試食

おかずラー油からさらに派生した「うま焦がし唐辛子・にんにく・ねぎ」は焼肉のために生まれた


「今までほとんどのおかず系ラー油を食べてきたからにはコレも食べなければいけないだろう……常識的に考えて……」というわけで、牛肉を買ってきて焼き肉にして、その上にどかっとのせて食べることにしました。


そもそもエスビー食品の「ぶっかけ!おかずラー油」シリーズはチョイ辛→ピリ辛→油を減らしてみました→カレー→わさびというようにして段々と原型不明な方向へ走っていき、派生としてオリーブオイルベースの新感覚洋風おかず系ラー油「落合シェフのかけチャオ!イタリアンラー油」、具だくさん調味ダレ「のせタレ!ラー油 ごま・おろし・ねぎ塩」と発展、さらなる枝分かれが発生し、ついに焼き肉に良く合いそうな「うま焦がし唐辛子・にんにく・ねぎ」が新登場した……という歴史的経緯があります。歴史というか調子に乗りまくった軌跡というか、「ええい、桃屋は何をしているんだ!」という感じがしないでもないのですが、いけるときはガンガンいくぜ!というのがエスビー食品の主義っぽいということまではなんとか商品群から理解している次第です。

これがその問題の新シリーズ、「うま焦がし」。


うま焦がしにんにく」は108グラムで330円、カロリーは100グラムあたり232kcal。原材料はローストガーリック、ごま油、食塩、赤唐辛子、ニンニクエキスなどとなっており、見たまんまの香りがします。割とぎっしり詰まっている感じで、微動だにしないほどミッチリと入っています。


次は「うま焦がしねぎ」、120グラム入りで330円、カロリーは100グラムあたり251kcal。原材料は玉ねぎ、果糖ぶどう糖液糖、還元水飴、ごま油、揚げねぎ、砂糖、食塩、ねぎ、コチュジャン、赤唐辛子、濃縮レモン果汁、にんにく、ガラスープパウダーなどとなっており、メインは「タマネギ&長ネギ」という感じ。ねっちょりとしたものがギッチギチに入っており、これまた香ばしくできており、実に良く肉と合いそうな雰囲気。


ラストは「うま焦がし唐辛子」、100グラム入りで330円、カロリーは100グラムあたり655kcalとなっており、最初の2つに比べると群を抜いて高カロリー。原材料はなたね油、赤唐辛子、ごま油、食塩、砂糖などとなっており、おかずラー油を煮詰めて余計な油を除き、セメントっぽく固めたのか?というような感じ。ザリザリとしており、おかずラー油系とのつながりを露骨に漂わせています。もう隠そうという気すら感じられないレベルです。


眺めていても始まらないので、速攻でいただくことに。


まずはうま焦がしにんにくから。にんにくを刻んだときのあの適度な歯触りや食感はそのまま、味は思っているほど塩っ辛くなく、適度な塩味。ごま油とにんにくの双方の香りが打ち消し合わずに混じり合っており、まさに焼き肉のためのような味わい。桃屋の「きざみにんにく」よりも塩味はぐっと減っており、焼き肉向けにカスタマイズされているというのがよくわかります。


次はうま焦がしねぎ。これはかなり高級な味わい深さとなっており、タマネギと長ネギを炒めて煮詰めて自然な甘みとコクとをそのままぎゅぅぎゅぅに凝縮したような味わい。熱したゴマ油の中にネギを入れると実に良い香りがぶわっと広がりますが、あの感覚をコンパクトにまとめて焼き肉の上にのせられるようにした、という感じです。多少安物の肉でもいかにも高級なそれっぽい味になるので、これはかなりグッド。


最後はうま焦がし唐辛子。「うま焦がしにんにく」や「うま焦がしねぎ」と比べると意外に味のインパクトは弱めで、見た目の割に辛くないという点はまさにおかずラー油の親戚というか直系の子孫そのもの。ただし、ごはんの上であろうが何であろうが、大抵の土台となっている味を強制的に「おかずラー油味」に変えてしまうあの凶悪な侵略性は影を潜めており、焼き肉とがっちり握手できる味。そのため、最初は「あれ?さほどでもないな……」と思っていたのですが、まったく飽きが来ず、最終的に一番気に入ったのはコレでした。少し塗るだけでも、こんもりとのせても、どちらでもOKという絶妙な味加減となっており、「おぬし、なかなかやるのう……」と言いたくなる完成度の高さです。


で、焼き肉だけでなく、カツオのたたきにも合いそうなので、作ってみました。いただきます。


うま焦がしにんにくは食感の妙がさらに上手にマッチングし、かなりいい感じに。焼き肉の時は分からなかったのですが、確かにこのうま焦がしシリーズは「素材の味を引き立てる」度合いが強いです。


うま焦がしねぎも当然ながらグッド、あとこれにしょうがとかの薬味系の味をもう一手間加えれば、かつおのたたきのために生まれてきたかのような味です。


ファイナルはうま焦がし唐辛子。かつおのやわらかい部分と、焦がした唐辛子の細かくジャリッとした食感とが融合し、居酒屋か何かのメニューを思わせる出来。三者三様それぞれの「味の引き立て方」を知っているという感じになりました。


どう見ても「おかずラー油」ブームはもはやブームを通り超えて定着、さらにそこから新しいものが生まれるというサイクルに突入しており、おそらく「こういうのがあればいいな♪」と思うものは今後、名品・逸品・ゲテモノ問わず、順次商品化されて出てくるのではないか……という予感がします。今後のさらなる展開に期待大です。

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in 試食, Posted by darkhorse

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