フルHDムービー撮影ができて非圧縮デジタル録音にも対応しているリニアPCMレコーダー「Linear PCM Recorder LS-20M」レビュー

インタビューの際の文字起こしなどに使うレコーダーを探していたところ「OLYMPUS Linear PCM Recorder LS-20M（税込み2万3100円）」が、割と音質の評判が良く、なおかつ複数人での対談や講演だと「ムービーがあれば誰が何を話しているかがわかる」という考えに至ったので、実際に購入して使い勝手を調べてみることにしました。

◆外観フォトレビュー

ロックギタリストっぽい人が描かれたパッケージ。

内容物はレコーダー本体の他に2GBのSDカード、バッテリー、充電用アダプター、USBケーブル、取り扱い説明書などです。

本体サイズは 縦135×横63×厚さ18.1mmで、成人男性の手で持つとこれくらいの大きさ。

iPhone 4Sと比較すると少し上下に長くなっています。

バッテリー、カードを含む重量は約154グラム。

マイク部分はこんな感じ。

正面にある操作ボタン類は以下の通り。

裏面。

録音データを再生する際に使用する直径16mm（出力270mW）のスピーカーや三脚に取り付けるための穴があります。

電池は本体下部に取り付け可能。

右側面にはマイク端子、イヤホン端子、電源・ホールドスイッチ、別売りのリモコンを使用する際にレシーバーを取り付けるための端子を備えています。

上部には1/4型 500万画素CMOSセンサーを備え、1920×1080（30fps）での撮影が可能な電子式手ブレ補正機能付きフルHDカメラを搭載。

左側面にはムービー録画と音声録音の切り替えスイッチとSDHCカードスロットがあります。

こんな感じでSDカードを挿入可能。

本体下部は以下の通り。

カバーを開けるとMini USB端子とHDMIマイクロ端子（タイプD）があります。

以下の様にアダプターと接続すると充電が可能。

電池のマークが表示され充電中であることがわかります。

起動時の画面はこんな感じ。

「REC」ボタンを押すと録音・録画がスタート

「STOP」を押すと録音・録画を停止。

音声のみか映像を含めるかは左側面のスイッチで切り替え可能。

なお、対応の録音方式はリニアPCM（Pulse Code Modulation）形式（WAV）、MP3（MPEG-1 Audio Layer3）。最大連続録音可能時間はリニアPCM形式（96kHz/24bit）で約55分、MP3形式（256kbps）で約16時間となっています。

◆ファームウェアアップデート

ファームウェアの配布サイトに行って一番下の「同意する」をクリックし、ファイルをダウンロード

「Explzh」などのソフトでダウンロードしたファイルを解凍

レコーダーとPCを付属のUSBケーブルで接続

「firmware」フォルダをレコーダー内のSDカードに移動

後はレコーダーの取り外しを行えばOK

電源とつないで「ACアダプタ」接続を選択して「OK」をプッシュ

「STOP」ボタンを押します

アップデート画面になるので「開始」を選択して「OK」をプッシュ

自動でアップデートが進行しレコーダーの電源が切れます

後は電源をオンにすればスグに使用可能

バージョンが「1.10」になっていればOK

◆実際に使ってみた

撮影や録音をする際にはこんな感じで地面に水平になるようにレコーダーを構えて、被写体にカメラを向けて使用します。なお、ハイアングルから撮影したい場合は天地を逆にして撮ることも可能です。

ホームを通過する列車を撮影した様子は以下のムービーで見られます。なお、画質や音質はYouTubeにアップロードする際にやや劣化しているハズなので、撮影した元データと厳密に同一ではありません。

通過する列車の爆音を「Linear PCM Recorder LS-20M」で撮ってみた - YouTube

反対側のホームを通過する列車を撮影したムービーは以下でチェックしてみてください。

通過する列車を少し離れた場所から「Linear PCM Recorder LS-20M」で撮ってみた - YouTube

というわけで、高音質の音声録音だけでなく映像の撮影も同時に行いたいと言う人は要注目の製品です。

なお、より詳細な音質の比較などは後日別のレコーダーとセットにして行う予定なので乞うご期待。