誰もが利用できる人工衛星で宇宙から写真撮影やツイートをするプロジェクト「SkyCube」


宇宙から写真を撮ったりツイートをしたりできる小型の人工衛星を打ち上げて、一般人でも出資金額に応じて宇宙空間にある人工衛星を利用できるようにする、というプロジェクトが「SkyCube」です。

SkyCube: The First Satellite Launched by You! by Tim DeBenedictis — Kickstarter


左に座っている男性がこのプロジェクトを始めたTim DeBenedictisさん。


彼が手にしている約10センチ四方の物体が人工衛星「SkyCube」の実物。


内部構造のイラストはこんな感じ。


iPhone 4と比べると人工衛星としてはかなり小型であることがわかります。


本体右下に見える黒い突起が撮影用のカメラ。


写真上部に写っている銀色のバルーンを広げることで地上から目視可能になります。また、バルーンを展開してから約3週間で人工衛星は軌道を外れ地球に降下するので宇宙ゴミとなる心配がないとのこと。


観測用のスマホアプリも製作される予定。


宇宙空間で撮影された画像は専用のアプリから閲覧可能になるとのことで、以下のイメージ写真の様な画像が実際に見られるようになるかもしれません。


カメラは夜間撮影にも対応しており、画像処理を施すことで割と明るい写真を撮影することができます。以下はサンフランシスコの夜景を「SkyCube」のカメラで空撮したサンプルです。


人工衛星は2013年に打ち上げ予定の「SpaceX Falcon 9 rocket」で宇宙に運ばれ300マイル(約483キロ)上空の軌道上を周回するようになるそうです。ちなみに、1ドル(約80円)を出資すれば120文字のメッセージを人工衛星を経由してインターネットに送ることができ、6ドル(約480円)を出資すれば1枚の写真を撮影をする権利が追加されます。また、出資額が増えるごととに送信可能な文字数や撮影可能な写真の枚数が増えていき、最高額の1万ドル(約80万円)を出資すると丸1日人工衛星を貸し切りで利用できる他、ケープカナベル宇宙センターでの打ち上げの見学にも参加できるとのこと。なお、出資参加の締め切りは日本時間の9月12日(水)午前3時2分となっています。

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in サイエンス,   動画, Posted by darkhorse_log

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