ポケットサイズでデジタル一眼クオリティの写真が撮影可能なレンズ交換式カメラ「OLYMPUS AIR A01」レビュー


マイクロフォーサーズレンズを装着可能なレンズ交換式カメラが「OLYMPUS AIR A01」です。通常のカメラにあるようなモニターが存在せず、サイズはレンズをつけたままでもポケットに入ってしまうくらいにコンパクトなのに、有効画素数は1605万画素でデジタル一眼カメラクオリティの写真が撮影できてしまいます。そんなOLYMPUS AIR A01の実機をOLYMPUSから借りることができたので、実際に触ってどんなカメラになっているのか確かめてみました。

OLYMPUS AIR A01 | オープンプラットフォームカメラ | オリンパス
http://olympus-imaging.jp/product/opc/a01/index.html

◆フォトレビュー
これが「OLYMPUS AIR A01」。レンズを取り付けていない状態だと非常にコンパクトで、サイズは公称で56.9mm×57.1mm×43.6mm。コンパクトな標準レンズくらいのサイズ感。


本体側面の「OLYMPUS AIR」というロゴの下にある大きな丸いボタンがシャッターボタンで、その下にあるのが電源ボタン。シャッターボタンの上をよく見ると2つの小さな穴があるのですが、これはステレオマイクです。


側面には他に、三脚用のネジ穴と……


レンズとOLYMPUS AIR A01用アクセサリを取り外す用のレバーが2つあるだけ。


底面には電波スイッチと本体充電用のMicro-USBポートがあります。OLYMPUS AIR A01はBluetoothとWi-Fiを使い、専用アプリをインストールしたスマートフォンと通信しながら使うカメラなので、使用時はこの電波ボタンをオンにしておく必要アリ。


OLYMPUS AIR A01は非常にコンパクトですが、コンパクトになった影響から内蔵バッテリーが埋め込み式になっており、簡単には交換できないのが痛いところ。


なお、三脚用のネジ穴近くには細い溝があり……


ここに指をひっかけてパカリと開くと……


こんな具合に底面のカバーが外せます。


カバーを外すとMicro-USBポートの横にあるmicroSDカードスロットにアクセス可能になり、SDカードを挿し込めば写真撮影が可能になります。


SDカードを挿入したら、カメラ底部には専用アクセサリを装着します。装着するアクセサリはこれで、このカバーを取り付けることでカメラにスマートフォンが固定できるようになり、一般的なカメラのようにOLYMPUS AIR A01で写すものをスマートフォンでプレビューしながら写真撮影可能になるわけです。


専用アクセサリとOLYMPUS AIR A01本体にはグレーの線が入っているので、これを合わせ……


時計回りにアクセサリの方を回し、カチッと音がすれば本体に固定完了です。


専用アクセサリをつけてもこのサイズ。


なお、専用アクセサリは本体側面の銀色レバーを引きながら回せば簡単に取り外し可能です。


カバーについているボタンを押すと……


パカリとフタが開きます。


開いたフタの先端部分にはツメがありこれは伸縮可能なので……


こんな風にセットすれば通常のカメラのように、スマートフォンの画面で映像を確認しながら写真撮影が可能。


さらに、フタの中には「LARGE」「SMALL」というスイッチがあります。


「SMALL」だと、フタが90度未満しか開かないのですが……


「LARGE」にすれば90度以上開くので、ツメの伸縮だけでは固定できないような大きなサイズのスマートフォンを取り付ける場合はこのスイッチを使用すればOKというわけです。


レンズキットとしてOLYMPUS AIR A01とセットで販売されるのが、「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ」。焦点距離14-42mmで、重量93gという非常にコンパクトな標準ズームレンズ。ズームは電動式なので、通常のものよりは素早くズームインズームアウトはできません。


OLYMPUS AIR A01はマイクロフォーサーズマウントなので、マイクロフォーサーズレンズならばOLYMPUS製のものでなくても装着可能。


「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ」を装着してみました。


レンズをつけてもこのサイズで、ポケットに忍ばせることも可能でした。


レンズの取り外しはOLYMPUS AIR A01の本体側面にある銀色レバーを引きながらレンズを回せばOKです。


◆OLYMPUS AIR A01を使ってみた
OLYMPUS AIR A01単体でも写真撮影は可能なのですが、ファインダーも液晶モニターもないので、被写体をちゃんと捉えられているのかということがわかりません。なので、通常はOLYMPUS AIR A01で写真撮影を行う際には、専用アプリをインストールしたスマートフォンとセットで使うことになります。なお、OLYMPUSから借りたOLYMPUS AIR A01は製品版のものではなく、OLYMPUS AIR A01で使用可能なアプリ8つもまだ正式リリース前のものだったので、製品版ではより使いやすくなっている点も多々あるかもしれません。

OLYMPUS AIR A01は専用アプリ「OA.Central」を使用してスマートフォンと接続します。一度BluetoothとWi-Fiの設定を行ってしまえば、それ以降はアプリ起動時にOA.Centralを介してスマートフォンとOLYMPUS AIR A01がBluetooth通信し、本体とスマートフォンをWi-Fi接続してくれます。

OLYMPUS Central (OA.Central) | オリンパスイメージング


電源ボタンを押して本体を起動。


ビヨーンとレンズが伸びます。


OLYMPUS AIR A01とスマートフォンを接続する際は、OLYMPUS AIR A01の電波ボタンをオンにし、スマートフォン側のBluetoothとWi-Fiをオンにしておく必要アリ。OLYMPUS AIR A01の電波ボタンをオンにした状態でも本体の電源はオフにできるので、常にオンにしておいても問題はなさそう。


実際に電源オフ状態のOLYMPUS AIR A01を起動し、スマートフォンと接続して写真を撮影するまでの流れは以下の通り。今回は「OA.Central」からOLYMPUS AIR A01とスマートフォンを接続させていますが、他アプリを起動しても自動でOA.Centralが立ち上がり、OLYMPUS AIR A01とスマートフォンの接続を行ってくれます。

「OLYMPUS AIR A01」とスマートフォンを接続して写真撮影するまでの流れ - YouTube


実際にOLYMPUS AIR A01とスマートフォンで使用できるアプリは全部で8種類あり、左上からアートフィルターが使える写真撮影アプリ「OA.ArtFilter」、OLYMPUS AIR A01を使うための基本アプリ「OA.Central」、複数のショートムービーを1つにつなげられる「OA.Clips」、色彩・彩度・明るさなどをコントロール可能な写真撮影アプリ「OA.ColorCreator」、下段左から1回のシャッター操作で6枚の仕上がりをカメラが提案する写真撮影アプリ「OA.Genius」、デジタル一眼のような操作で写真撮影が可能になる写真撮影アプリ「OA.ModeDial」、フォトストーリーが使える写真撮影アプリ「OA.PhotoStory」、撮影した写真をスマートフォンで閲覧・編集するためのアプリ「OA.Viewer」。今回は写真撮影にOA.ModeDialでどんなことができるのかをみてみました。


OA.ModeDialのUI画面はこんな感じ。


画面左上の「Disp.」をタップすると、画面上にグリッドを表示したり……


水準器を表示させたり……


両方を同時に表示させたりが可能。


「4:3」をタップすれば、アスペクト比の変更が可能。


「6s」と書かれたアイコンをタップすればタイマーでの写真撮影もでき……


赤枠アイコンをタップすれば左右を反転させて写真撮影することも可能。


虫眼鏡アイコンをタップすればアプリ側からカメラのズームインアウトもできます。


アプリでズームインアウトを行うと、焦点距離が画面上部に表示されます。


赤枠部分をタップすると、撮影モードや……


オートフォーカス・マニュアルフォーカスの切り替え……


さらには撮影する写真のデータサイズも変更できます。なお、写真のサイズは16MP(4608×3456)からVGA(640×480)まで選択可能。


画面右下の「P」をタップ。すると撮影モードが選択できます使用できるのは「iAUTO」「P(プログラム)」「A(絞り優先)」「S(シャッター優先)」「M(マニュアル)」「ムービー」の6種類。


マニュアルならばシャッタースピードや絞り……


ISO感度(約100相当のLOW~12800)に……


ホワイトバランスまで自分の好みにあらゆる値を調整可能です。


撮影した写真はこんな感じでプレビュー可能で、画面右下のアイコンをタップすれば……


スマートフォン側に保存したり共有したりも可能。


スマートフォン側に保存した写真はこんな感じ。写真クリック後にスマートフォンに保存された写真(未加工のもの)が表示されます。


なお、画面右上の歯車アイコンをタップすれば設定画面が開きます。設定画面では撮影方法からデータの保存方法までさまざまな設定が行えます。


例えば「ライブビュー表示」からは、ライブビュー画面に表示される画質を映像の速度優先で表示させるか、画質優先で表示させるかを選択できます。OLYMPUS AIR A01はスマートフォンとWi-Fiで接続し、ライブビュー画面の映像や撮影した写真のプレビューデータを転送するので、速度優先にしておけばライブビュー表示が遅延することは少なくなり、画質優先にしておけば撮影時により写真の画角をイメージしやすくなります。


連写速度は最高で10fps。


撮影画面上部にあったアスペクト比を変更するアイコンは他のものに変更することも可能です。


そして、カメラで撮影した写真をスマートフォンに保存する際の、「保存される写真のサイズ」も設定画面から変更可能。写真データはすべて本体のmicroSDカード内に保存されているので、転送サイズはオリジナルのものでなくても良さそう。


さらに、撮影した写真をそのままスマートフォン側に保存するように設定することも可能。ただし、その場合は連写や動画撮影が不可になります。


現在のところOLYMPUS AIR A01の専用アプリは8つしかありませんが、OLYMPUS AIR A01は「オープンプラットフォームカメラ」をうたっており、ソフトウェア開発キットも公開しています。なので、今後多くのデベロッパーやクリエーターが新しい専用アプリやアクセサリを開発すれば、さらに便利で楽しい撮影モードやアクセサリが使えるようになるかもしれません。

◆作例
実際にOLYMPUS AIR A01を使って撮影した写真は以下の通り。画質は「Super Fine」画像サイズは「16M」で撮影しており、ファイルサイズは6~8MB程度。レンズにはM.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZを使用しており、全て補正なしでリサイズしたものを掲載しています。

・スマートフォンなしで撮影したもの
スマートフォンなしのOLYMPUS AIR A01のみで撮影した写真が以下のもの。うまく水平に撮影するのには慣れが必要ですが、ポケットからカメラを取りだしてすぐに撮影できるので、急なシャッターチャンスも逃しません。

花屋さん


駅その1


駅その2


・スマートフォンと接続して撮影したもの
渡月橋


町並み


クレミア




嵐山駅のキモノフォレスト


謎の人形


京都駅の天井


京都タワー


ピザ


スタープラチナ


◆感想
OLYMPUS AIR A01を使って最初に感じたのは、本体側面のシャッターボタンが左右のどちらの手でも簡単に押せる、という点。通常、カメラのシャッターボタンはカメラレンズ側から見て左側についており、ほとんどの場合、右手でシャッターボタンを押すことになります。しかし、OLYMPUS AIR A01は筒状なので、左右どちらの指でも簡単にシャッターボタンが押せてしまうのです。


また、シャッターボタンは大きくて押しやすいだけでなく、半押しでフォーカスが合い、押し込むとシャッターが切れるようになっているので、本当にスマートフォンを使わなくともキレイにピントの合った写真が撮影可能です。電源をオンにしてから写真が撮影できるまでにはほとんど時間がかからないので、画角を気にしなければ、急なシャッターチャンスにも非常に強いと言えそう。


また、スマートフォンはOLYMPUS AIR A01の底部に固定しなくてもOKなので、普通のカメラでは難しいアングルでも楽々撮影が可能。スマートフォンの画面からフォーカスを合わせてシャッターを切ることもできるので、自分撮りや友達などとのみんな撮りなどでもその威力を発揮しそう。


専用アクセサリはスマートフォンがOLYMPUS AIR A01の底部に対して傾いた状態で固定されるようになっているので、カメラを構えてそれを見下ろすような形で撮影する分にはスマートフォンの画面は非常に見やすいです。


しかし、縦構図で写真を撮影したい場合はこんな風になり、カメラの底部にななめにスマートフォンが固定されているせいで画面が非常に見づらく不便に感じました。


また、OLYMPUS AIR A01はマイクロフォーサーズレンズならばさまざまなものが装着可能。


LUMIX G VARIO 12-32mmや……


LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm……


LUMIX G X VARIO PZ 45-175mmなど、シーンに合わせてさまざまなレンズが使用できるのは非常にうれしいところです。


いろいろ使ってみた感想としては、非常にコンパクトでポケットの中に入ってしまうサイズのOLYMPUS AIR A01は、「スマホでたくさん写真を撮影するけど物足りない」だとか「重いカメラを持ち歩くのに疲れた」というサイズと画質を両立させたい人から、「一眼で撮影した写真をすぐにSNSにアップしたい」「一眼で撮影した写真もスマートフォンのアプリで加工したい」などの写真をSNSに投稿したり加工したりが好きな人にも向いていそう。もちろんマニュアルでさまざまな数値を自分好みに設定して撮影することも可能なのですが、カメラの電源を一度切ると、再起動時には必ず設定がプログラムオートに戻っていたので、その辺りも設定画面からいじれるようになるとさらに使い勝手が良くなりそうです。

なお、OLYMPUS AIR A01は2015年3月6日発売予定で、ボディのみの価格は税込3万6504円、14-42mmEZレンズキットの価格は税込5万3784円となっています。

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