2016年04月22日 06時00分動画

歴史的瞬間や感情に訴えかけるような印象深いシーンを収めた写真を集めた「The Power of a Photograph」

写真を使えば「世紀の瞬間」や「感動的な場面」などを、まるで時間を止めてしまったかのように美しい状態で残しておくことができます。そんな「写真の持つ偉大な力」を感じずにはいられない有名な写真を集めたムービー「The Power of a Photograph」がYouTube上で公開されています。

The Power of a Photograph - YouTube

フランス生まれの写真家であるエリオット・アーウィットが撮影した1枚。1992年に出版された写真集である「我われは犬である」に掲載されている写真で、人間のようなチャーミングなたたずまいが特徴的。

キュ－バ革命の英雄であるチェ・ゲバラの肖像写真で、タイトルは「英雄的ゲリラ」。撮影したのはキューバ出身の写真家であるアルベルト・コルダ。

UPI通信社のカメラマンArthur Sasseが撮影した、アルベルト・アインシュタインの肖像写真。写真嫌いのアインシュタインが72歳の誕生日にマスコミの執拗なリクエストに対して舌を出して反応した瞬間を撮影したもの。

2011年1月11日、ブラジルのリオデジャネイロで集中豪雨により地滑りなどが発生し、多くの死者が出ました。以下の写真は、犠牲者の1人となってしまった人物の飼い犬が、飼い主が埋葬された後もお墓の側から離れようとしない姿を収めたもの。

以下の写真は、1989年6月4日に中華人民共和国で起こった天安門事件の直後に天安門広場に通じる長安大街の路上で撮影されたもの。写真および戦車の前に立ちはだかるひとりの男性は、「無名の反逆者」として広く知られています。撮影したのは写真家のジェフ・ワイドナーで、ウォール・ストリート・ジャーナルのインタビューの中では、撮影当時の出来事について語っています。

1968年のメキシコシティオリンピック、男子200メートル競争の表彰台で起きた黒人差別に抗議する示威行為を収めた写真が以下のもの。「ブラックパワー・サリュート」として知られる以下の写真は、表彰台でアフリカ系アメリカ人のトミー・スミス選手とジョン・カーロス選手が、黒人の貧困を象徴するためにアメリカ国歌が演奏されて星条旗が掲揚されている間中、目線を落とし、頭を垂れ、高々と黒いグローブをはめた拳を突き上げている様子。

第二次世界大戦中にナチス・ドイツがソビエト連邦戦争の捕虜に対して行った大量虐殺の一場面を写した写真。以下の写真は1941年にナチス・ドイツのハインリヒ・ヒムラー軍司令官が、ソビエト連邦戦争の捕虜が収容された収容所を訪れた際に撮られたもの。撮影したのはアドルフ・ヒトラー専属の写真家として知られるハインリヒ・ホフマン。同氏は1923年からヒトラーの写真を撮ることを許可されており、ナチス・ドイツの写真を数多く残した人物としても知られています。

イスラエルのヨルダン川西岸地区で撮影された以下の写真は、イスラエル政府が違法な移民キャンプと判断した居住地をたった1人で守ろうと警官隊に立ち向かうユダヤ人女性の姿を写しています。以下の写真はピューリッツァー賞にも輝いています。

希少なガンの一種として知られる神経芽細胞腫に苦しむ息子が乗った車いすを押す母親を撮影した写真。

4000Vもの電圧がかかった電線に触れて心肺停止状態に陥った送電線架線工のひとりが、一緒にメンテナンス作業を行っていた送電線架線工に人工呼吸されている様子を収めた写真。事件が起きた際、電線に触れてしまった作業員は命綱をしていたおかげで電柱から落ちることはなかったそうで、救助に入った作業員が人工呼吸を行いながら電柱から意識を失った作業員をおろし、蘇生させることに成功したそうです。