本当に衣とソースが本体になってしまった「きぐるみエビフライ・タルタルソース味」「きぐるみトンカツ・中濃ソース味」試食レビュー
東ハトから3/26(月)より発売された「きぐるみエビフライ・タルタルソース味」「きぐるみトンカツ・中濃ソース味」は、コーンパフを「エビ」や「ブタの鼻」の形にし、その名のとおり着ぐるみのようにパン粉でくるんで焼き上げたスナック菓子です。パン粉を使っているあたり本格的にエビフライやトンカツに似せてきたようですが、一体どんなお菓子になっているのか早速食べてみました。
パン粉でくるんだサクサク食感!「きぐるみエビフライ・タルタルソース味」「きぐるみトンカツ・中濃ソース味」新発売
まずは「きぐるみエビフライ・タルタルソース味」(税込130円前後)から。
エビフライに見えるキャラクターにはチャックがついています。中にいるのはエビでは無いような……。
パッケージ裏面です。エビのような「何か」が、複雑な表情でパン粉の上をゴロゴロ。なお、味はタルタルソース味。
原材料です。表示は含まれる量が多い順に表示されるのですが、今回の肝となるパン粉が割と上部に来ています。
こちらは栄養成分。1袋(標準60g)当り339.5kcal。
では、早速開封しています。袋を開くと濃いソースの匂いがフワッと漂ってきます。「どこかで嗅いだことある匂いだ……」と記憶をたどるとやおきんのキャベツ太郎でした。
コロコロとお皿に盛ってみます。
形はエビというよりもシャチホコです。
表面がざらつく程のパン粉の衣が確認できます。実際に手に持ってみると、パラパラと衣が取れるので注意。味の方はタルタルソースの味と濃いソースの味で確かにエビフライを食べたときの味なのですが、肝心のエビの味が全くしません。食感はパン粉のサクサク感がよく出ていて歯応えはよいのですが、エビフライの衣の部分ばかりを食べているような感じです。むしろこれを食べると「ホンモノのエビフライ」が食べたくなる味。味付け的には成功と言えば成功ですが、この商品自体をもう一度買おうという気にさせるのではなく、お総菜売り場に走らせるような感じなので、再現度が中途半端に高すぎたのかもしれず。
お次は「きぐるみトンカツ・中濃ソース味」(税込130円前後)。
こちらにもチャックが。鼻を見る限りちゃんとブタが入っています。
ブタくんもパン粉のうえでゴロゴロ。味は、中濃ソース味です。
ちゃんとパン粉が入っています。
栄養成分です。1袋(標準60g)当り336.1kcal。
きぐるみエビフライと比べると若干匂いは弱め。それでもやはりソースの匂いがします。
袋から出してみます。
ブタの鼻の形です。ブーブーと聞こえてきそう。
きぐるみエビフライと並べてみました。若干ですが、きぐるみエビフライの方が色が濃いです。
こちらにも表面にはしっかりとパン粉が。食べてみると、きるぐみエビフライよりも少しマイルドなソースの味がまずは口いっぱいに広がります。その後、トンカツっぽい味がやってはくるのですが「トンカツ味だ」という先入観があってこそ判別できる程度。しかし、味が濃い割には後味はしつこく残らず割とパクパクいけるのはグッド。トンカツにとらわれず、ソース味のお菓子として楽しむぶんにはいいかも。エビフライの方が「総菜のエビフライを食べたくなる味」だったのに対してこちらは「ソースまみれのソースかつを乾燥させたような味」を再現させており、百歩譲ってトンカツだと仮定するならば「ソースの海の中に落としたまま10分以上が経過したトンカツの衣」というとぴったりです。そのため、「うな丼やうな重はウナギではなくあのタレのかかったご飯が本体である」という理屈が理解できる人であれば、納得の味です。
こうやってよくよく考えてみると、スナック菓子を買って「ステーキ味」と表記してあっても「ステーキ味」というよりもステーキソースの味がするということはよくあり、そういう観点で行くと味のみならずパン粉を使うことによって食感まで再現しようとしているあたり、わずかに東ハト「きぐるみ」シリーズの方が良心的なはず。
「料理の味はソースで決まる」とよく言いますが、「むしろソースが本体である」という逆転の発想に行き着いてしまった東ハトには感服するのみです。
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