試食

創業50年以上の叶匠寿庵の銘菓「あも」&季節限定「あも(塩)」を食べてみた


滋賀の大津に本店を構える「叶 匠壽庵(かのう しょうじゅあん)」。和菓子のお店としてはほかの老舗が100年を超えるのがざらであるという中で、比較的短い創業54年という若さながらも、素材にこだわった本格的な甘味が堪能できるお店で今や全国各地に店舗を持つほどに成長し、その急成長ぶりから「和菓子のソニー」と呼ばれるほどだそうです。代表的な銘菓の1つが「あも」。小豆と柔らかな求肥(餅)を合わせた棹菓子で、今回新たに季節限定商品として「あも(塩)」も登場したとのことで、両方を食べてみることにしました。

和菓子の叶 匠壽庵
http://www.kanou.com/

お店に到着。


「あも」&新発売「あも(塩)」(共に税込1155円)を発見し、早速購入。


パッケージはこんな感じ。


まずは「あも」から食べてみることに。


「あも」というのは宮仕えの上級女官の用いる「女房言葉」で、餅を意味するそうです。


開けてみると、四角い形で周りが小豆で覆われており、まるで羊かんのような見た目。好みの大きさに切り分けて食べます。


切ってみると中からは餅が見えてきました。なお、「あも」は餅が軟らかいため、少し冷蔵庫で冷やしてから食べると、餅が固まりよりおいしくなるそうです。


餅を囲む小豆は粒あんで、形崩れのない大粒のものがぎっしり。「丹波大納言小豆」を使用し、粒をつぶさないように手炊きにこだわって仕上げているそうです。


つるつるとした表面のきめの細かい餅。


では、いただきます。見た目はかなり濃い味がしそうですが、食べてみるとあっさりとしつつも小豆の広がりのある甘さが感じられる上品な味わい。かむごとに甘さが増す粒あんは、柔らかいしっとりとした餅の食感と相性よし。羊かんほど甘みが強くなく、軽やかな口当たりを楽しむことができます。


次は「あも(塩)」。


見た目は「あも」と変わったところはありません。


しかしながら、焼塩を使って小豆のうまみを引き立たせてあるとのこと。


さらに餅も「あも」とは違っているようです。


左が「あも」で右が「あも(塩)」です。「あも」の餅は軟らかくとろりとしているのですが、「あも(塩)」の餅は弾力があるため形が崩れることもありません。


塩によって小豆の甘みが引き立って感じられます。また、餅はコシがあってかみ応えあり。「あも」との違いはそれほど大きくないのですが、それでも食べ比べてみると甘さ加減や餅の弾力の違いがはっきりとわかり、小さいけれど確かな変化を感じることが可能です。


和菓子なので、もちろん熱々の渋いお茶がよく合います。自分で買って食べるのも良いですが、贈答用にしても喜ばれそうです。

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in 試食, Posted by darkhorse_log

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