マカフィー創業者がグアテマラへの不法入国で逮捕後に病気で入院

殺人事件の重要参考人として手配され、囮まで使ってベリーズ警察から逃れグアテマラに入国を果たしたマカフィーの創業者ジョン・マカフィー容疑者が、現地時間12月5日に不法入国の容疑で逮捕されました。

警察では取り調べを受けていたようですが拘置所で心臓発作を起こし、一時、グアテマラシティ病院に移送されていました。現在は再び拘置所に戻されているとのこと。なお、初期報道では「心臓発作で倒れた」とのことでしたが、医者から説明を受けた弁護士によると、心臓発作ではなくストレスと高血圧によるものだったそうです。

John McAfee taken to hospital | Who is McAfee?
http://www.whoismcafee.com/john-mcafee-taken-to-hospital/

John McAfee Suffers Possible Heart Attack in Guatemala Detention Center - ABC News
http://abcnews.go.com/Blotter/john-mcafee-suffers-heart-attack-guatemala-detention-center/story?id=17890926

マカフィー容疑者は飼い犬のことで隣人とトラブルを抱えており、その隣人が射殺体で発見されたことから事件の参考人としてベリーズ警察に手配されていました。

殺人事件で手配中の「McAfee(マカフィー)」創業者、メキシコ国境で身柄拘束か

しかし、マカフィー容疑者はみずからの潔白を主張。過去にベリーズの政治家への贈賄を断るなどして当局との関係が良くなかったことから、拘束されることを恐れて逃亡。グアテマラに入国し、弁護士をつけていました。

マカフィー創業者がベリーズ当局の追跡をかわしてグアテマラに無事入国、元司法長官を味方陣営に引き込む

このグアテマラへの入国が正規のものではなかったことから12月5日、マカフィー容疑者は不法入国の容疑で逮捕されました。逮捕したのはグアテマラ警察ではなくイミグレーションポリスだったとのことで、 Telesforo Guerra弁護士は、容疑者は数時間以内には解放される、「警察が言うことを信じてはいけない。彼のことを容疑者ではないと言いながら、捕まえようとしている」と語っていました。

Guerra弁護士と話をするマカフィー容疑者。弁護士はマカフィー容疑者のガールフレンド、サマンサさんのおじにあたります。

John McAfee States Alibi on the Record, Retains Lawyer - YouTube

その後、取り調べを受けていたマカフィー容疑者は、6日早朝に胸部痛を訴え、拘置所で心臓発作を起こしたためグアテマラシティ病院に搬送されました。搬送するときに看護師がスーツの前を切ろうとしたところ「マスコミの前ではやめてくれ」と話したそうですが、現在は反応がないとのこと。

搬送時のムービーはこちら。救急車の周りにマスコミが殺到しています。

Raw: McAfee hospitalized in Guatemala
http://www.usatoday.com/videos/news/world/2012/12/06/1752253/

マカフィー容疑者は6日の午前中にはベリーズへ移送処分になる予定だったようで、ベリーズ政府広報官のラファエル・マルチネス氏は、もしも容疑者がベリーズへ戻ってくれば、ただちに警察に引き渡されて、48時間以内の拘留措置になると語っていました。

2012/12/07 18:13追記：

Software guru McAfee did not have heart attack:lawyer | Reuters
http://www.reuters.com/article/2012/12/06/belize-mcafee-stress-idUSL1E8N6IJ920121206

ロイターの報道によると、マカフィーが倒れたのは心臓発作によるものではなく、ストレスと高血圧によるものだったとのこと。朝の段階では「マカフィーは今朝、2度ほど軽い心臓発作を起こした」と語っていたGuerra弁護士ですが、今は「彼が心臓に持病を抱えているなんて聞いたことがありません」「私は医者ではないので、医者が私に言ったことをそのまま伝えているだけです。彼はストレスと高血圧、頻脈に悩まされていました」と説明しています。