メモ

マカフィー創業者がベリーズ当局の追跡をかわしてグアテマラに無事入国、元司法長官を味方陣営に引き込む


アンチウイルスソフトなどで有名なMcAfee(マカフィー)の創業者、ジョン・マカフィー氏が隣人殺害の重要参考人として手配されていた事件で、現地時間12月2日にベリーズとメキシコの国境で身柄を拘束されたとの情報がありましたが、12月4日、マカフィー氏の運営するブログ「whoismcafee.com」にて、これがデコイ(囮)であり、無事グアテマラに入国を果たしたことが報告されました。

マカフィー氏は関与を疑われているグレゴリー・フォールさん殺害を改めて否定し、中立国でベリーズ政府や警察との話し合いに応じる姿勢を見せています。

Guatemala | Who is McAfee?
http://www.whoismcafee.com/guatemala/



グアテマラに入国したというマカフィー氏は、まずここ数日の「囮情報」について、ベリーズからの出国は困難を極め、多くの国々でたくさんの支持者が必要だったと謝罪しました。12月2日に身柄を拘束されたというのはマカフィー氏ではなく、マカフィー氏のパスポートを持たされていた囮だったそうです。

12月4日にVice.comにグアテマラのGPS情報入り写真が掲載されてしまった件は、やはり作業時のミスだったようで、このアクシデントによって予定していたインタビューや報道をキャンセルする羽目になったそうです。

The New Fight | Who is McAfee?
http://www.whoismcafee.com/guatemala-2/



「The New Fight(新たな戦い)」と題した記事で、マカフィー氏はベリーズ政府と戦うためにグアテマラの元司法長官、Telesforo Guerra氏を雇ったと発表しました。Guerra氏はグアテマラで最も有名な弁護士の1人で、国境を接する隣国であるベリーズの政治腐敗や込み入った事情に精通しているそうです。

マカフィー氏によると、この3週間、ベリーズのアメリカ大使館とも連絡を取っていなかったとのこと。これは、多くの職員がベリーズ国民なので、やりとりが安全だとは思えなかったから。今はグアテマラの安全な場所に到着したので、大使館とも連絡を取っています。


マカフィー氏はこの記事中でベリーズ首相に対し、中立国であれば話し合いに応じると提案。

また、殺害されたフォールさんの家族に「自分は事件には関係がありません。67年の人生の中で5人の家族を失ったのでその痛みがわかります」とメッセージを送っており、ほかにもベリーズ警察に対して「電話であれば事情聴取に応じます」、支援者に対して「ここ3日間でいろいろな情報を出しましたが、これらは追っ手に向けてのものでした。多くの人を困惑させたり、不安に思わせたかもしれず、遺憾に思っています。状況が状況だったので、どうかご容赦願います」、友人たちに対して「じきに連絡するよ。もう24時間も寝ていなくて、次に向けてノンストップで戦略を練りミーティングを重ねているところ。すぐ電話かメールをするから。愛している」と、それぞれメッセージを記しています。

殺人事件の参考人になった人物が警察の追跡を振り切って国外へ逃げ切り、そこで優秀な弁護士をつけて改めて話し合いに応じるという、「逃亡者」をスケールアップさせたような話ですが、どういう結末が待っているのでしょうか。

・続報
マカフィー創業者がグアテマラへの不法入国で逮捕後に心臓発作で入院、意識不明の重体か - GIGAZINE


この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
10年間警察から逃げ続けた末に妻のラザニアを食べに帰郷し逮捕された男 - GIGAZINE

脱獄したにもかかわらずウェブ上の日記を更新し続ける男が現在も逃走中 - GIGAZINE

インターネット使用禁止の条件でMegaupload創設者が保釈へ - GIGAZINE

ロボットに改造された男が実験ラボから逃亡しつつ戦う映画「The Prototype」予告編ムービー - GIGAZINE

in メモ, Posted by logc_nt

You can read the machine translated English article here.