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日本のよくあるデモと一線を画すウォール街占拠の直接民主制「コンセンサス」とは?


リーダー不在の中でどうやって意見を集約していっているのか?という仕組みを解説した以下のムービーが非常に興味深い内容となっており、ウォール街占拠デモは日本のよくあるデモと完全に一線を画していることがよく分かります。

『コンセンサス(直接民主制@ウォール街占拠)』日本語字幕版 - YouTube


リーダー不在


スピーカーを使うと法律違反で警察に逮捕されるので、前にいる人の言った言葉を山びこのように全員で輪唱して増幅する「人間マイクシステム」のマイクチェック


このデモの目的はロビー活動や政治献金以外での99%の国民の意見が反映される「プロセス」を作ること


「目的は政治と経済に僕らの声がもっと反映されること」


「上から下への決定じゃないから時間はかかる」


「でも最終的には皆の投票を経ての決定だから強い」、


人間マイクを使って意見を述べる人はこのようにリスト化され、管理されています


直接民主主義を実現するため、人間マイクを使って発言している人の意見に対してこの場にいる人が賛成か反対かを以下のようにして示しています。

発言者に賛成ならパタパタと手を振る


「まあ賛成 納得はしていない」場合はこのようにします


「反対」の場合


「話がずれてるぞ」の表示


「聞こえません もっと大きな声で」


「確認したいんですけど」


「もっと詳しい情報を求めます」


「ブロック」、これはただの反対ではなく、もし採択されればこのムーブメントやグループから抜ける、それほど反対している、という意味。実際にこのムービー中で、この「ブロック」を発動させた体験談が出てきます。


「プラカード1枚でオレの不満は語れない」


「アラブの春 ヨーロッパの夏 ウォール街の秋」


つまり、このウォール街占拠デモは単純にみんなでぞろぞろ歩いて叫ぶだけではなく、富の半分以上を持つ全国民の1%に対して残り99%を占める国民が政治と経済に自分たち大多数の意見や考えを反映させるプロセスを作り上げる、そうやって国を変える「直接民主主義」システムの投票や意見や議論がここで実際に行われており、その静かな「革命」は今もまだ続いている、ということです。

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in 動画, Posted by darkhorse

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