ハードウェア

ローソクの火を使って発電、スマホも充電可能な「tPOD1」


発電機は大きくかさばるものが多く、キャンプやハイキングなどに持って行く時に邪魔になるものが多いですが、かといってローソクの火ではこころもとないです。そこで、持ち運びに便利な大きさを維持しつつ、ローソクの火を使ってしっかり発電、スマートフォンの充電もできるようにしたのが「tPOD1」です。

tPOD1 - thermoelectric Power On Demand by Richard Harmon — Kickstarter

tPOD1は電池や電源がなくても発電や充電ができるデバイスです。


燃料はローソク。tPOD1の中にローソクを入れると……


このようにライトを付けることができます。1つのローソクでおよそ4分の1ワットの電力を生み出します。


付属のライトはtPOD1とUSBで接続します。


Tellurex社のバッテリーパックをUSBでtPOD1と接続すると、充電ができ……


それをスマホと接続することで携帯電話の充電も可能です。


tPOD1にはさらに大きく、パワフルになったtPOD5もあります。こちらはバーナーを使用しており、およそ5ワットの電力を生み出します。


tPOD1のムービーは以下から。

tPOD1.wmv - YouTube


tPOD1はローソクの火の熱を使った発電を可能にしました。


プロトタイプはこんな感じ。


それが開発によって、より使い勝手がよく、持ち運びに便利なデザインへと変化したのです。


以下が完成したtPOD1。


上から見た様子はこちら。下部にUSBポートがあるのがわかります。


今までローソク1個ではぼんやりとしか明かりがともせませんでした。


しかし、tPOD1を利用すると、ローソク1個で机の上がはっきり見えるように。


本も問題なく読めます。


小さく持ち運びに便利なので、キャンプやハイキングなど、アウトドアに最適です。


tPOD1のUSBポートにケーブルを差し込んで、スマートフォンを充電することもできます。


1個のローソクでLEDライトを約4時間点灯させることが可能。


停電が起きた時でも手元を照らせるので、料理をしたり……


不安になっている子どもに絵本を読んであげることも。


ローソクは植物やミツバチの巣からできているものもあり、地球にもやさしいというわけです。


tPOD1を使えば、開発途上国での製品の生産コストを下げることができます。またRotary Internationalのようなボランティア団体の人々が電気のない場所に行く際にも役立てることができます。


tPOD1は現在Kickstarterにて商品化に向けて資金を集めている最中です。締め切りは6月22日、目標額は8万5000ドル(約670万円)。tPOD1が欲しいという人は79ドル(約6300円)を投資することによって、商品化した際にtPOD1を一つ得ることが出来ます。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
エネルギー・発電に関する10個の大いなる誤解 - GIGAZINE

体温と光の両方から電力を作って自給自足、世界初のハイブリッド型発電デバイス - GIGAZINE

ソーラー発電で電池交換不要、防水対応ストップウォッチ「SVAE011」 - GIGAZINE

ローラーシューズを使って自家発電 - GIGAZINE

各電力会社の電力供給源や発電所の場所を見える化した「日本の電力地図」 - GIGAZINE

in ハードウェア,   動画, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article Power generation using candle fire, "tPO….