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2012年の劇的瞬間を捉えた報道写真ベストショット95枚をロイターが公開


Reutersが2012年に撮られた報道写真のうち、ベストショット95枚を公開しています。大統領選挙やシリアの紛争、ハリケーン・サンディの被害など、2012年に起こった出来事の衝撃的瞬間を捉えた写真から、ちょっとクスっとしてしまうものまで、カメラマンたちが捉えた写真95枚は以下から。なお、写真は流血・暴力描写があるものが含まれるので、苦手な方は注意して下さい。

Best photos of the year 2012 | Analysis & Opinion | Reuters
http://blogs.reuters.com/fullfocus/2012/11/30/best-photos-of-the-year-2012/

◆01:シリアでの戦闘の一幕。銃を構える兵士とチョコレートバーを食べようとしている兵士が一緒の空間にいるという緊張と日常が混在する空間です。


◆02:グループセラピーセッションのためケージに入れられたアメリカのサンクエンティン州刑務所の囚人たち。


◆03:イタリアで「ガソリンの価格上昇を訴える写真を撮るには?」と考えていたカメラマンが遭遇した光景。女性の押す車の中から悠々と犬が窓から顔を出しています。


◆04:金日成の生誕100周年を記念したプレスツアーの一環で、大学施設を見学した際に撮られた1枚。


◆05:イタリア、ジリオ島付近で起きた座礁事故の後に撮られた写真。13日の金曜日に起きたこの事故では、11人の死者と60人以上の負傷者が出ました。


◆06:学校に行くため大雨によって倒壊した橋を渡る子どもたちは、インドネシアで撮られたもの。


◆07:ブラジルで建設中のベロ・モンテ水力発電ダムは完成すれば世界三位の発電出力になる予定ですが、周囲の自然環境やインディオに深刻な影響を及ぼすことが懸念されています。以下の写真は活動家やインディオたちによる大抗議活動の様子を捉えたものです。


◆08:インドの伝統的な泥レスリングの選手が汗で滑らないように、手で砂をこすっている最中の様子。


◆09:ブラジルの貧民街Brasilandiaに住む3人の子どもはPelizaeus-Merzbacher病という遺伝性神経疾患を患っており、パン屋を営む父親が理学療法に連れて行くため、日の出前に子どもを着替えさせた後、撮られた1枚。ブラジルの社会保障制度では3人のうち1人しか金銭的援助が受けられません。


◆10:バングラデシュで売春婦として働く17歳の少女は、毎日15~20人の客を取ります。より健康的に見えるよう、10代の売春婦たちはステロイドを摂取させられるとのことです。


◆11:2012年8月10日にヒンズー教の神クリシュナの生誕を祝う祭り「ジャンマシュタミ」が行われた様子。ジャンマシュタミはインド中で行われます。


◆12:ロンドンオリンピックで200メートル走の決勝を走るボルト選手。


◆13:フィリピンの首都マニラでは5月に大規模な火災が発生し、少なくとも1000棟が焼失、低所得層を中心におよそ1万人が家を失うという事態が発生しました。


◆14:サッカー・ユーロ2012で、ウクライナと戦うフランスチームのファンがキスを交わす様子。


◆15:アメリカ、共和党の大統領候補Rick Santorumさんがレストランにてメディアに囲まれる隣で、クラムチャウダーを食べる女性客。


◆16:中国、山東省のビーチにはカラフルなマスクを付けた女性であふれています。これは約7年前に発明された日よけのためのマスクで、現地の水着店でよく販売されているものだそうです。


◆17:シリアの内戦から逃れようと多くのシリア人が隣のトルコに逃げ込みますが、トルコ政府は違法に国境を越えてくる人の数を制御するため、有刺鉄線を巡らせています。子どもを抱えその有刺鉄線を飛び越える男性たち。


◆18:イスラエルのために働いたと疑惑をかけられた男性が武装集団によって道路を引きずり回される様子(クリックするとモザイクが外れます、閲覧注意)。


◆19:アフガニスタンにて戦闘中に死亡した23歳の兵士Nicholas Dickhutさんが、タリバンに向けて銃を構えた瞬間。


◆20:スレブレニツァの虐殺の犠牲者が新たに520名判明し、2012年7月11日にスレブレニツァ虐殺記念館の墓地に埋葬されましたが、その前日の夜、墓地では激しい稲妻が見られました。


◆21:AT&Tナショナルゴルフトーナメントではタイガー・ウッズが今年で6度目のホストを務めました。


◆22:ミャンマーのラカイン州で、自作の武器を持った男性が燃えさかる家屋から歩いてくる様子。ラカイン州では仏教徒であるアラカン人とイスラム教徒であるロヒンギャの争いが頻発しています。


◆23:ロシアでマグニトゴルスクの日没を眺める住民たち。


◆24:引っくり返ってしまったトラックを元に戻そうとロープを引っ張るパキスタンの男性たち。


◆25:ハリケーン・サンディで壊れてしまったジェットコースター。


◆26:2011年3月11日に起こった津波で流されてしまった我が家があった場所を訪れる7歳の少女。


◆27:カトマンズ、出産によって妻を亡くした男性が悲しみに暮れる様子。2010年のデータによると、ネパールでは10万件の出産で、170人の母親が死亡するそうです。


◆28:カナダのブリティッシュコロンビア州で行われたカーレースで、勝者にトロフィーを渡す役目の女性がお姫さま姿で待ちぼうけています。


◆29:橋の建設中、鋼の棒に体を貫かれた中国人男性が医師と消防士にによって施術されている様子。


◆30:フェンシング選手のAlexander Massialasさんがオリンピックでポートレート撮影のためポーズを決めています。


◆31:木の枝に足をかけ、ブラジルの国立公園にある川に頭を沈めるヤワラピティ族の少年。これは死後に人々をたたえるクアルピーという祭りの儀式で、2012年のクアルピーでは、ブラジルの作家であり人類学者、政治家として知られるダルシー・リベイロもたたえられました。


◆32:2012年オリンピックの、6つ目の輪となった満月。


◆33:職業難のギリシャではアテネ工科大学で土木工学の学位を受けたManolis Ouranosさんも正社員としての就職口が見つからず、コックとして働いています。


◆34:イスラエル北部のガリラヤ地方で、土地を没収する政府の計画に対する抗議中にデモ隊が警察に石を投げ始めたため、警察は催涙ガスと唐辛子スプレーで応戦しました。


◆35:ハリケーン・サンディが去った後、安否がわからなかった隣人の姿を見て涙を流す女性。


◆36:ハリケーン・サンディによって停電の起こったマンハッタンで、バックアップ用自家発電機を持つゴールドマン・サックス・タワーだけが金色に輝いている様子。


◆37:イエメン・サヌアの病院で栄養失調の9カ月の赤ん坊を抱く母親。


◆38:亡命のため国境を越えるアフリカ移民は近年では6万人を越え、イスラエルのテルアビブ市には寝る場所もないアフリカ移民が多く存在します。


◆39:2012年8月にインド・ジャムーで洪水が起こりましたが、その際タウィ川の中で神殿だけが取り残されていました。


◆40:シリア軍の戦車から放たれた砲弾で負傷する兵士。


◆41:自分の道を切り開くため、環境と社会のためのサミット「リオ+20」に参加しようと地下鉄に乗り込む先住民族の男性。


◆42:選挙集会の前、共和党大統領候補Mitt Romneyさんの部屋の窓ガラスに映ったスタッフたち。


◆43:ハリケーン・サンディが去った後、ガレキの山と化したニューヨークの街を男性が1人歩いています。


◆44:アフガニスタン南部をパトロール中、手製爆弾によって同僚が負傷した時の兵士の反応。


◆45:負傷したシリア人男性がボートに横たわり、国境を越えてトルコへと運ばれようとしている様子。


◆46:空爆の後、家が受けたダメージをチェックするパレスチナ人男性。


◆47:ミャンマー・ラカイン州で起こった暴動により火災が発生、焼け死んでしまった母親のそばでたたずむ子犬をカメラが捉えています(クリックするとモザイクが外れます、閲覧注意)。


◆48:イスラエル南部のキルヤットマラキでは民間人を標的にロケット弾が打ち込まれています。警報が鳴りパニックになる女性や建物の中に避難しようとする母子の姿。


◆49:コロンビアに設置された全長384mの巨大エスカレーターは6つのセクションに分かれており、貧しい地域の住民1万2000人の助けになることが予想されています。


◆50:グアテマラの小学校に侵入し2人の子どもを殺害した4人組の男は、窃盗で捕まった際に暴徒と化した住民によってリンチされ、生きたまま焼かれて死亡しました。


◆51:ドイツのメルケル首相がギリシャを訪れた際、抗議行動の一環としてアテネのシンタグマ広場を裸で駆け抜ける男性。


◆52:家が取り壊されることに老夫婦が合意しないまま道路整備を行った結果。中国・浙江省で撮られた写真。


◆53:イエメン南部の都市にてアルカイダに対し砲撃を浴びせる戦車。


◆54:新年を祝うネパールのビスケット祭の様子を見ようとする少女。ビスケット祭りではみこしを自分の方に持ってこれた人にはその年、幸運が訪れるとされています。


◆55:オハイオ州の大学にて演説を行うオバマ大統領が顔なしに。


◆56:カリフォルニア科学センタ-にスペースシャトルのエンデバーが移動する際には、多くの人が街を横切る様子をカメラに収めました。


◆57:南アフリカのマリカナ・プラチナ鉱山でなたや棒で武装した炭鉱員たちに警察が発砲する事件が発生。死者は34人、負傷者は78人に達しました。


◆58:アウンサンスーチーさんの描かれたジャケットを羽織るパンク風の男性はミャンマー・ヤンゴンの水祭りに参加していたとのこと。彼はアウンサンスーチーを愛し、ジャケットを自分で作ったそうです。


◆59:足を大きく広げながら本を読むバレエダンサー。


◆60:ヒンドゥー教で破壊をつかさどるシヴァ神をたたえる儀式「Chadak」がインド・コルカタにある村で行われた時、自らの首にナイフを刺した男性が登場。カメラマンは男性と話をしようとしましたが、彼は口をきかなかったそうです(クリックするとモザイクが外れます、閲覧注意)。


◆61:ロイターのカメラマンJoseba Etxaburuさんはスペインのサン・フェルミン祭で撮影中、雄牛にはね飛ばされたとのこと。多少傷は負いましたが、その後撮影を続けたそうです。


◆62:野火が広がるワイオミング州のブリッジャー国有林を消火しようと水で満たしたバケツを運ぶヘリコプター。


◆63:9月11日にリビア・ベンガジの米国領事館が襲撃され、大使ら4人が死亡した事件で、燃える車を背後に銃を掲げる男性。


◆64:2013年春・夏コレクションが行われたニューヨーク・ファッションウィークで、ライトを浴びるモデルと観客。


◆65:女性パンクバンドPussy Riotのメンバーはモスクワの救世主ハリストス大聖堂で、即興の無許可演奏を行い、逮捕され、「フーリガン行為」の罪で裁判にかけられましたが、以下はPussy Riotのファンの男性が抗議として口を縫い付けている1枚(クリックするとぼかしが外れます、閲覧注意)。


◆66:ウクライナの同性愛者フォーラムのリーダーSvyatoslav Sheremetさんは、ゲイ・パレード中止のスケジューリングを行った後、見知らぬ人々から攻撃を受けました。


◆67:イスラエル警察が市内の建物からユダヤ人入植者を排除しようとした翌日、警察付近でユダヤ人の少年が写真を撮ろうとするパレスチナ人女性を手で制する様子。


◆68:ニューヨークのホテルから娘スリを抱いて出てきた俳優トム・クルーズとそれを激写する報道陣。


◆69:夕暮れのKoenigssee湖、雌牛をボートに載せて運ぼうとしているバイエルンの農民たち。


◆70:アフガニスタン、カブールの丘で近道をしようと壁によじ登る男性。


◆71:コロラド州オーロラ市の「ダークナイト ライジング」上映劇場で起きた無差別銃撃事件の被害者のため、夜通し祈りを捧げたMarietta Perkinsさん。


◆72:南スーダン・スーダン国境紛争では2012年4月に南スーダン軍がヘグリグ油田を制圧、23日にはスーダン空軍が州都ベンティウを空爆し、少なくとも子ども1人が死亡。空爆から逃げるため耳を塞ぎながら女性が道を走っています。


◆73:北朝鮮と中国の国境付近の町で、田畑の真ん中に立って農民たちを迎えるために楽器を演奏するバンド。


◆74:中国共産党第18回全国代表大会の開会式前、大あくびをする代表の1人。


◆75:体操選手のGabrielle Douglasさんがロンドンオリンピックのファイナルで演技をする一瞬を見事に捉えたもの。


◆76:ボリビアの首都ラパスでは2012年2月23日に身体障害者が政府に対し公的扶助を求めるデモが行われました。障害者のデモと警察が衝突し、催涙ガスや唐辛子スプレーなどを使って警察が障害者らを鎮圧したため、逮捕者やけが人まで出る騒ぎとなりました。


◆77:シナイ半島のイスラエル国境付近で射殺された兵士の葬儀のあと、霊きゅう車に飛び乗ろうとする男性。


◆78:中国の河南省、道路で芝刈り機を押す農民たち。


◆79:ニュージャージーのCyrus Fakroddinさんとそのペットであるヤギのココアがニューヨーク観光する様子。ココアはヤギと農場があまり好きではなく、人と都市を愛しているそうです。


◆80:発達障害である脆弱X症候群のParker Roosさんは、姉と論争になると床を転げ回ります。


◆81:投票場所がハリケーン・サンディの被害にあってしまったため、仮設の投票場で太陽の光のもと大統領選挙の投票シートに記入する女性。


◆82:盲目の人権保護活動家、陳 光誠さんは自宅軟禁から逃げ出して米国政府に保護を求めました。以下はニューヨークでライトを浴びながらインタビューを受けている陳さんの様子。


◆83:2012年7月15日、アフガニスタンのパクティヤー州でヘリコプターからの攻撃を行うため、CH-47チヌークに乗り込む兵士。


◆84:ギリシャでは約4000人の警察や沿岸警備隊員、消防士たちが予算削減の苦痛を表現するため、絞首台で自殺するフリを行いました。


◆85:取り壊し計画に含まれていなかったHuang Sufangさんの家は誤って業者によって取り壊されてしまいました。中国・広東省。


◆86:反イスラムの映画イノセンス・オブ・ムスリムがイスラム教徒を侮辱する内容だとして、9月11日、カイロにある米国大使館のアメリカ国旗が抗議者によって引き下ろされました。


◆87:ポーランドの走り高跳びの選手Lukasz Mamczarzさんがパラリンピックのファイナルで跳んだ瞬間。


◆88:ロンドンの音楽フェスティバルHackney Weekendで撮られた1枚。


◆89:アテネのシンタグマ広場にある議会上の国旗が新しいものに取りかえられている様子。


◆90:シリア北部の都市アレッポ近郊でフリーの兵士が戦闘に向かって走り出しています。


◆91:フロリダ・サンフォードの町で光の中、青年が父親に切ってもらった髪を鏡で確認している瞬間を捉えたのどかな1枚。同じ町で、夜には26歳の青年が「自己防衛」のために17歳の少年を射殺するという事件が起きています。


◆92:ガンジス川に浮かぶ遺体の上に乗るカラス。


◆93:オバマ大統領が選挙に勝ったあと、ステージを覆い尽くすほどの紙吹雪が舞いました。


◆94:スペイン・マドリードで暮らすCarlos Castanoさんが空っぽの寝室でテレビをつけています。スペイン国民のCarlosさんは2000年にコロンビアからやってきたのですが、職を失い、裁判所からの退去命令を待つ身。スペインでは不況のため、4人に1人が解雇されていると言われています。


◆95:夜空の下、ぼんやりと美しく光るヤワラピティ族の家。カメラマンが慌てて撮ったという光は、翌日のクアルピーに備えて家の後ろで魚を料理する火が原因だったとのこと。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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