レビュー

「GX1」レンズキットが仕事に使えそうなので実際に買ってきてフォトレビュー


取材や試食の記事作成時には個人的にPanasonicの「GH2」を使うことが多かったのですが、なかなか後継機種の「GH3」が出てこず、挙げ句の果てに「GF3」とかなんとかいろいろあとから出てきて置いて行かれた感が強かったので、ひとりでシクシク泣いていたのですが、ミラーレス一眼デジカメ「GX1」が発表されてから「これならGH2の代わりになれるかも!」とひとりで勝手に期待を胸に抱き、早速発売日である11月25日(金)にひとっ走り行ってきて購入して使ってみました。

なお、以下のレビューはことごとくが以下の視点に立った独断と偏見に充ち満ちた内容になっています。

・取材にこれまで使っていた同じPanasonicの「GH2」と比べて使えるかどうか?
・実際に取材に持っていった場合に使えるかどうか?
・同じようにして取材に持って行っている他社のデジタル一眼カメラと比べてどうか?


また、レビューしている私の基本的スタンスはこんな感じです。

・マニュアル操作で細かくパラメータをその場ですぐに最適なように調節できるのは本人の腕
・何も考えずにオートでどれぐらい撮影できるかという部分がむしろカメラメーカーの実力
・オートフォーカスは早ければ早いほどよい、シャッターチャンスを逃さずに済むため
・高級感とかは関係ない、カメラは振り回して使えて動いて撮れてなんぼという感じ
・バッテリーは常にスペアをもう1本持ち歩く、たくさん電池がもてばうれしいが必ず取材途中で1本ぐらいは使い切るのでキニシナイ
・ファインダーは使わない、背面の液晶モニターで確認する、撮影中に横から他人に見られても一切キニシナイ
・取材で持ち歩く際にカメラが重たいと体力消費が激しいので、軽ければ軽いほどよい
・取材で持ち歩くのでバッグやポケットにすぽっと入るぐらい小さければ小さいほどよい

そのため、「趣味で写真をぱしゃぱしゃ撮影する」というよりも、「取材先でどれぐらい実用的か?」という感じでありながらも、報道カメラマンとか戦場カメラマンほどのシビアさはなく、かといってiPhone 4Sとかのスマートフォンや一般的なコンパクトデジカメよりはレベルが上でありたい……という妙な視点と立場でレビューしており、一体誰の役に立つのかは分かりませんが、こういう意見もあるのだな、という参考意見程度に捉えておいて下さい。

DMC-GX1|デジタルカメラ LUMIX(ルミックス)|Panasonic
http://panasonic.jp/dc/gx1/


開封の儀


開けてすぐ入っているのは保証書、説明書、そしてCD-ROM、この3つ


3つを取り出すと「中身はこんな感じになって入っています」という説明図


さらに開けるとこんな感じでぎっちりとパッケージングされています


とりあえずバッテリー関係を取り出して充電


本体のボディは最初からレンズがくっついた状態で収納されていました。これは取り出した直後。


レンズは電動でズームが可能で、非常にコンパクトな印象


実物を見るまでは「いつものPanasonic」だと思っていたのですが、実物を見ると「なんだ、割といい雰囲気のカメラだな」という第一印象。わざわざレンズをくっつけた状態でパッケージングしていることからも、この状態だといい印象を与えることができる、というように考えているのかもしれず。


左側面から見るとこんな感じ。基本的に左手でズームのレバー部分を操作するわけですが、コンパクトデジカメみたいな軽さはなく、左手の人差し指でくいっくいっと動かすよりも、左手の親指でぐいーんと動かす方が細かくコントロールできる感じです。


背面部分はGH2と比べるとすっきりしており、その原因は左上部分のボタンが消えているため。ボタンも黒から銀の金属色が映えるようになっており、視認性は上がっています。以前のGH2はブラックのボディにブラックのボタンであったため、目立たないのはいいのですが、やはりちょっと操作しにくかったかも。


GH2と比較した際に「おおっ!」と思ったのはこのボタンのクリック感。GH2ではまるっこいボタンであったのに対して、カチカチとしたちょうどいい、弱すぎず強すぎない操作感になっており、ここはかなり改善されています。細かい点ですが、このあたりはいざというときの素早い操作につながるので非常にナイスな改善点です。


このボタンの改善というのは地味によくできており、例えばこの再生ボタンも同じで、GH2では表面が丸く加工されていたので触り心地はつるりとしていてよかったのですが、「押す」という目的で考えると「確かに押した」「押すことができた」という方が重要。ちゃんと触るだけでわかります。


「iA」ボタンの真下にあるダイヤルも適度な感じになっており、小さいながらも回しやすく、クリック感もあります。


右側面にはカバー


ポートがいろいろありますが、個人的にはこのあたりのポートは全然使わない感じ。


大きなボタンがシャッターボタン、その右にある赤いボタンがムービー撮影開始ボタン、そして「iA」と書いてあるのがインテリジェントオートをオンにするボタン。シャッターボタンは上がすこし碁石のように膨らんでおり、半押しした際に「今は半押し」というのがよくわかりますし、半押しもしやすくできています。ちょっとつるつるしすぎな気もしますが、頻繁に触る部分なのでこの方が心地よいのかもしれず。ムービーボタンはへこんでおり、間違って押してムービー撮影開始!みたいなことにはなりにくいです。


「iA」ボタンを押すとこのようにしてボタンの周囲が青く光ります。結構明るい。


モードを選ぶダイヤル部分は金属でガッチリ作られており、割と堅め。その右下部にある「ON/OFF」ボタンも堅め。が、このあたりは使っている間にやわらかくなるので、最初はこんなものだと思われます。


この「PUSH」と書かれている部分はフタになっており、外すことでライブビューファインダーなどを装着することが可能。


上部を見ても分かるように、この手のデジカメとしては割とスッキリとしていることがわかります


左側にあるボタンはただ一つ、フラッシュを展開させるボタンのみ


グリップ部分はあまり出っ張っていないため、標準的な大きさの男性の手ではおそらく「小さい、つかみにくい」と感じるはず。手の小さな女性や、男性でも私のように手がそんなに大きくない人にとっては「これぐらいでちょうどいい」という感じ。手の大きな人は絶対に無理だと感じるはずなので、一度実物をちゃんと触ってホールドできるかどうかを確かめる必要があります。


背面部分に余計な出っ張りがほとんどないため、机の上に置くとこんな感じ。ボタンが少ないのと相まって、どこに置いても大丈夫そう、という安心感はあります。実際には液晶面を保護する必要性はありそうですが、この方が置きやすい。


また、上部左端のフラッシュ部分を見るとわかるのですが、表面の加工がこのようにつるつるとしておらず、昔のカメラにあったような割とざらっとした感じになっており、触っても引っかかりやすく、妙な感じでカバンの中に転がっていても手に引っかかりやすく、出しやすいです。つるつるとざらざらとが適度に組み合わさっており、なにげない部分まで気を配っているのがよく分かります。実際に使う上においてもさっと取り出せるというのは確かにメリットが大きいです。


フラッシュが飛び出るとこんな感じ


横から見るとなんだかびよんびよんしてます


背面から見るとこうなってます。試しに格納状態のフラッシュの上に五円玉を載せてフラッシュボタンを押したところ、ほぼ真上にぴょんと飛んでいきました。ぱっと見ると前方へ飛び出す感じですが、実際の挙動的にはまずまっすぐ上へ飛び出てから、降りてきて前へ出る、という動きです。


これが最初から同梱されていた標準ズームレンズ「LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm


小さく軽く、だからといって弱そうな作りではなく、割とがっちりした感じ。取り扱い的にはアレですが、電源を入れっぱなしでも無理矢理交換できるので、いざというときにもお役立ち。


底面部の中央のは三脚の穴


それからバッテリーとSDカードを入れるスロットを保護するフタ


パカッと開けるとこんな感じ


充電できたのでバッテリーを入れます


SDカードとして「Eye-Fi Connect X2」を挿入したところ。このあたりはGH2と同じで、素早く入れ替えがしやすくできています。また、電源を入れっぱなしでSDカードを入れたり出したりしてもちゃんと認識できるのは、発表会をリアルタイムで記事更新する場合などでは便利。なお、Eye-Fiをちゃんと使っていればその必要性はないです。


そんなわけでついに電源をオン、まずは時計の設定


年月日と日時の設定は背面液晶パネルをタッチして行います


設定完了


あとはパシャパシャと撮影するだけ


標準レンズ以外に望遠ズームレンズ「LUMIX G X VARIO PZ 45-175mm 」も購入


長さや大きさは比べるとこんな感じ


標準レンズだけだと割とコンパクトに見えます


が、望遠ズームレンズをくっつけるとこんな感じに。結構デカい上に、威圧感もあります。しかし重さは異様なほど軽く、このズーム率でこの軽さは非常にグッド。


GH2と比較した場合、液晶モニター部分がバリアングル液晶(いろいろな角度やアングルにぐるぐると変えることができる液晶モニター)ではないため、そこが最大の不満点。逆に言えば、GX1の使い勝手でGH2のようなバリアングル液晶が付けば、取材目的という個人的な観点から考えると、言うことがもう何もありません、ほぼ完璧。


で、今回いろいろ撮影して強烈に感じたメリットは「iA(インテリジェントオート)」が強烈に使える」ということ。また、ズームなどについても割と優秀で、ズームを止めてからピントをばちっと合わせてくれるので、使い勝手が良いです。

このあたりについては次の記事で触れることにします。

・つづき
ミラーレス一眼デジカメ「GX1」の実際の使い勝手をムービー&実写レビュー - GIGAZINE

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in レビュー,   ハードウェア, Posted by darkhorse

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