回文化庁メディア芸術祭ではエンターテインメント部門の優秀賞を受賞、実際に会場で「勝手に入るゴミ箱」がゴミを拾うところを体験することができます。

実演準備中の製作者、倉田稔さん。


こちらがそのムービー。

「勝手に入るゴミ箱」実演ムービー - YouTube


ぽいっと放り投げた紙くずの落下点を壁面にあるセンサー(Kinect)でゴミ箱が予測、走って行ってキャッチするという仕組み。なお、制作した倉田稔さんによると、落下地点の計算にはマシンパワーが必要となるため、ノートPCよりはデスクトップPCでやったほうが精度が高くなるとのこと。会場ではノートPCを使って実演していたため、落下点を読み損ねてしまうケースもありました。贈賞理由には「ゴミが入る場合があれば入らない場合もあるのが面白いのであって、落下地点に向かって動いてくれるゴミ箱そのものがエンターテインメントである」とあり、この点も含めて評価されています。


製作に至るまでの経緯や、実際に作り上げてテストで動かしている様子などは以下のムービーに収められています。

勝手に入るゴミ箱作った Smart Trashbox - YouTube


ゴミを放り投げたら拾ってくれるようなゴミ箱が欲しいということで、自作を決意。


CADでユニットを作成し……


実際に部品を加工。


完成したパーツはこんな感じ。


基盤も自分で設計。


実際にユニットをくみ上げてみて、動くかどうかテスト。


最後に、ゴミ箱に取り付けて……


完成。放り投げたボールやぬいぐるみを見事にキャッチしてくれています。


文化庁メディア芸術祭会場でのデモンストレーションは2月16日、17日、23日の14時から17時に行われることになっています。また、2月24日には倉田さんが出演する「メディアはソフトウェアになる」という受賞者プレゼンテーションが東京ミッドタウン ミッドタワー5階のインターナショナル・デザイン・リエゾンセンターにて行われます。

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in 取材,   動画, Posted by logc_nt

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