レビュー

スマホ連携やGPS機能に秒間10連写もできるサイバーショット「DSC-TX300V」の機能をいろいろ試してみた


防水・防塵・耐低温というタフネス仕様で秒間10連写や60pのフルHDムービー撮影が可能。さらに光学5倍ズームやGPS、有機ELディスプレイに無接点充電装置と「TransferJet」にWiFi接続機能まで備えたソニーの全部入りコンデジ「デジタルスチルカメラ Cyber-shot DSC-TX300V(直販価格税込4万9980円)」。前回のフォトレビューに続き、今回は実際にペタペタと触りながら主な機能を使っていろいろとチェックしてみることにしました。

◆iPhone、Androidスマホに写真を送る


撮影した写真をサクッとツイッターやフェイスブックにアップしたいときにはカメラ付スマホが便利ですが、画質にこだわりたい時にはちょっと物足りないのも事実。という訳で、デジカメをスマホにアドホック接続することで、画像を転送してスグにSNSに投稿したり、メールで送信したりできるようにしたのがWi-Fi対応ワイヤレス通信機能です。

カメラ側の設定は、画像のプレビュー画面で左下にあるアイコンをクリックして……。


1枚だけの共有か、全ての画像を転送するかを選択するだけでOK。今回はカメラの中にある画像全部を送信してみます。


iPhone側にはPlayMemories(プレイメモリーズ)という専用アプリが必要なので、まずはAppStoreで検索。


「無料」のアイコンをタップ


「インストール」をタップ


次に「設定」をタップしてカメラとの無線接続を確立する作業を行います。


WiFiをオンにして「DIRECT-」で始まるアクセスポイントを選択


カメラにパスワードが表示されているので……


同じものをiPhoneに入力。


以下のように接続が確立されれば準備完了


ホーム画面のアイコンをタップしてPlayMemoriesを起動


こんな感じで接続が始まります


ズラッとサムネイルが表示されるので、iPhoneにコピーしたい写真をタップして選択


「コピー」をタップすればOK


後は自動で転送が始まります


以下のように「カメラロール」に画像が並ぶので、右上のアイコンをクリックすれば……


スグにメールでの送信やツイートができます


Androidの場合はGoogle Play からアプリを入手します


「ダウンロード」をタップ


「同意してダウンロード」をタップ


「開く」をタップ


「同意する」をタップ


iPhoneとは異なり、アプリから直接カメラに接続しに行くことが可能


カメラ本体に表示されているパスワードを入力


表示されたサムネイルから必要なモノを選んで……


「コピー」をタップ


自動で転送が行われます


コピーした画像は「ギャラリー」などのフォルダに保存されます


◆付属の画像管理ソフトをインストール

無料で使える画像の管理用ソフト「PlayMemories Home」のインストール手順は以下の通り。

まずはUSBケーブルでカメラをPCと接続して、認識されたらアイコンをクリック


「Storage Media」をクリック


インストーラーをダブルクリックして起動します


「OK」をクリック



「次へ」をクリック



使用許諾の同意にチェックを入れて、「次へ」をクリック


「次へ」をクリック



「インストール」をクリック



「次へ」をクリック


「完了」をクリックすればOK


◆TransfarJetを使ってみた

USBでPCと接続した専用の台座にカメラを置くだけで画像が転送できる「TransfarJet」はカメラにケーブルを挿したり抜いたりする手間要らずでデータを送れるのが魅力。台座の上に置くと自動で「PlayMemories Home」が起動して、画像の取り込みが行える様子は以下のムービーでチェックしてみてください。

サイバーショット「DSC-TX300V」でトランスファージェットを使ってみた - YouTube


◆ムービーを撮影してみた

ハンディカムと同等のフルHD(1920×1080)、60pでムービーの撮影が行えるのが「DSC-TX300V」のウリですが、望遠側での手ブレ補正がどれほど効いているか、実際に撮影をして試してみました。上下方向を中心ユラユラと揺れていますが、時計の文字盤は判読可能です。

サイバーショット「DSC-TX300V」で手ブレ補正の効き具合をチェック - YouTube


◆GPS機能はこんな感じ

初回起動時の設定で位置情報の取得をオンにしておけば、自動で写真にジオタグが付与されるので「Picasa」などで閲覧する際に撮影した場所を地図で確認できます。


また、GPSロガーとしても使用可能。自分が通ったルートが最大24時間まで記録メディアの中に「.LOG」の形式で蓄積されているので「SONY GPS-CS1K to Google Earth & Maps converter」などを使って「.kml」の形式に変換すれば「Google Maps」上で閲覧可能です。


◆起動スピードをチェック

起動時にもたつくと撮りたい場面を逃してしまったり、集合写真を撮る際に相手を待たせてしまったりとストレスの原因になるのでカメラは素早く起動できるほうがベター。というわけで、電源オフとの状態から1枚目の写真を撮影するまでの時間をテストしてみた結果は以下の通り。

サイバーショット「DSC-TX300V」の起動速度をテストしてみた - YouTube


上部にある電源ボタンを押し込んでから3秒前後で1枚目の写真が撮れているので、これならストレスなく撮影できるレベルです。

◆秒間10連写で撮影してみた

シャッターの間隔が約1/6秒と非常に短いため、同じ写真に見えるものもありますが、全て別々の写真です。


シャッタースピードがそれほど速くないので、ところどころブレは発生していますが、タフネス系コンデジとしては最高峰の連写性能なので、スポーツ撮影などの際に重宝しそうです。

◆落下テスト

「DSC-TX300V」は耐衝撃モデルではないのですが、試しに身長180センチの男性の肩の高さからフローリングの床に落としてみることにしました。

サイバーショット「DSC-TX300V」を床に落として耐衝撃性能をテストしてみた - YouTube


表面に強化ガラスを採用しており可動部品も少ないためか、落下後も問題なく使用することができています。

◆撮影サンプルはこんな感じ

最後に、実際に街中に持ち出してスナップ感覚でいろいろと撮影をしてみることに。設定は全て「おまかせオート撮影」にして、ラフな感じでサクサクと撮っていった結果は以下の通りです。なお、画像は撮影時より強めにjpegの圧縮がかかっており、リサイズをしたものなので、元の画像より多少劣化している点は注意が必要です。

写真の右側と左側を比較すると、曇り空の微妙な濃淡の差がしっかりと表現できていることがわかります。


少し逆行気味で撮っても、影の部分がほとんどつぶれていません


35mm換算値26ミリの広角レンズながら、天井が少し曲がって見える程度で周辺部分のゆがみはそれほど強くない印象。


最大広角で撮影するとこんな感じ。


光学5倍ズームを使うとこれくらいまで寄れます。


さらに画質劣化を抑えたデジタルズーム「超解像ズーム」を組み合わせて10倍相当まで寄った画像は以下の通り。


こんな感じで空を飛ぶ飛行機も撮影できました。


コンデジの撮像素子は画素数を上げると階調表現が乏しくなる傾向がありますが「DSC-TX300V」はなかなか優秀。微妙な黒色の違いなどもわりとハッキリ撮影できています。


歩きながらサッと撮影した写真でも、着ぐるみの毛並みまでシッカリ表現可能。


性能が悪いカメラだと白がグレーや青、黄色っぽくなることがありますが、この場合はクリアーな白が出せています。


形状が複雑で細かいものが複数あるようなものを撮影するとこんな感じ。下部の白と黒もかなりハッキリと出ているので、コンデジとしてはかなり優秀。


マクロで花を撮影するとこうなります。


タンポポの綿毛のフワフワ感もしっかり表現可能。


3色のガラスの中にある白いキャンドルは、いずれも色が振れてしまうことなくキレイな白になっています。


「赤色の表現に弱い」とウワサされることがあるソニー製のカメラですが、とくに問題はない感じ。


暗めの場所で撮ったせいか、肌がやや血の気が少ない印象になっています。


料理を撮影するとこうなります。


街頭やネオンの明かりがあれば夜間でも問題なく手持ちで撮影できました。


カメラを水平や垂直に振ることでパノラマ撮影ができる「スイングパノラマ」機能を利用して撮影した写真は以下の通り。


縦長の構図で撮影する際にも使用可能。


なお、参考のために他社が発売している主なタフネス系防水コンデジの機種名と記事執筆時点の価格.comの最安値をまとめてみると以下の通りになります。

・キヤノン「PowerShot D20税込2万8384円)」
・パナソニック「LUMIX DMC-FT4税込2万8778円)」
・オリンパス「Tough TG-820税込2万7500円)」
・ペンタックス「Optio WG-2税込2万2798円)」
・ニコン「COOLPIX AW100税込1万8500円)」
・富士フイルム「FinePix XP150税込1万8540円)」
・リコー「PX税込8980円)」

ソニーの「DSC-TX300V」の価格.comでの最安値は3万7700円なので、発売直後ということもありタフネス系防水コンデジの中では最も値段が張るモデルとなっています。とはいえ、スマホとの連携や60pでのフルHDムービー撮影、秒間10連写、GPSロガーなど、トータルの機能数では他のモデルを上回っているのも事実。また、高性能化が著しいスマートフォンのカメラと比べても性能は上なので、アウトドアを含めたいろいろな場所で気兼ねなく、手軽に写真撮影をしたいという人におすすめです。

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in レビュー,   ハードウェア,   動画, Posted by darkhorse_log

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