携帯電話基地局を船上に開設する実地試験を実施へ
By osde8info
携帯電話の基地局は固定のもののほかに車載型、可搬型などがありますが、国内初の取り組みとしてNTTドコモとKDDIが船の上に携帯電話基地局を開設する実地試験を行うことを明らかにしました。
携帯電話基地局の船上開設に向けた実地試験を公開-災害時における携帯電話基地局の船上開設に向けた調査検討-|総務省 中国総合通信局
携帯電話基地局の船上開設に向けた実地試験について | 2012年 | KDDI株式会社
これは総務省中国総合通信局が開催している「災害時における携帯電話基地局の船上開設に向けた調査検討会」で決まったもので、第六管区海上保安本部の協力を得て実施されます。
試験の内容は、海上保安庁の船舶上に設置された携帯電話基地局(実験試験局)からの電波を沿岸部で受信し、音声通話やデータ通信の品質を測定するというもの。災害などで通信障害が発生した際の対策として車載型基地局や可搬型基地局、無線エントランス回線の増強などが行われていますが、陸上の被災状況に左右されない海上から復旧を行うことになります。
開催日時は、1回目が10月23日でNTTドコモが実施、2回目は11月27日でKDDIが実施します。
NTTドコモは呉市広、呉市阿賀南にて試験を実施、イメージとしてはこんな感じ。
KDDIは呉市倉橋町で実施。こちらは通常用いられているのと同じ携帯電話ネットワークの地球局(地上局)から通信衛星経由で船上の移動地球局へ電波を飛ばし、船上の実験試験局から陸上の実験試験局へ電波を送るという形になります。
実験試験局が設置される巡視船「くろせ」
こちらが実験試験局
こういった取り組みは国内初です。
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